様々な製品に用いられている組み込みLinuxは、年々需要が高まっています。ブラジル銀行など世界中の大企業は、ペンギンの公式キャラクターで知られるこの組み込みシステムを導入しています。また、この分野の展示会では、Linuxの制御下で動作するおなじみのインタラクティブ機器があふれています。企業側には、その実装で一定のメリット(特にOSライセンスコストの削減)が約束されます。しかし、情報セキュリティチームは当然ながら、これらのデバイスを保護すべきなのか、保護する場合はどのような方法をとればいいのかなどと悩んでいるのが現状です。
サイバーセキュリティの第一人者を含むITの専門家の間では、Linuxはウイルス感染の心配がないという意見があったり、またシステムは設計段階からセキュリティが確保されているなどとして、追加の保護は必要ないといった意見が根強く残っています。20年前ならば、確かにそうだったでしょう。しかし現状、この認識は間違っています。以下、その理由を説明します。
Linuxマルウェア:その実情
Linuxがマニアの間でのみ議論され、サーバーのOSとして使われていた頃は、確かにサイバー犯罪者はあまり興味を示していませんでした。しかし、組み込みシステム専用のOSを含むLinuxシステムの人気が高まるにつれて、この状況は大きく変化しました。より多くの銀行、医療機関、さらに小売業者やその他の大企業が、Linuxベースの組み込みソリューションを使用し始めていることに気づいたサイバー犯罪者は、それらをどのように攻撃しようか模索し続けています。たとえばつい昨年、ラテンアメリカ地域の金融セクターに対する攻撃に、非常に強力なLinuxマルウェアが使用され、ニュースになりました。
Linuxシステムに対するAPT攻撃
別のシナリオとして、攻撃者が企業システムに侵入するために、Linuxベースのシステムを踏み台として使用する方法があります。ITチームは、価値のあるデータが保存されていない情報キオスクの保護を考えてもいないかもしれません。しかし、多くの場合、サイバー犯罪者はAPT攻撃を開始するために企業の境界内に入る方法を必要としており、保護されていない組み込みデバイスがちょうどよい入口になります。誰もが利用しやすい場所にある支払い端末やネットに接続されたスーパーのレジも、高度な攻撃のスタート地点として十分機能します。
特化型のセキュリティソリューション
さらに一部の専門家は、Linuxベースの組み込みシステムの保護を急いでいません。なぜかというと、彼らはセキュリティソリューションの機能を信頼しておらず、機能の一部は組み込みシステムでは何の役にも立たないと考えているからです。たとえば、ATMを使ってウェブサイトを開いたり、電子メールにアクセスしたりする人はいないのに、フィッシング対策の必要性なんて理解できないと考えています。また、Linuxの基本的なセキュリティソリューションで組み込みデバイスの詳細部分に対応できる保証もありません。
カスペルスキーは、まさにこの問題への対応策として、Kaspersky Embedded Systems Securityソリューションの一部として、特化型アプリケーションであるKaspersky Embedded Systems Security for Linuxをリリースしました。これは、Linuxベースの組み込みデバイスに特化して設計、最適化、テストされており、デバイスでの安全な操作を保証します。不要な処理でOSの負荷を増やすこともありません。さらに、アプリケーションをSIEMシステムと統合して、両方を、他のカスペルスキーソリューションとともに、コマンドラインや一元化した単一の管理コンソールから管理することもできます。Kaspersky Embedded Systems Securityの詳細については、こちらをご覧ください。
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