実はうちの子は見ていた ペアレンタルコントロールはなぜ必要か

心から愛し、信頼している自分の子どもが、知らないところで不適切なコンテンツを閲覧していた…親子のあるあるスマホ事件簿。

テクノロジーが常に手の届くところにある現代社会で、私たちはデジタル機器から目を離すことなく生活しています。子どもたちもまた例外ではありません。しかしこの無限のデジタル世界は、私たちの大切な子どもたちを保護するための新たな課題をもたらしています。今回のブログでは、なぜペアレンタルコントロールが大切なのか、筆者の実体験をもとにお伝えします。

デジタル世界の探検家

私には、小学5年生の息子と小学2年生の娘がいます。息子はスポーツが大好きで、中でもバスケットボールの試合結果や好きなプレーヤーの動画をよく検索して閲覧しています。思春期を迎えるこの時期、彼はますます自立した存在になり、一人で外に出かける機会も多くなりました。そこで夫と私は、以前使っていたAndroidのスマホを使わせてみることにしました。

ある日の出来事

ある晩、息子が寝室に行った後、彼が使うスマホがテーブルの上に置いてありました。そこで私は、ウェブサイトの閲覧履歴をチェックしてみることにしました。最近、仕事で出張があったり、入院している親戚のこともあり、毎日朝から晩まで忙しくしていたため、子どもがどのようにネットを使っているのか、きちんと話し合ったり適切に管理する余裕もありませんでした。履歴には、NBAのチームやプレーヤー、アニメの情報などがほとんどでしたが、その中に、心臓が止まるかと思うほどの驚きの発見がありました。それは、ある某アダルトサイトへのアクセス履歴でした。履歴をさかのぼると、彼はここ1か月、数日に一回はそのサイトにアクセスしていました。

携帯電話を使う少年(イメージ)

携帯電話を使う少年(イメージ)

成長の一過程…だからこそサポートが必要

この事実を偶然に知った私は、大きなショックを受けました。心拍数があがり、どこでそんな不適切なコンテンツの情報を知ったのかなど、息子を問い詰めたい気分になりました。その晩、夫と話し、時間がたって冷静を取り戻した私は、どうしてこうなってしまったのか、親として何を怠っていたかを振り返りました。

息子は、小学校高学年になり、調べ物をしたり、友達と連絡を取ったり、ゲームをして楽しめるネットの環境を欲しがる年齢になりました。子を持つ親は、彼らが成長するにつれて性に興味を持つことを理解し、そしてそれを成長の一過程として受け入れることは大切なことです。しかし、インターネット上のアダルトサイトには、子どもの発達、成長にふさわしくないコンテンツが溢れています。実際の性教育とはかけ離れた内容のものがほとんどで、子どもたちの健全な性の理解を混乱させる危険があります。さらに、架空請求トラブルやフィッシングサイトへ誘導するバナー広告などもあり、子どもたちが誤ってアクセスすることは大変危険です。

保護者が知っておきたいポイント

子どもたちは好奇心旺盛です。しかし、子どもの好奇心まかせでネットを使わせてしまうと、知らない間に危険なコンテンツに遭遇している可能性があります。また、デジタルネイティブとも呼ばれる今の子どもたちは、私たち親の世代よりもネットに詳しいと思われる方も多いのではないでしょうか。確かに過剰な干渉や一方的に決められたルールに従うことを嫌がる子どもは多くいます。しかし、正しい自立を促すためには、安全な使用に対する理解と適度なサポートは必須です。その一助となるペアレンタルコントロールの活用も有効です。

推奨する対策

子どもの安全なインターネット利用を実現するには、二つのポイントがあります。一つ目は、家庭内で話し合うことです。子どもたちと一緒になって、見て良いサイト、見てほしくないサイトについて話し合うことが大切です。特に、成人向けのアダルトサイトには年齢制限があること、年齢を偽って見ることは利用規約違反につながることを子どもたちに理解させるべきです。

そして二つ目は、デバイス上でできる対策、信頼できるペアレンタルコントロール製品をインストールします。カスペルスキー セーフキッズでは、アクセスしたウェブサイトや視聴した動画の詳細な閲覧履歴を確認することができ、また子どもに不適切なサイトや動画を表示しない設定や、子どもが特定のウェブサイトをアクセスするのをブロックすることができます。また、制限されているテーマを子どもが検索しようとした際には、親に即通知が届く仕組みになっています。

カスペルスキー セーフキッズのオプション

カスペルスキー セーフキッズの設定画面

なお、カスペルスキー セーフキッズは、独立系セキュリティ製品の評価機関であるAV-Comparativesが6月に発表したペアレンタルコントロールアプリの認証テストにおいて、今回で連続7回目となる「Approved」認定を受けました。テストでは、誤検知ゼロでアダルトコンテンツの98%をブロックし、強力かつ包括的に子どもを保護することが証明されました。

AndroidとiOS向けカスペルスキー セーフキッズについて、詳しくはこちらのブログをご覧ください。

また当社は、国立大学法人鹿児島大学、国立大学法人静岡大学と共同で、小学校高学年から中学生用の情報セキュリティ啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう」を開発し、学校や家庭で利用できる教材を提供しています。詳しくは、こちらのブログもご覧ください。

 

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