レーサーのコンピューターを守る

フェラーリのエンジニアは、約30台ものコンピューターを使ってレーシングカーの様子を逐一解析し、メンテナンスの必要性を判断します。しかしこの他にも、実に変わったコンピューターがパドック内にあります。

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初のロシアグランプリのスタートまで、あと数時間を残すのみとなりました。スクーデリア・フェラーリのスポンサーであり、ITインフラ保護の担当でもある私たちは、チームが良き結果を残すことを祈っています。チームを率いるマルコ・マティアッチ(Marco Mattiacci)氏はレースの前にユージン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)の元を訪れ、サーキットについて好意的な評を寄せました。

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「我々はこのサーキットに感銘を受けました。素晴らしいクオリティで、ドライバーの評判も上々です。サーキットはチャレンジングですが、チャレンジしがいのあるレースとなるでしょう」。マティアッチ氏はこのように語りました。フェラーリのCIO、ヴィトーリオ・ボエロ(Vittorio Boero)氏がカスペルスキーのゲスト陣に語ったところでは、レース中にフェラーリのエンジニアは、遠隔測定によってレーシングカーから600GBものデータを集めるのだといいます。このデータはマラネッロに位置する本社へ伝送され、レースの現地に設置された30台のコンピューターから成る特別な可動式サーバールーム内でも処理されます。これらコンピューターの保護を担うKaspersky Labは、フェラーリのために特別なソリューションを組み上げました。「私たちはよくサイバー攻撃を受けています。攻撃の出所を特定するのは容易なことではありませんから、出所がライバルなのか他の誰かなのかわかりませんが、侵入の試みを受けるのは日常的な現実なのです」- ボエロ氏はこのように述べて、いかにフェラーリが防御を必要としているのかを説明してみせました。

もちろん、フェラーリとKaspersky Labのパートナーシップがさらに拡大する余地はあります。レーシングチームのコンピューターの中には、とても風変わりなコンピューターがあり、ドライバーの握るステアリングの形をしています。現在のところ、このコンピューターはサイバー攻撃を受けてはいないようですが、いつなんどき状況が変わるやもしれません。そのようなとき、Kaspersky Labはこの特別なコンピューターをも守ることでしょう。ところで、ロシアグランプリの間、この特別なコンピューター(公式ステアリング)にはKaspersky Labのロゴが配されます:

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