今年の残暑も長そうだなと思われる夏の終わり、納涼LT大会にお邪魔してきました。
カスペルスキーのオフィスを会場に開催された、PyLadies Tokyo・JAWS-UGクラウド女子会共催の『ほんとうにあったこわい話〜納涼LT大会〜』。お仕事中に遭遇した、思わず冷や汗が出るようなエピソードをためらわず披露する会です。
集まったのはPython好き女子の集まりであるPyLadies Tokyoの皆さんと、AWSの活用に向けて様々な活動をしているJAWS-UGの女子会支部JAWS-UGクラウド女子会の皆さんです。
かなり生々しい個々のエピソードに踏み込むのは遠慮するとして、全体的にこの会で話されたことを個人的に咀嚼して学びとして得たものを、非エンジニアの脳内フィルターを通して抽出したのがこちらになります。(写真と内容の関連はありません)
「(システムやコマンドの)仕様を詳細に確認していなかったために想定外のことが起きた」
→ 前提が崩れることで覆る結果。リカバリのほうが、手間と人員がかかったりします。事前リサーチは入念に、そして、助けてくれる人々への感謝の念は忘れずにいよう、と思いました。
「ルール化はされていないけど自主的に要所要所をチェックしてくれる人がいたから無難に回っていたフローが、その人がいなくなったら不具合を起こし始めた」
→ 分かりすぎて辛い。これは、どんな組織の人にとっても、あるある事案と思われます。申し送りメモは、小さなことであっても残しておこう、そうひっそりと誓った自分です。
「ヒューマンエラーは必ずある」
→ 複数LTで言及されていました。どんなにしっかり構築されたシステムでもフローでも、人間のやらかしは永遠の課題です。エラーを出さない努力と同時に、リカバリプランや対処プランの準備が大事かもしれません。あらゆる危機管理において、肝に銘じたい。
「メーカーとエンドユーザーの板挟み」
→ トラブル時には、関係者それぞれの事情が浮き彫りになります。間に入っての問題解決は、当事者への誠意と物事に動じない胆力と咄嗟の機転が問われます!
なお、当社情報セキュリティラボの大沼によるLTでは、リアルに怖い話が出てきました。「(以前のバージョンの)カスペルスキー製品が脅威検知時に鳴らすサウンドがまさに断末魔」。筆者は夜中に聞いたことがありますが(PCに挿したUSBメモリがウイルス入りだった)、椅子から10cmくらい飛び上がりました。「豚の悲鳴」との説もあるあの音には一定数のファンがいたらしく、検知音が変わってしまったときには「僕たちの豚を返してくれ」という訴えが当社フォーラムに寄せられたとか…。
途中でおやつタイムを何度か挟みながらの進行で、和やかな活気のある会でした。PyLadies TokyoおよびJAWS-UGクラウド女子会の皆さん、仲間に入れていただきありがとうございました。
ITの人材が世界中で(男女問わず)足りていない、と言われます。また、テクノロジーの世界には女性が少ない、とも言われます。この分野への女性の参入が増えることは、IT業界の活性化にプラス作用をもたらすのではないか。当社でも、女性を対象としたセキュリティ啓発活動を継続しています。