新手のAirbnb詐欺にご用心

2019年5月22日

オンラインの詐欺師は他者の金銭を一年中狙っているものですが、殊に長期休暇シーズンは彼らにとってチャンスです。この時期、航空券や宿泊施設は高価格に設定され、また早々に売り切れます。休暇を目前にして焦る人々は、リーズナブルな価格の宿泊施設や航空券が見つかることを願って、旅行関係のWebサイトを必死に見て回ることになります。

だからといって、旅行者を狙う詐欺師たちが楽をして稼げるという意味ではありません。成果を上げるには、相当な人数をだます必要があります。そのためには、宿泊施設情報を投稿するだけでなく、詐欺のための広告や宿泊施設案件リストを大量に、同時に、かつ効率的に扱わなければなりません。さて今シーズン、詐欺師たちは強力な新ツールを手にしました。それが「Land Lordz」です。

Land Lordzとは?

Land Lordzは詐欺師向けの定額制サービスで、詐欺に使用する宿泊施設リストや、プロの手によって本物のAirbnbのWebサイトそっくりにデザインされた偽ページを自動的に作成、管理できるようになっています。現時点で表面化しているのはAirbnb詐欺だけですが(英語記事)、将来的にはほかの著名な旅行サイトにも対応するのではないかと思われます。

基本パッケージの料金は1か月550米ドルです。この金額を支払えば、偽の宿泊施設案件を一度に500件以上管理し、最大で100人の「被害者候補」に対応できます。

詐欺の手口は?

詐欺師は、Land Lordzを利用していかにもそれらしい宿泊施設を作り出し、Airbnbに掲載します。通常、そのベースとなるのは、正規の宿泊施設案件リストにある名称や画像です。偽のレビュアーによる好意的なコメントも、あらかじめいくつか書き込まれています。偽の宿泊施設はどれも、支払いが通常どおりAirbnb経由で行われることを強調しています。要は、顧客に対する補償があること、満足できなかった場合には返金を受けられることを主張しているのです。

信じられないくらい好条件の宿泊施設を見つけたとき、ホストに問い合わせて詳しい話を聞きたいと思うのは自然の流れです。返事はすぐに返ってきます。返答には、Airbnbとはまったく関係のないWebサイトへのリンクが記載されていますが、Webサイトの見た目は本物のAirbnbのWebサイトにそっくりです。このため、アクセスした人はだまされてログインしてしまいます。

ログインすると、ログイン情報はすぐに詐欺師の手に渡ります。それだけではありません。Land Lordzサービスでは、「被害者候補」とのやりとりを追跡管理できるようになっていますから、詐欺師はただちに予約金を要求してきます。予約金を払わなければ、予約を確定できないというのです。もちろん、送金すると、たちまち詐欺師と連絡が取れなくなります。

対策

  • うまい話は疑ってかかりましょう。信じがたいほどできすぎた話は、おそらく信じてはいけない話なのです。将来的にがっかりする経験をしないで済むように(がっかりするだけでは済まないかもしれません)、休暇の予定を立てるときに注意すべきことについての記事を参考にしてください。
  • ホストが何らかのリンクをクリックさせようとしてきたときには、疑ってかかりましょう。直接の前払いを要求された場合は、特に注意してください。
  • ブラウザーのアドレスバーを必ずチェックし、自分が意図したWebサイトにアクセスしていることを確認しましょう。また、信頼できるパスワードマネージャーを使いましょう。ログインページでいつもどおりパスワードが自動入力されない場合、偽サイトにアクセスしようとしている可能性があります。
  • 常に信頼できるセキュリティ製品を使用し、フィッシングサイトなどの悪意あるWebサイトに誘導するリンクをクリックしてしまったときにアラートが表示されるようにしましょう。