2014年、長きにわたって使用されてきたWindows XPのサポートが終了します。サポート終了は、日本時間の4月9日に予定されています。しかし当面、このOSを使い続ける人は少なくなさそうです。その登場から12年。Windows XPの起動音やスクリーンセーバーや「スタート」ボタンは、多くの人にとってお馴染みのものになりました。慣れた環境を手放すのには、意外に思い切りが必要なものです。
下のグラフをご覧ください。NetMarketShareが調査した、2013年のOS利用の変化を示したグラフです。
この12か月間で、Windows XPユーザー数はわずかに10%減。現在でも、世界全体のコンピューターユーザー環境のうち3分の1を占めています。Windows XPの後に新しいWindows OSが複数リリースされているにもかかわらず、依然として高い比率です。弊社の統計では、カスペルスキー製品をご利用中の方のうち約20%が、現在もWindows XPを使用していることが判明しました。
ITセキュリティのポイントのひとつは、定期的に配信される更新プログラムをきちんと適用してぜい弱な部分を減らすことです。セキュリティ製品の定義データベースの更新はもちろんですが、OSの更新も重要です。マイクロソフトによるWindows XPのサポートがなくなるということは、更新プログラムによるぜい弱性の解決が行われなくなるということ。つまり、OSにぜい弱性が判明したとしても修正されることはありません。カスペルスキーは、「新たに発見されて既知となったぜい弱性」への攻撃に対しては当面、保護機能を提供しますが、セキュリティ確保の基本のひとつである「OSの更新」を欠くことでリスクが生じるのは避けられません。
まだOSの切り替えが済んでいない皆さまへのアドバイスは、2点です。
- カスペルスキー製品の定義データベースをこまめに更新し、製品設定を見直して、脅威が入ってこられないようにすること。
- できるだけ速やかに、OSベンダーがサポートしているバージョンのOSに変えること。
カスペルスキーでは、弊社製品のWindows XP対応についてこちらに情報をまとめています。どうぞご覧ください。