新年の抱負:ネットでのセキュリティ習慣を12か月で身に付けよう

2016年が始まりました。今年1年でセキュリティの習慣を改善していきましょう。1か月に1つずつ、です。

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新しい年がやってきました。1月は、親しい友人や家族とともに1年が無事に過ぎたことを祝い、新たな気持ちで1年をスタートするときです。それに、恒例の「今年の抱負」を語るときでもあります。でも、今年はこれをやろう!と決めたのに1月の2週目にはもう忘れてしまった、ということはありませんか?

Kaspersky Labの当ブログチームが今年、皆さんに目標として掲げていただきたいのは、10㎏のダイエットでもジム通いの再開でもなく、より良いサイバーセキュリティ習慣を身に付けることです。とはいえ、新年の抱負を実現するのはなかなか難しいものです。そこで、途中で挫折することなく、しっかりとセキュリティ習慣を身に付けられるように、1か月ごとの目標を掲げてみました。お勧めは、この記事をブックマークに追加して、いつでも参照できるようにすることです。また、Facebookでシェアして友だちも巻き込み、一緒に目標達成するというのも良いですね。では、サイバー犯罪者の餌食にならないための毎月の目標を、チェックしていきましょう!

1月:適切なパスワードを使い始める

1年の最初の月は、セキュリティに関する基本の中でも鉄板の、このルールにフォーカスしましょう。つまり「アカウントごとに、個別の、信頼できるパスワードを使う」ということです。こんな単純な対策だけでも、サイバーセキュリティは大幅に改善されます。効果的なパスワードを作って記憶する方法については、こちらの記事を参照してください。どんなパスワードが効果的なのか具体的に知りたい方は、パスワードチェッカーでチェックしてみてください。

2月:SNSのプライバシー設定を見直す

寒くて憂鬱な月には、温かなぬくもりが恋しくなるものです。冬休みは終わってしまったし、天気は悪いし…というわけで、家にこもってインターネットを見ていたくなります。そんなときこそ、SNSのプライバシー設定を確認する絶好のチャンス。当ブログ『Kaspersky Daily』ではFacebookGoogle+のプライバシー設定を見直す方法をご紹介しています。

3月:オンラインバンキングのセキュリティを強化する

第1四半期が終わりに近づいてきました。企業が収支決算書を作成する一方で、一般の人々は夏休みに向けて貯金を始める時期です。せっかく貯めたお金は誰にも盗られたくないですよね。そのためにも、オンライン上の資金を安全に管理することが大切です。

金銭を守るためのヒントをもう一度、確認しておきましょう。たとえば、仮想キーボードを使ってパスワードを入力した方がよい理由や、本物のオンラインバンキングサイトと偽のサービスを区別する方法などが紹介されています。とにかく、1か月あれば、オンライン上で金銭を安全に扱う方法が身に着くはず。そして、この新しい習慣は、この先ずっと役に立ちます。

4月:スマートフォンやタブレットのプライバシー設定を見直す

暖かくなってきました!外に飛び出したくなる季節ではありますが、職場には仕事が山積み。そんなわけで、出先でもモバイルデバイスを使って仕事している人が大勢います。4月は自分が使っているデバイスのセキュリティを確認しましょう。Androidデバイスを保護するための10のヒントについてはこちらの記事を、iPhoneについてはこちらの記事をご覧ください。

5月:公共Wi-Fiを正しく使う

誰もが散歩を楽しみ、快適な気候をエンジョイする季節。屋外のカフェで公共Wi-Fiを使う機会も増えることでしょう。サイバー犯罪者に個人情報を漏らさぬよう、公共Wi-Fiの正しい使い方をマスターすることが大切です。こちらの記事では、無料のWi-Fiを安全に使うための秘訣をご紹介しています。

6月:クレジットカードを正しく使う

毎日の買い物に、クレジットカードは欠かせません。カードがあれば、快適かつ安全に買い物できます。唯一心配なのは、詐欺師たちが他人のカードにアクセスする方法をいくらでも知っていることです。どこかへ出かける前に、クレジットカードを安全に使うためのルールを確認してください。あらためて、このルールがどんな場所でも重宝することに気づくでしょう。家の中でも、旅行中でも。

7月:旅行中でもサイバーセキュリティを確保する

そろそろ夏休みに入る人もいるのでは?旅行に出る前に、旅行中にしてはならないことを確認しましょう。もちろん、旅行先の国の法律を調べることも大切ですが、それはほんの手始めにすぎません。まず、旅行の日程や旅行先(英語記事)、搭乗券の写真などをSNSに投稿すべきでないことを覚えておきましょう。また、旅行中に購入した高価な品々を自慢するのもいただけません(英語記事)。InstagramやFacebook、PinterestなどのSNSにアップする前に、公開する情報を隅々までチェックしてください。

8月:データのセキュリティを確保する

夏もそろそろ終わりです。旅行先で新しい写真をたくさん撮って戻ってきました。サイバー攻撃でデータを失いたくなければ、バックアップの作成を検討しましょう。誤ってファイルを削除してしまったり、ハードディスクが壊れたりしたときなど、バックアップは何かと役に立ちます。

実際、定期的なバックアップは、私たち皆にとって重要な作業です。ファイルのバックアップには、Dropbox、Google Driveなどの特別なクラウドサービスを使用することもできますし、重要なデータをすべて外部メディアにコピーするのも効果的です。Kaspersky Labはこの両方で二重に防御することをお勧めします。

9月:ランサムウェアから身を守る方法を学ぶ

ユージン・カスペルスキーの言葉を借りると、「さあ、仕事に戻ろう!」と気合の入る季節。夏が終わり、心機一転、気持ちを引き締めて家庭や仕事に戻ってきた人々をサイバー犯罪者たちが餌食にしようと狙っています。その中でも広くはびこり、危険な脅威はランサムウェア。コンピューター上のデータをすべてロックし、元に戻すのと引き換えに金銭を強要する特殊なプログラムです。ランサムウェアからシステムを保護する方法を調べておきましょう。こちらの特集記事では、ランサムウェアに関するさまざまなヒントを詳しくご紹介しています。

10月:悪者から個人情報を守る

バーゲンの季節がやってきました。ハロウィンのディスカウントや秋物セールなど、頭の切れるマーケッターが考え出したさまざまなセールが目白押しです。人々はオンライン、オフラインに関係なくショッピングを楽しみます。小売店は、お客の個人情報を集めようと手ぐすね引いて待っていますし、もちろん、売り上げを伸ばすためなら何だってします。

オンラインショップの見知らぬ店員が皆さんの個人情報を手に入れ、好きなように使っていたとしたら、気持ちのいいものではありません。この際、カスペルスキー インターネット セキュリティカスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティのWindows対応プログラム)に組み込まれたWebトラッキング防止モジュールの使い方を調べておきましょう(もちろん、今までにこのモジュールを使ったことがなければの話です)。

11月:フィッシング詐欺にだまされない方法を学ぶ

11月も終わりに近づくと、心躍るようなクリスマスセールや年末セールが次々と始まります。この季節はサイバー犯罪者にとっても稼ぎ時、活動が活発になります。常に冷静な心を保つこと、そしてさまざまな詐欺行為があることを肝に銘じておくことが重要です。まずは、お馴染みのフィッシング詐欺から。エサに引っかからないよう、人はなぜフィッシングに引っかかるのか知っておきましょう。

12月:セキュリティ製品をインストールする

さて、お勧めのセキュリティ習慣も最後になりました。まだセキュリティ製品を利用していないのであれば、ご自分のコンピューターやご家族のデバイスに、ぜひインストールを。セキュリティには大きな価値があります。とはいえ、そのために今から丸1年も待つ必要はありません。今すぐにでも始められます

2016年を新たな気持ちでスタートしようという皆さん、ご紹介したようなサイバーセキュリティのルールをぜひ学んで身につけていただければと思います。どれも、皆さんのインターネットライフに役立つものばかりですから…。

最後になりますが、2016年も皆さんにとって素晴らしい年になりますように!

ヒント

ホームセキュリティのセキュリティ

最近では様々な企業が、主にカメラなどのスマートなテクノロジーを活用したホームセキュリティサービスを提供しています。しかし、セキュリティシステムは侵入者からの攻撃に対してどの程度セキュアなのでしょうか?