増え続ける「ちょっとお願い」問題 〜ITリテラシーの世代間ギャップに関するグローバル意識調査〜

Kasperskyのグローバル調査では、ITリテラシーの世代間ギャップが人間関係に影響している様子が垣間見えました。

ITテクノロジーが日常のものとなり、日進月歩の勢いで進化を遂げる中、年齢がいってから家庭用ITデバイスに接するようになった人々と、若い頃からITデバイスに慣れ親しんでいる人々の間に、ギャップが存在するように見受けられます。Kasperskyではグローバル調査を実施し、年配の世代がテクノロジーの変化に対してどのように感じているのか、また世代間のITリテラシーのギャップが誰にどのような影響を及ぼしているのかを読み解きました。

調査では、55歳以上の回答者全体のうち「自分はテクノロジーに詳しい」と答えたのは半数程度であり、テクノロジーに詳しくない55歳以上で子どもを持つ回答者の35%は「日常的なテクノロジーの問題に関して手助けが得られず苦労している」としています。一方で、若者世代の32%は自分が家を空けているときに親がオンライン詐欺に遭うのではないかと心配しており、年長者からの技術的なヘルプ要請に応じたことがあると回答した人は71%に上りましたが、一方で25%は「技術的なサポートを依頼してきそうな家族を避ける」と答えるなど、自分たちが頼られることを必ずしも歓迎しない若者たちも一定数存在します。

調査結果の概要

  • 若者世代の71%は、年上の家族や友人からの技術的なヘルプに対応したことがある
  • 若者世代の55%が、家族からの技術的なヘルプに対応する義務を感じている
  • 「家族に頼むより有料のテクニカルサポートに依頼する方が良い」と回答したのは、テクノロジーに詳しくない55歳以上の19%のみで、大半は家族に頼っている
  • テクノロジーに詳しくない55歳以上の12%は、手を貸してくれた家族や友人に何らかの謝礼を渡したことがある
  • テクノロジーに詳しくない55歳以上で子どもを持つ回答者の35%が、日常的な技術的な問題に対して、子どもたちの手助けを得られず苦労している
  • テクノロジーに詳しくない55歳以上の41%が、自分の子どもや若い世代の家族に電話して遠隔で技術的なサポートをしてもらったことがある
  • 若者世代の25%が、技術的なサポートを依頼してきそうな家族を避けている
  • テクノロジーに詳しくない55歳以上の多くは、ルーターの保護、サイバーセキュリティ保護対策製品のインストール、コンピューターウイルスへの対処など、少なくとも1つ以上の技術的なサポートを受ける必要があった
  • 若者世代の32%が、親がオンライン詐欺に遭わないか心配している

レポート全文はこちらをご覧ください。

※本レポート内では、以下のように定義しています。
・「若者世代」:テクノロジーに詳しいと答えた25歳~39歳の回答者
・「テクノロジーに詳しくない55歳以上」:テクノロジーに詳しくないと答えた55歳以上の回答者
・「テクノロジーに詳しくない55歳以上で子どもを持つ回答者」:テクノロジーに詳しくないと答えた55歳以上で、11歳以上の子どもを持つ回答者

技術的な「困りごと」の手助けとなるために

Kasperskyでは、よくある問題に対処するためのヒントをまとめました。詳しくは、こちらのページをご覧ください。リンク先のページでは、以下のトピックについてのヒントがあります。困りごとを解決するための一助となれば幸いです。

  • ルーターをリセットする方法
  • セキュリティ製品の使い方のヒント
  • パスワード設定のヒント
  • 詐欺に遭わないためのヒント
  • ウイルスに感染しないためのヒント
  • 安全にショッピングをする方法
ヒント