No More Ransom:実り多き1年

Kaspersky Labが官民のパートナーとともに立ち上げたランサムウェア対策プロジェクト「No More Ransom」が、1周年を迎えました。この1年で参加パートナーや復号ツールが大きく増加しています。

1年前のこと、Kaspersky Labは、欧州刑事警察機構(ユーロポール)、オランダ警察、McAfeeとともに「No More Ransom」プロジェクトの立ち上げを発表しました。ランサムウェアに対抗するためには各種機関が力を結集するのがよい、と私たちは考えたのです。そして今、その考えが正しかったことがわかりました。

No More Ransomプロジェクトは先日、1周年を迎えました。実りの多い1年でした。

このプロジェクトには、公的機関と民間企業から数十の組織が参加しただけでなく、世界各国の法執行機関も加わりました。無料でダウンロードできる復号ツールの数は、立ち上げ当初の約10倍にもなりました。これらのツールは、数万台のデバイスでのファイル復号に貢献し、額にして数百万ドルもの損害を防いだ計算です。

今年に入ってから、WannaCryExPetrの大流行がありました。ランサムウェアは、今でも世界にとって大きなサイバー脅威であり続けています。また、感染の規模が著しく拡大しており、これまで以上の団結と防御が求められます。こうした理由から、「No More Ransom」プロジェクトの対応言語は、これまでの14言語から、現在は26言語に拡大しています。また、さまざまな種類のランサムウェアに対応する復号ツールも、引き続きパートナーから提供され、追加されていくことでしょう。

ランサムウェアに対抗する皆さんの最初の拠り所として、NoMoreRansom.orgがお役に立ちますように。そして、私たちの力の結集が、そう遠くない未来にランサムウェアを撲滅し、過去のものとすることができるようにと願います。

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