「Facebook外のアクティビティ」で自分のデータを(ある程度)管理する方法

Facebookでは、サードパーティのWebサイトやアプリから収集されるデータをユーザーが管理できるようになっています。その方法を説明します。

あなたについての情報をFacebookが集めている、と言われても今さら驚かないと思います。それどころかFacebookは、多数のWebサイトやアプリから得た情報を、利用者個人個人の情報一式としてまとめ上げています。Facebookに何かを投稿すること(または、しないこと)を決定するのは利用者ですが、Facebook以外のWebサイトやアプリがどのような情報をどこに送信するのか、利用者には知らされないのが普通です。

Facebook外のアクティビティ

Facebookでは少し前から、Facebook外のところから収集される情報を利用者が確認して管理できるようになりました。「Facebook外のアクティビティ」に関する設定には、以下のようにアクセスします。

  1. Web版の場合は、画面右上の下向き三角形アイコンをクリックします。モバイルアプリの場合は、画面右下の三本線アイコンをタップします。
  2. [設定とプライバシー]を選択します。
  3. [設定]を選択します。
  4. [あなたのFacebook情報]セクションに移動します。
  5. [Facebook外のアクティビティ]をクリックまたはタップします。

データ収集を禁じることはできませんが、[Facebook外のアクティビティ]の内容を確認して、自分についてのどのような情報がどこからFacebookに渡っているのかを知り、自分のプロフィールとそうした情報とのひも付けを解除することは可能です。それができるだけでも大きく違います。

利用者のアクティビティはどこからFacebookに伝わっているのか

Webサイトやアプリは、Facebookと情報を共有するためのさまざまなツールを使用しています。例えば[Facebookでログイン]のボタンがそうですし、さまざまなタイプの解析ツールもあります。

[Facebook外のアクティビティ]ページには、こういったWebサイトやアプリの一部が表示されています。すべて見るには、[Facebook外のアクティビティを管理]をクリックまたはタップします。先へ進むにはパスワードの入力が必要です。

データ収集の規模の大きさには、驚くかもしれません。ニュースサイトやバンキングアプリなど、FacebookのパートナーになっているWebサイトやアプリは膨大な数に上ります。中には、アクセスした覚えがないWebサイトもあるかもしれません。おそらく、検索結果に出てきたのを何気なくクリックしたことがあったのでしょう。

WebサイトやアプリからどのようなデータがFacebookに送信されるのか

[Facebook外のアクティビティ]に表示される情報は主に、あなたがFacebook以外のどういったサービスと関わりを持ったかの情報です。例えばニュースサイトは、あなたが最新ニュースを読んだことをFacebookに伝えるでしょう。オンラインストアなら、あなたが何らかの商品を見た(または購入した)ことを伝えます。

Facebookの設定画面には、特定のWebサイトまたはアプリから共有されたアクティビティ回数しか表示されませんが、詳細情報を含むアーカイブファイルをダウンロードすることもできます。手順は以下のとおりです。

  1. [設定]-[あなたのFacebook情報]-[Facebook外のアクティビティ]-[Facebook外のアクティビティを管理]の順に選択します。
  2. Web版の場合、あなたのアクティビティに関する情報をFacebookに共有しているWebサイトまたはアプリの一覧が表示されるページで、[個人データをダウンロード]を選択します。モバイルアプリの場合、画面右上にある三点リーダーアイコンをタップし、[個人データをダウンロード]を選択します。
  3. ダウンロードするデータの種類と対象期間を、必要に応じて指定します。既定では、投稿やFacebook内でのアクティビティなど、利用者に関連する全情報のアーカイブが作成されます。Facebook以外のところから提供されたデータのみを見たい場合は、[広告とビジネス]以外のチェックボックスのチェックを外してください。
  4. [ファイルを作成]をクリックまたはタップします。

アーカイブの作成には、短くて数分、長くて数日かかります。Facebook外でのアクティビティに関するデータのみの場合なら、それほど時間はかからないはずです。

Facebookは、利用者の目に見える以上のデータを実際に受け取っていると述べています。それでも、上記のような情報は参考になります。それだけでなく、特定のWebサイトまたはアプリから機密データがFacebookに渡されたと考える場合には、苦情を申し立てることもできます。手順は以下のとおりです。

  1. [設定]-[あなたのFacebook情報]-[Facebook外のアクティビティ] -[Facebook外のアクティビティを管理]の順に選択します。
  2. Webサイトとアプリの一覧から、該当のサービスの名前をクリックまたはタップします。
  3. [このアクティビティに関するフィードバックを送信]をクリックまたはタップします。
  4. 苦情を申し立てる理由を選択します。

アカウントからデータを削除する方法

自分に関してすでに収集済みのデータは、削除することができます。過去のアクティビティが広告表示に影響しないようにするには、[履歴のクリア]をクリックまたはタップします。

WebサイトからFacebookにデータを送信されないようにする方法

Facebook、そしてFacebook以外のWebサイトやアプリによる情報伝達を、完全にやめさせることはできません。今後もWebサイトやアプリからは、あなたに関する何らかの情報が各種SNSへと常に送信されます。あまりにも多くの個人データを渡していたことが発覚し、結果として方針を変更したWebサイトもありますが、それはFacebookの設定とは関係ありません。

事前の対策としては、Facebook以外のWebサイトやアプリでのアクティビティが自分のFacebookプロフィールにひも付けられないように、またはターゲット広告の表示に使用されないように、Facebook側で設定することができます。Webサイトやアプリごとに設定、または全部一括で設定できます。

Webサイトやアプリごとに設定する手順は、以下のとおりです。

  1. [設定]-[あなたのFacebook情報]-[Facebook外のアクティビティ]-[Facebook外のアクティビティを管理]の順に選択します。
  2. 一覧にあるWebサイトまたはアプリの名前をクリックまたはタップし、表示されたウィンドウ内で[<Webサイト名>からの今後のアクティビティのリンクをオフにする]を選択します。
  3. [オフにする]をクリックまたはタップします。

2日以内に、そのWebサイトまたはアプリからの情報に基づく広告がFacebookに表示されないようになります。そうなった段階で、[Facebookでログイン]というボタンは使用できなくなります(使用できるようにするには、この設定を元に戻す必要があります)。

Webサイトやアプリからのデータ送信を一括で停止させる方法もあります。ただし、設定すると、Facebookでログインしていたすべてのサービスからすぐにログアウトしてしまいますので注意してください。

使用したサイトやアプリに基づいてFacebookにターゲット広告が表示されないように設定するには、以下の手順に従います。

  1. [Facebook外のアクティビティ]ページ(あなたについての情報をこれまでにFacebookと共有したサービスの一覧が表示されているページ)で、[今後のアクティビティを管理]というオプションをクリックまたはタップします。このオプションは、Web版では画面右側セクション内にあります。モバイルアプリの場合は、三点リーダーアイコンをタップすると表示されます。
  2. [今後のアクティビティを管理]をクリックまたはタップします。
  3. [今後のFacebook外のアクティビティ]をオフに切り替えます。
  4. [オフにする]をクリックまたはタップします。

以上で完了です。これで、スニーカーを買った後にFacebookに靴の広告ばかり表示されるようなことはなくなります。

Facebookアカウントのセキュリティ設定プライバシー設定通知設定をまだ見直していないなら、この機会に済ませることをお勧めします。もうFacebookとは完全にさよならしようかと考えているなら、必要なデータや写真をキープしつつFacebookアカウントを適切に削除する方法の解説記事を参考にどうぞ。

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