税関でデータを守る方法

2012年12月5日

米国の税関では、モバイルデバイスやノート PC 内のデータの検閲が日ごとに厳しさを増しています。デバイス内に重要なデータを保存している海外渡航者(スパイではなく、ビジネスワーカー)が、安全に税関を通過し、万が一に差し押さえられてもデータを守るには、どうすればよいのでしょうか。電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation)が提案する役立つヒントを、いくつかご紹介しましょう。

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  1. 相手を知る:これは重要です。無期限拘留を食らいたくなければ、国境警察隊には全面的に協力し、絶対にうそはつかないでください。警察官がデバイスを検査しようとした場合、パスフレーズを強制的に求められるのは裁判官のみであり、答えたくない質問には拒否してもよいことを覚えておいてください。デバイスが押収されたら、警察官の識別情報をメモして押収物の検収書類を入手してください。
  2. リスクのあるデバイスを知る:データを保存できるデバイスは、すべて検査および押収の対象となります。つまり、ノート PC、携帯電話、タブレット、MP3 プレーヤー、カメラ、ハードドライブなど、すべてです。もっとも、税関国境警備局または移民税関捜査局(ICE)の係官は、こうした検査を毎月 300 件近くしか実施していません。ですので、あなたの身の上に降りかかる可能性は非常に低いと言えますが、可能性がないわけではありませんので、ご注意ください。
  3. 暗号化する:政府職員は、パスワードを簡単に解読でき、解読しなくても CD または USB デバイスからブートして中身を確認します。対策は、ディスクを丸ごと暗号化し、強力なパスフレーズを設定することです。そうすれば、国境警察隊はあなたの同意がないかぎり、データにアクセスできません。この対策は、紛失または盗難時にも役立ちます。
  4. データを完全消去する:特定のデバイス内のデータを保護する 1 つの方法として、外部のハードディスクにデータをすべてコピーしてから、元のデバイスで完全消去する方法があります。しかし、コンテンツを削除してデスクトップ上のごみ箱を空にするだけでは、完全消去にはなりません。完全消去ツールを使って、データを削除または上書きしてください。
  5. デバイスを郵送する:国境警察隊にデバイスを検査させることなく、渡航先に到着してからアクセスできるようにする、そんな確実な方法が 1 つあります。自分宛てに郵送することです。これなら、税関でイヤな思いをすることもありません。ただし、郵送されたデータのプライバシーは保証されない点にご留意ください。
  6. ハードドライブを郵送する:移動時にデバイスは手元に置いておきたい、でもデータの安全性を保ちながら渡航先で開けるようにしたい。そんなときは、ハードドライブを渡航先に郵送することです。または、手荷物の中に入れて一緒に預けてください。
  7. データを郵送する:前述の提案に似ていますが、昔からある郵便サービスはなかなか使える手段です。外部デバイス(ハードドライブ、USB ドライブ、SD カードなど)にデータをバックアップしてから、デバイス上のデータを完全消去、バックアップストレージを渡航先に郵送します。
  8. クラウドを利用する:最近はセキュリティの高い Web ベースのストレージシステムが増えているので、使ってみてはいかがでしょうか。渡航前に重要なデータのコピーを作成し、こうしたサイトに置く方法です。ストレージシステムとデータのいずれもが暗号化されることを、必ず確認してください。あとは、到着時にデータをダウンロードするだけです。簡単ですね。
  9. 昔のやり方に戻る:税関でデータが押収されるのが心配だ、または面倒に巻き込まれたくないのであれば、昔のビジネスパーソンのように、BlackBerry デバイス、ノート PC、ハードドライブを持たずに渡航する方法があります。連絡には、現地の固定電話を利用するか、現地で携帯電話を購入します。ジェームズ・ボンドだって、一度も iPhone を使ったことがないようです。