私物のモバイルデバイスの守り方

スマートフォンやタブレットを、紛失や盗難から守る方法。

KTS - 管理画面

スマートフォンやタブレットが紛失または盗まれることは、どんなときでも腹立たしいことです。デバイスのメモリ内に保存されていた重要なデータが紛失したことも加われば、怒りも倍増です。しかもなお悪いことに、クレジットカード番号など銀行取引に関連する情報を失うのも非常に高くつきますが、ソーシャルネットワークのパスワードが保存されていた場合、個人情報を盗み出す、または不正に改ざんするチャンスを犯罪者の手に渡すことにつながります。こうした情報を、データを嗅ぎ回る人たちから守るべきは明らかです。そこで登場するのが、Kaspersky Labの技術です。

2012 年、Kaspersky LabはO+K Research社と協力し、世界各国のユーザーに対してアンケート調査を実施しました。その結果、モバイルデバイスは比較的紛失しにくいことが判明しました。スマートフォンを紛失/盗難した経験があると回答した人は14%で、タブレットに関しては9%が該当すると答えました。これらデバイスを無くした場合、保存されている個人情報が悪意のある人物の手に渡る可能性も出てきます。個人情報の中には、連絡先、個人の写真、メール、その他の重要な情報が含まれています。上記の回答者に仲間入りしないためにも、デバイスとデータのセキュリティをあらかじめ確保してください。たとえば、スマートフォンまたはタブレットデバイス にシークレットコードまたはピクチャーパスワードを設定して自動ロック機能を使うなどです。残念ながら、この方法は迂回できるため、あまり信頼性は高くありません。その上、心優しい人がデバイスを拾って持ち主に返したいと思っても、連絡先リストにアクセスできないため、返却までに複雑な対応を強いられることになります。そんなAndroidユーザーの悩みを解消するため、Kaspersky Labは「カスペルスキー モバイル セキュリティ」と「カスペルスキー タブレット セキュリティ」に盗難対策機能を追加しました。この技術を活用することで、データの機密性を確保し、紛失/盗難されたデバイスの位置を特定できます。

KMS - KMS盗難対策

盗難対策モジュールを使うと、モバイルデバイスをリモート管理できます。たとえば紛失時に端末ロックをかけるコマンドを送信すると、デバイスの画面には連絡先情報と持ち主に返却してほしいというメッセージが表示されます。うまくいけば、拾った人から落とし物の連絡が入り、万事解決します。

自分で紛失したデバイスを探すのであれば、GPS追跡機能を利用します。同機能はデバイスのGPS機能から受信したデータを基に、最も近くにあるWi-Fiネットワークまたは(デバイスが通信規格のGSMに対応していれば)携帯基地局を探し出します。取得した座標はGoogleマップへのリンクとしてメールで通知されます。すぐにデバイスが見つからなかった場合は、究極の選択として保存データをすべて消去することもできます。データ消去機能は、デバイスのメモリ内からユーザーの情報をすべて消去し、工場出荷時の状態に戻します。

モバイルデバイスが盗まれた可能性がある場合は、犯人に関する情報を収集しましょう。フロントカメラを搭載するスマートフォンまたはタブレットPCであれば、盗難対策機能を使ってデバイスの新しい持ち主の写真を密かに撮影し、自分宛てに送信することができます。さらに、スマートフォンの所有者にとって役立つ機能がもう1つあります。それは、SIM監視機能です。新しい持ち主がSIMカードを差し替えた場合、SIM監視機能は自動的に端末ロックをかけ、新しいSIMカードの電話番号を本来の持ち主に通知します。犯人を追跡する上で、この情報は大きな手がかりとなります。ただし、忘れてはならないことがあります。カスペルスキー モバイル セキュリティとカスペルスキー タブレット セキュリティの最新機能は警察の代わりにはならないということです。

盗難対策機能では、2つの方法でデバイスを管理できます。1つは使い勝手のよい Webポータル、もう1つは特殊なSMSコマンドを用いる方法です。いずれも同じ機能を利用できますが、後者はWebアクセス機能のないスマートフォンにとって便利な機能です。テキストのコマンドは直観的に理解しやすく、比較的簡単に覚えられます。重要なのは、カスペルスキー モバイル セキュリティを最初に起動したとき設定したシークレットコードを忘れないことです。

もちろん、カスペルスキー モバイル セキュリティとカスペルスキー タブレット セキュリティには、これ以外の機能がたくさんあります。両製品とも、クラウド技術をベースとしたファイルアンチウイルスや ウェブアンチウイルスの機能をはじめ、サイバー脅威に対する保護機能を搭載しています。いずれも、モバイルデバイスと個人情報をさまざまな側面から守ります。

ヒント