Googleは本当に利用者を盗聴しているのか

2016年6月14日

先日、Googleが利用者の会話や通信内容を密かに録音していることを示唆するニュースが報じられました(英語記事)。確かにこのニュースには良い点もありますが、問題点もいくつかあります。

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Googleは音声を録音している―これは紛れもない事実です。ただし、これは音声認識機能のため限ってのことであり、Appleも同じことをしています。両社とも、自社アプリ(「OK Google」と「Siri」)の音声認識精度を上げるために、音声検索の履歴を記録しているのです。なお、Googleが音声を録音するのはAndroidデバイス上だけで、Appleデバイス上では録音していません(iPhoneにGoogleアプリがインストールされている場合を除く)。

一方で、Googleはごく一部の国を除いた世界中で事業を展開しています。また、こういったデータから不正に利益を得る方法を見つけ出すのは難しくありません。それに、考えてみてください。Googleはなぜ、録音内容を保存しているのでしょうか?発声された検索キーワードを理解するために録音データを一時的に使用するのならわかりますが、保存するのはなぜでしょう?

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とはいえ、Googleは私たちの検索履歴、メール、オフィス文書、位置情報、写真、他にも書き切れないほどのデータを保管していますから、録音データだけを例外扱いするのも変な話です。問題の本質は、「こうしたデータを何に使っているのか」ということです。

Googleの長期計画では、このデータを巨大なクラウドプラットフォームで活用し、自社の検索ツールに役立てようとしています。短期的には、検索結果の関連性を上げるため、そして広告の効果を高めるために、このデータを使用します。ご存知かもしれませんが、Googleは1四半期あたり200億ドルという驚異的な売上を、ほぼ広告だけで稼ぎ出しています(英語記事)。

この広告こそ、Googleの素敵なアプリやサービスをすべて「無料」で利用できる理由です。利用者は自分のデータで支払い、広告で消費しているのです。

もう1つ、考慮しなければならないことがあります。誰かがあなたのアカウントにアクセスしたとしましょう。その人は、あなたについて知ることができます。それも相当詳しく。

幸い、データの保存は(今のところ)任意なのですが、既定で有効になっています。データの提供や保存にまつわるビジネスと関わりたくないなら、Googleの[アクティビティ管理]ページですべてのアクティビティを無効(「一時停止」)にするのが一番です。

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