ゲーマーの皆さんへ:ゲーム関連のお買い物は安全に

ゲームやゲーム内アイテムを購入するときに覚えておきたい、7つのセキュリティのヒント。

ゲームをオンラインでよく買いますか?ゲームギアやガチャにお金を注ぎ込みがちですか?ディスカウントされていると欲しくなりますか?オンラインでの取引相手は基本的に信用する方ですか?…なるほど。あなたは見事なまでにサイバー犯罪者のカモです。サイバー犯罪者は、クレジットカード情報やゲームアカウントを盗もうと虎視眈々と機会をうかがい、また、実在しないアイテムを売りつけて利益を得ようとしています。この記事では、大事な情報やお金を取られることなく安全にオンラインで買い物をするためのヒントを7つ、紹介したいと思います。

1. 公式ストアから購入する

あまりにも当たり前な話ですが、ゲームやゲーム内の装備類、ゲーム関連の商品などを購入する場合には、必ず公式ストアから購入してください。よい子はそうするものだから、という単純な話ではなくて、公式ストア以外で買い物をした場合、何かあったときに何の保証も得られないからです。例えば、どこかの怪しげなサイトで、何かを買ったのに売り手がお金を受け取って消えてしまった場合、払ったお金は戻ってきません。

そこで、コンピューターゲームを買う場合には、SteamやGOG.comのようなよく知られたプラットフォームか、開発元の公式Webサイトから購入しましょう。モバイルアプリの場合は、App StoreまたはGoogle Playから入手してください。また、ゲーム内アイテムについても、ゲーム外で購入しないようにしましょう。

改造版のゲームを買うのなら、開発者のWebサイトを探すのがよさそうです。例えばSteam Workshopには、他のSteamユーザーが作った改造版がアップされています。ただし、よく知らないWebサイトが「すごいModがあるよ」とプッシュしているのを見かけたら、避けた方が無難です。

2. 賢く節約する

お金を節約したいとき、強い味方になるのはセールやキャンペーンです。ただし、十分に注意した上で利用しましょう。例えばEpic Gamesは、定期的に無料キャンペーンを行っています。一方で、「新作のAAAタイトルが大幅ディスカウント!」というメールが来たからといって、ほいほいリンクをクリックしないように!びっくりするようなお得な話は、詐欺であることが多いものなのです。本当にそんな大幅ディスカウントが行われているのかどうか、開発元のWebサイトや公式ストアで確認しましょう。ただし、メールに書かれたリンクをクリックするのではなく、開発元またはストアのURLをブラウザーのアドレスバーに自分で打ち込んでアクセスしてください。

中古アカウントや中古のアクティベーションコードをどこかのマーケットサイトで買う人もいますが、これはやめましょう。こういったものは盗まれたアカウントやアクティベーションコードである可能性が高いため、購入してもブロックされて使えなくなる可能性が大です。こういったものを扱うWebサイトはデベロッパーともパブリッシャーとも関係がないので、返金は保証されません。

3. 返品条件を確認する

買い物をする前に、ゲームが気に入らなかった場合や自分のコンピューターでゲームが動かなかった場合の返品はどういう扱いとなるのか、条件を確認しておきましょう。特に、買おうとしているタイトルが出費に見合うかどうか分からない場合には、確認が重要です。

公認の販売店ではほとんどの場合、返品に応じてくれますが、条件はさまざまです。例えばGoogle Playでゲームを購入した場合、購入時から48時間以内であれば返品を受け付けてもらえます。Steamの場合、2時間以上プレイしたゲームに関しては返金してもらえないかもしれません。

こうした条件は、ゲームによって違う場合があります。例えばディスカウントされたゲームは返金の対象外かもしれません。この手の条件は前もって確認しておきましょう。

4. オンラインショッピング専用のカードを使用する

Webサイトはときどきハッキングされるものです。ご存じでしたか?万一、自分がよく使っているオンラインストアがハッキングされてしまったら、あなたの支払い情報はサイバー犯罪者の手に渡ってしまいます。技術的な問題で情報が漏れる場合もあります(英語記事)。そこで、オンラインショッピング用の銀行口座を用意してデビットカードを作り、口座には必要な金額だけ入れておくようにしましょう。万一誰かがアカウントに侵入したとしても、失うお金は最低限で済みます。

5. 保護された通信を使用する

公共のネットワーク上では、送信した情報が暗号化されない状態で送信されることがよくあります。つまり、ネットワーク管理者やハッキングしようとする誰かが情報を見ることができるということです。カード情報やログイン情報が、他人に知られてしまうかもしれません。そこで、オンラインショッピングをするときには、自宅のネットワークからストアにアクセスすることをお勧めします(もちろん、自宅ネットワークが十分に保護されていることが前提です)。

どうしても公共のWi-Fiから買い物をしなければならない事態に直面した場合は、VPNを活用しましょう。カスペルスキー セキュアコネクションは、送信データが誰かに見られることのないように保護します。

6. アカウントを保護する

アカウントの保護も重要です。アカウントには購入したアイテムや支払い情報がひも付いているので、サイバー犯罪者がアカウントを乗っ取って、アカウントを売り払ったりクレジットカードを勝手に使ったりする可能性があります。Steamアカウントを保護する方法Blizzardアカウントを保護する方法については、それぞれリンク先の記事をご覧ください。また、ゲームストアへのログインにSNSアカウントを使っている場合は、SNSアカウントも忘れずに保護してください(できれば、それ以外の場所ではSNSを使ってログインしないようにしてください)。

どのサイトでSNSでのログインを使っているのかも、併せて確認しておきましょう。Facebookの場合、[設定]画面の左側メニューにある[アプリとウェブサイト]をクリックすると、Facebookでのログインを使っているアプリやWebサイトを確認することができます。

7. デバイスを保護する

ゲームに使用するデバイス(コンピューター、スマートフォン、タブレット)も、保護する必要があります。詐欺サイトやマルウェアを阻止し、セキュリティ上の問題があった場合に知らせてくれ、ゲームプレイに影響しないような、信頼できるセキュリティ製品の利用をお勧めします。最近のセキュリティ製品は、全画面表示でゲームをプレイしているとき自動的にゲームモードに切り替わり、余計な通知を表示しなくなります。

ヒント

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最近では様々な企業が、主にカメラなどのスマートなテクノロジーを活用したホームセキュリティサービスを提供しています。しかし、セキュリティシステムは侵入者からの攻撃に対してどの程度セキュアなのでしょうか?