Internet Explorer 10 の「追跡拒否」設定、世界最大手の Web サーバーが無視を表明

2012年9月14日

次期バージョンの Internet Explorer 10 には、利用者のオンライン活動を攻撃者が追跡できないようにする防御機能が標準で組み込まれています。しかし、残念ながら、この機能は攻撃者を足止めすることはできない模様です。

こう述べた理由は、世界最大手の Web サーバー「Apache」(市場シェア推測 59.4 %)が Microsoft 社の最新 Web ブラウザーに搭載されるプライバシー設定「Do Not Track(DNT)」(追跡拒否設定)を無視すると表明したからです。Internet Explorer 10 は、同社の最新 OS「Windows 8」と合わせて 10 月にリリースされる予定です。

Internet Explorer 10 追跡拒否

Apache プロジェクトの創設者の 1 人は、Microsoft 社の IE 10 の DNT 設定に反対しているわけではなく、それがデフォルトで有効になっていることが問題と指摘します。こうした機械処理されるセキュリティ設定は、ユーザーの意向を無視するものであり、よって Apache でも無視することにしたと述べています。

この意見に対して、Microsoft 社は当然反論しています。同社は、DNT 設定はデフォルトで有効になっているものの、Windows 8 のセットアップ時に[簡単設定]を選ぶと、オフにする選択肢があるとしています。しかし、いずれにせよ Apache は IE 10 のDNT 設定を無視する予定のため、あえて DNT 設定を選択したユーザーはやはり影響を受けることになります。

Microsoft 社の DNT 追跡機能は、インターネットに最も近い立場にある標準化団体 World Wide Web Consortium(W3C)が策定を進める DNT 標準規格に関連します。同機能は、オンライン上で共有する情報をインターネットユーザーがもっとコントロールできるようにするものです。

インターネットユーザーの間でオンライン上のプライバシーを求める声が高まる中、追跡システムを支持する人たちは、オンライン活動を記録することでよりカスタマイズされた Web エクスペリエンスが享受できるとメリットを挙げています。

その他の Web ブラウザーの対応ですが、Google Chrome は DNT をサポートしておらず(ただし拡張機能としてダウンロード、実装することが可能)、Mozilla Firefox はデフォルトでオフに設定されています。