CYBERSECURITY FOR THE NEXT GENERATION 2014:アジア太平洋・中東・アフリカラウンド

Kaspersky Labは、才能ある若き人材の育成に長年取り組んできました。毎年開催する「Cybersecurity for the Next Generation」と題する学生カンファレンスは、その取り組みの一環です。2014年度カンファレンス、アジア太平洋・中東・アフリカラウンドのレポート。

Cybersecurity for the Next Generation2014-9

Kaspersky Labは、才能ある若き人材が熟練のセキュリティプロフェッショナルへと成長することを願い、その育成の取り組みを長年にわたり進めてきました。毎年開催する「Cybersecurity for the Next Generation」と題する学生カンファレンスは、その取り組みの一環です。このカンファレンスは、情報セキュリティの知識と経験を兼ね備えた優秀な学生が世界各国から集う場となっています。

3月11日から14日にかけて、「Cybersecurity for the Next Generation 2014:アジア太平洋・中東・アフリカラウンド」が韓国の高麗大学校にて開催されました。高麗大学校は1905年に創立され、韓国内で最も古く、最も大規模で、最も美しいキャンパスを有する大学として広く知られています。

Cybersecurity for the Next Generation2014-1

カンファレンスには、選考を通過した学生たちが香港、韓国、インド、インドネシア、フィリピン、マレーシア、南アフリカから集まり、自分たちの研究を発表しました。

審査員を務めたのは、Kaspersky Labのエキスパートたちのほか、ITセキュリティ分野の著名な研究者陣、ITビジネスの主要な意思決定者たち、そしてメディアの代表です。

Cybersecurity for the Next Generation2014-2

このカンファレンスがスタートしてから7年になりますが、今回は初めて、Kaspersky Labのエキスパート10名によるスピーチが行われました。また、今回の2日間にわたるカンファレンスでは多岐にわたるトピックが扱われました。主なものは、「サイバー」アンダーグラウンドの進化、ネットワークセキュリティ、Bitcoin、Cassandra、Androidデバイスロック解除パターンにおけるマルチタッチ動作、ITセキュリティ、BYOD、生体認証、サイバー犯罪の探知、オンラインセキュリティ教育のツールです。

カンファレンスの最後は、Kaspersky Labの取締役会長兼最高経営責任者、ユージン・カスペルスキーによるプレゼンテーションでした。ユージンは次の言葉で締めくくりました。「この世界は安全ではありません。しかし、私は楽観的に見ています、なんとか乗り越えていけるだろうと。さらなるイノベーション、さらなるITエキスパートが必要です。私たちのミッションは、世界を守ることです。」

Cybersecurity for the Next Generation2014-4

第1位を獲得したのは、「Evaluating the Effect of Multi-Touch Behaviors on Android unlock Patterns」(Androidデバイスロック解除パターンにおけるマルチタッチ動作の影響評価)と題するプレゼンテーションを行った、香港城市大学のWeizhi Mengさん。

Cybersecurity for the Next Generation2014-8

続く第2位は、Center for Information Security Technologies(CIST)に所属する韓国の学生、Jaeho Leeさん。「A Study on Unknown Malware Detection using Digital Forensic techniques」(デジタルフォレンジックのテクニックを使った未知マルウェアの検知に関する考察)について発表しました。

Cybersecurity for the Next Generation2014-7

第3位は、フィリピン大学ディリマン校のAdelen Victoria Festinさん。彼女のプレゼンテーションは「Communect: Secure Community Connection using OpenBTS as Alternative Base Station」(Communect:代替基地局としてOpenBTSを活用した安全なコミュニティ連帯)というものでした。

Cybersecurity for the Next Generation2014-6

ベストプレゼンテーション賞は、フィリピン大学ディリマン校のCamille Salazarさんに贈られました。彼女のプレゼンテーションは「Securithief: An Online Security Education Tool For the Youth Using True-to-Life Simulations in a Game」(Securithief:若年層向けのオンラインセキュリティ教育ツール – ゲームを通じた実体験シミュレーション)でした。

Cybersecurity for the Next Generation2014-5

勝者の皆さん、おめでとうございます。6月にスウェーデンで開催される決勝ラウンドでの健闘をお祈りします。

「Cybersecurity for the Next Generation」のカンファレンス開催中は、Kaspersky AcademyTwitterアカウントより、情報をリアルタイム配信しています。ハッシュタグ「#KLStudentCon」にご注目ください。

ヒント

ホームセキュリティのセキュリティ

最近では様々な企業が、主にカメラなどのスマートなテクノロジーを活用したホームセキュリティサービスを提供しています。しかし、セキュリティシステムは侵入者からの攻撃に対してどの程度セキュアなのでしょうか?