ゲーマーの皆さんへ:大切なキャラクターと個人情報を守るために

2015年1月14日

大規模多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG)や、ネット接続型ゲーム機の普及に伴い、多くのサイバー犯罪者がその悪質なスキルを活かして、新たな手段で利益を得ようとしています。現在Kaspersky Labが把握しているゲーム向けマルウェアは、460万種類以上。本当に人気のある分野です。

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普段の生活では用心深いのに、ゲームをプレイしているときは自制心をなくしてセキュリティのルールを無視してしまう人はたくさんいます。その理由を考えたことはありますか?不可解な行動に思えるかもしれませんが、これには科学的な理由があります。

「人は『ゲームモード』に入ると、行動に変化が生じます。コンピューターゲームは、感情と理性の両方の認知体系に訴えかけてきます。人間が示す反応はゲームによってまったく異なりますが、どんな反応を示すにしても、ゲームは人間の体験や実生活での行動に影響を及ぼします」。ビュルツブルク大学のメディア心理学の教授フランク・シュワブ(Frank Schwab)氏は、このように説明しています。

「ゲーマーは、ゲームの世界で得た成功感を(もしかすると全能感も)、現実に戻ったときになかなか消せない傾向があります。これがオンラインでの危険な行動につながる場合もあり、たとえば違法Webサイトでチートの方法を探すプレイヤーもいます」(シュワブ氏)

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また、アンチウイルス製品を無効にしてしまうゲーマーは少なくありません。ゲームは大量のリソースを消費するので、最高の画質を楽しむためなら、安全性であろうと何であろうと、犠牲にしてもいいというのです。こうした理由から、サイバー犯罪者によるマルウェアやフィッシングの攻撃の被害に遭うゲーマーが増えています。

ハッカーはよく、標的(ポータルサイトやマーケットプレイスとして有名なSteamなど)のゲームアカウントへのアクセス情報を地下フォーラムで販売します。時間と手間をかけて育てたキャラクターほど、ハッカーにとって魅力的な標的になります。人気オンラインRPGの高レベルのキャラクターは、10,000ドル前後で売買されることもあります。

さらに、大切なキャラクターはいとも簡単に消えてしまいます。たとえば、知らないプレイヤーから無料のスクリーンセーバーをダウンロードするだけで盗まれてしまうことも。そして、盗まれたアカウントを取り戻すのは簡単ではありません。何日も何週間も待ったあげく、キャラクターが「裸」で返ってきて、すべてのアイテムが永遠に失われることもあります。

(アカウントがハックされて盗られたのでサポートに連絡をしたのですが全然返事がありません!助けて!)

他にも、ユーザーアカウントに紐付けられたクレジットカードという問題があります。有名なゲームが発売されるたびに(クリスマス商戦の時期など)ゲーム好きの人に魅力的な内容のメールが送られ、実はそれがフィッシングメールで、オンラインバンキングの認証情報といった価値ある情報を盗もうとしていた、という場合もあります。このようなメールは、大幅な割引を受けられる、ゲームグッズを安く買える、といった内容がほとんどです。

Sony Picturesに対するハッキングに関するスキャンダルもあります。Sonyの大きな失態はこれが初めてではないということを考慮に入れましょう(2011年にネットワーク全体が数か月ダウンしたことを覚えているでしょうか)。大企業でさえこれほどの被害が発生するのなら、一般のユーザーはどうなってしまうのでしょう?

ゲームのセキュリティの基本となるのは、以下の3本柱です(PCセキュリティ全般についての注意事項とほとんど同じです):

  • フィッシング攻撃と知らないプレイヤーに注意してください。受け取ったメールに書かれているリンク先のWebサイトと、開こうとしている添付ファイルの拡張子は、慎重に確認する必要があります。
  • 他と重複しない強力なパスワードを使用しましょう。昨年はたくさんのアカウントがハッキングされましたが、その原因はパスワードを適切に管理していなかったことでした。あるいは、パスワードマネージャーを使うのも効果的です。
  • アンチウイルス機能を無効にしないでください!使っていない人は、信頼できる製品をインストールしましょう。さらに、カスペルスキー製品をお使いの場合は、「ゲームモード」オプションを有効にするという手もあります。全画面表示でゲームをプレイする場合に、アンチウイルスコンポーネントの設定が最適化されます。

この基本的なルールを守って、安全にオンラインゲームをプレイしましょう!