セキュリティとプライバシーを重視したブラウザー

2013年4月24日

現在、Internet Explorer、Google Chrome、Safari、Mozilla Firefox はすべて、現代的で機能的、そして極めて実用的な Web ブラウザーです。それぞれが興味深い機能や拡張機能、プラグインの強力なセットを提供しており、カスタマイズ性の高い設定ページでほぼすべてのユーザーのニーズに応えています。しかし、残念ながら何事にも代償はつきものです。これら 4 大ブラウザーとは、Microsoft、Google、Apple、Mozilla Corporation の各社が意図的にユーザーをオンラインで追跡し、ユーザーのブラウズデータを大手のデータ仲介業者に販売するための仕組みなのです。既定では、追跡を防止する内蔵機能のほぼすべてが無効になっており、プライバシーに配慮するユーザーは、そうした機能を能動的に見つけ出して有効にしなければなりません。

ブラウザー-title

幸い、オンラインでは数多くの代替ブラウザーが提供されています。新しいブラウザーは次々に登場しており、圧倒されてしまうほどです。こうしたブラウザーの多くは、インターネット閲覧の体験に大きな変化をもたらすというコンセプトのもと設計されていますが、ユーザーのプライバシーとセキュリティの保護を強化するために、特別に設計されたものもあります。我々が関心があるのはそのようなブラウザーです。

zipzaplogo

まずご紹介するのは ZipZap ブラウザーです。我々が注目したのは、家庭向けの機能が充実したブラウザーとして独特のニッチを埋めようとしている点です。既定では、ブラウズ体験のセキュリティやプライバシーの保護が最も優れているというわけではないかもしれませんが、子を持つ親たちは、子どもの Web サーフィン活動を本格的にコントロールする機会を得られます。ZipZap では、家族全員に固有のブラウズアカウントが付与されます。そのアカウントに対して、主な管理者(父親か母親)が数多くのコントロールを適用することができます。たとえば、プリセットのフィルターを選んで、不適切と思われるサイトや単に気を散らすようなオンラインコンテンツなど、さまざまなカテゴリへのアクセスを禁止できます。また、子どもが自動的に接続を許可され、付き合ってもよいという信頼できる友人を設定でき(親がそうしたい場合)、年齢や性別に応じた適切な活動リンクに容易にアクセスできます。

comodo browser

Comodo はデジタル証明書* 発行機関としての事業が最もよく知られており、2011年3月に証明書のアフィリエートがハッカーの侵入を受けた事件も有名ですが、同社の Comodo Dragon Internet Browser はセキュリティを重視したブラウザーであるとうたわれています。Comodo Dragon は ZipZap と同様に、Google のオープンソースブラウザー Chromium のソースコードをベースにしています。Comodo によれば、Dragon ブラウザーは Chromium に既定で実装されている以上のプライバシー強化機能を備えています。これにはドメイン検証技術も含まれており、信頼性が高い証明書を信頼性が低いものより優先し、クッキーやスパイウェアをはじめ、あらゆるブラウザー追跡を防ぎます。

Dooble も自称プライバシー中心のブラウザーであり、Linux 版、Mac 版、Windows 版が提供されています。使いやすいというクッキーの管理と期限のシステムを利用でき、クッキーが「タイムリーに」自動削除されるようにカスタマイズできます。また、Dooble が保持するユーザー情報は暗号化され、有害な可能性のある不要なサードパーティコンテンツを強力にコントロールすることが可能です。

これら 4 大ブラウザーとは、Microsoft、Google、Apple、Mozilla Corporation の各社が意図的にユーザーをオンラインで追跡し、ユーザーのブラウズデータを大手のデータ仲介業者に販売するための仕組みなのです。

OmniWeb は Mac において Apple のブラウザー Safari に代わるものです。我々の目を引いたのは、標準の広告ブロック機能に加え、既知の広告サーバーから送られるあらゆるコンテンツをブロックできる点でした。また、Flash が必要なコンテンツをブロックするという優れた機能があります。というのも、Adobe の Flash Player は Java と同じく、常にセキュリティの問題に悩まされているソフトウェアプラットフォームだからです。

camino

Camino も Safari の代わりに使えるブラウザーですが、作成者は OmniWeb の作者よりも少しだけセキュリティ機能への関心が高いようです。Camino には、Safari、Chrome、Firefox に組み込まれたものと同じ既定のフィッシングおよびマルウェア保護サービスがあります。「迷惑防止」(Annoyance Blocking)という機能もあり、ポップアップや自動の Flash アニメーションをブロックすることができます。Flash を特定のサイトで自動的に実行したいユーザーは、シームレスに例外を追加して、指定した Web サイトで Flash やポップアップを許可できます。

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SRWare Iron も Chromium ベースのブラウザーで、Google のプライバシー侵害機能の多くがない Chrome ブラウザーというふれこみです。SRWare Iron が指摘するプライバシー侵害機能とは、検索語の候補表示や、エラーレポート、URL 追跡など、Google がユーザーのオンライン活動を追跡するために必要な機能です。SRWare Iron には既定の広告ブロック機能が含まれていますが、これは Chrome の標準ビルドでは無効になっています。

duckduckgo

代替検索エンジンの DuckDuckGo も紹介しておく価値があります。すべての機能を備えたブラウザーというわけではありませんが、ユーザーの活動を追跡することなく確かな検索結果が表示されます。ユーザーの閲覧活動を基に「フィルターバブル」を作り出すこともありません。つまり、Google 検索のように同じ検索語でもユーザーによって結果が異なるということはなく、DuckDuckGo ではユーザー追跡によるバイアスなしで同じ検索が毎回同じ結果を返すのです。

*デジタル証明書は、ブラウジングのトラフィックやダウンロードにともなうオンラインの署名です。デジタル証明書のシステムはユーザーとベンダーの信頼関係を前提としています。とても簡単に言うなら、あなたがダウンロードしようとしているファイルが、本当にそのファイルを送ると言っている人から来ているものなのか、また、送信トラフィックが本来向かうべきところへ向かっているのかを保証する手段として存在するものです。