Kaspersky Dailyの読者の皆さんは、カスペルスキー製品のインストール時に発生する可能性がある問題とその解決方法をご存じかと思います。システム要件を確認していないと何が起こるのかはすでにお伝えしましたが、もう1つ、インストール失敗の主な原因があります。いわゆる「ゴミファイル」、つまり「以前インストールしたカスペルスキー製品を削除した後に残ったシステムファイルやレジストリキー」です。古いバージョンの製品が完全にアンインストールされていないと、新しいバージョンをインストールできない場合があるのです。
ゴミファイルはなぜ発生するのでしょうか?まず、オペレーティングシステムのエラーが考えられます。Windowsが破損して正常に動作しない場合、Windowsインストーラーサービスに問題が発生することがあります。Service Packをインストールしていないシステムや、カスタマイズされた「自作の」Windowsビルドだと、この問題が起こる可能性が非常に高くなります。特に後者では、カスタマイズした人が元のシステムにどのような変更が加えたのか、確かなことは誰にもわかりません。オリジナルのWindowsにはまったく不具合がなくても、システムをインストールしてから2~3年たって正常に機能しなくなることがあります。以前のバージョンが[プログラムと機能]からアンインストールされなかったときや、新しいバージョンが古いバージョンに重ねてインストールされたときは、Windowsインストーラーが一部のドライバーやレジストリキーを削除できない場合があります。
システムにゴミファイルが残るもう1つの原因は、CCleanerなどのメンテナンス用ツールの使用です。もちろん、こうしたツールでシステムのロードが若干速くなることもありますが、メンテナンス用ツールは製品のレジストリキー間のリンクを削除してしまうことが多く、カスペルスキー製品の削除用アルゴリズムがそのリンクを適切に利用できなくなります。その結果、アプリケーションの削除でエラーが発生し、新たにインストールすることができなくなってしまいます。
サードパーティ製品でWindowsを「最適化」するのがどれほど魅力的に思えても、注意が必要です。致命的なエラーが発生してシステムを再インストールするはめになるかもしれません。エラーはシステムへの不正な変更の結果です。こうしたユーティリティを試すときには、責任を持って行いましょう。
レジストリのゴミファイルを処分するには、Kaspersky LabのKAVremoverという特別なユーティリティがお勧めです。このコンパクトなフリーウェアはカスペルスキー製品のすべてのレジストリキーを「把握」していて、それらを削除することができます。通常モードでは標準的なWindowsツールと同じように動作しますが、セーフモードで起動すると、独自の削除用アルゴリズムで動きます。このオプションを利用すると、個人向け、法人向けを問わず、カスペルスキー製品をコンピューター上から削除できます。
#カスペルスキー 製品のインストールで問題発生?KAVremoverツールを使ってみましょう。その効果はまるで魔法のよう!
Tweet
私がこのユーティリティを「魔法」と呼ぶ理由は、ダウンロードしてセーフモードで起動するだけで、システム要件を満たさない場合に起こるエラー以外、ほとんどすべてのエラーを取り除いてくれるからです。レジストリ関連の残り物が原因のエラーのほとんどには番号が振られていますが(まったくないのもあります)、KAVremoverが修復するエラーのリストを作成する必要はありません。このツールはカスペルスキー製品のアップグレードや再インストールでエラーが発生したときの解決策とお考えください。テクニカルサポートに問い合わせる必要がないため、時間の短縮につながります(テクニカルサポートのエンジニアも最初にKAVremoverの使用をお勧めするはずです)。
カスペルスキー製品もオペレーティングシステムも、日々改善されています。インストール時に皆さんのコンピューターでエラーが発生しないよう願っています。それでもエラーが発生した場合には、セーフモードでKAVremoverを実行してみてください。魔法使いのような気分になれますよ。