インターネットを視覚化した地図8種

日々変化する巨大なインターネットを、面白い切り口で視覚化している人たちがいます。インターネットの海底ケーブル網や、日の出のツイートなどをまとめた興味深い地図を8つ紹介しましょう。

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World Wide Webは、おそらく人類史上最も普及したプロジェクトでしょう。インターネットは年々、飛躍的に成長していますが、ケーブルやサーバー、電波塔などさまざまなものがなければ動作しません。さらに、この複雑なインフラは絶えず更新と改良が加えられています。

こうした複雑な通信システムの全体像をイメージするのは、ほぼ不可能です。もちろん、専用の地図があれば話は別。人気の高いWebサイト、ケーブルが敷設されている場所、デバイスやドメインの接続状態など、インターネットをさまざまな角度から視覚化した地図が世界中の人々によって作られています。

それでは、探検家の気分になって、興味深いインターネット地図の数々を見てみましょう。

1. 水中に広がるWorld Wide Web網

通信市場調査会社のTeleGeographyは、世界中のインターネットをつなぐ海底ケーブルのインタラクティブ地図を公開しています。もっとも、この地図に描かれている海底ケーブルの配線は正確ではありません。そんなことをしたら、かえってわかりづらくなりますから。しかし、大量の海底ケーブルの陸揚げ局は正確に表されています。

地図をクリックすると、その国に接続されているケーブルの一覧が表示され、それぞれのケーブルがいつ開通したのかがわかります。

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2. これまで宇宙に送り出された物体はいくつ?

もちろん、ケーブルで伝送されるのは地球上のデータのほんの一部です。たとえば、南極の科学者や海上にいる船員たちは、衛星接続を使用しています。

テキサス大学1年のジェームス・ヨーダー(James Yoder)氏が作成した3Dマップは、地球を周回する無数の衛星や使用済みロケット、宇宙ゴミ(デブリ)を追跡し、リアルタイムで表示します。

この地図では、衛星は青、使用済みロケットは赤、デブリは灰色で表されています。

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大きさが10㎝を超えるデブリが約21,000個、地球を回っています。宇宙が非常に混雑していることがわかります。この地図は、Space-Track.orgのデータを使って、リアルタイムに更新されます。

3. インターネット関連のサービス名や事件の地図

スロバキアの学生で、アマチュアデザイナーでもある人物が、変わった地図を作成しました(英語記事)。この地図には、インターネットと関係のある有名な企業や組織、団体、事件が描かれています。

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余白にはさらに小さな地図が追加されており、特に人気の高いサイト、インターネット史における主要な出来事、最も影響力のあるオンライン企業、ベストセラーとなったゲームなど、たくさんの情報が記載されています。

4. Twitterをベースにしたモバイルインターネットの地図

下の画像は、携帯電話から投稿された2億8,000万件のツイートを表しています。これを見ると、世界のどの地域で、どのようなスマートフォンが使われているのかがわかります。この地図は対話型の操作が可能で、こちらから試すことができます。

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次にご紹介するのも興味深い地図で、インターネットの利用者がさまざまな言語でいつ、どこで日の出に関するツイートをしているかを表しています。

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当然ながら、夜明けに関するツイートはいつだって投稿できます。とはいえ、こうしたツイートの投稿時間と日の出の時間を比べてみると、空が白んできた時につぶやく人がほとんどだということがわかります。早起きの人たちが世界のどこでどんな朝を迎えたのか、想像してみるのも面白いですね。

5. サイトの力関係

こちらの一風変わった地図は2012年に作られました。この地図の作者は、Webサイト35万件の相関関係を分析しました。Webサイトは、たとえば、米国は青、ロシアは赤というように地理的な場所に従って色分けされ、円で表されています。円のサイズはトラフィックの量によって変わります。

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ユーザーがWebサイト間を行き来すると、リンク(関連性)が形成されます。このリンクが強くなるほど、円同士の位置関係は近くなります。

6. pingの範囲を越えて

2003年、バレット・ライアン(Barrett Lyon)氏と同僚たちは、興味深いインターネット地図を作成しました。以来、この地図は2010年と2015年の2回、更新されています。

ライアン氏のサイトでは、3つのバージョンの地図を見ることができます。プロジェクト開始当時はすべてのネットワークをpingしていましたが、2015年に方針を変更し、インターネットの正確なルーティングテーブルを使っています(英語記事)。

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7. 違法なインターネット調査

そう、こんな調査を実施することも可能なのです。2012年、匿名の誰かが、感染デバイスで構成される巨大ネットワーク、Carna Botnetを作り上げました(英語記事)。このボットネットの構成要素となったのは、強度の十分でないパスワードが設定されたデバイス42万台でした。この匿名の人物は、Carna Botnetの活動を「インターネット調査」と称しています。

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作成者は感染デバイスからアクセスできる対象をすべてpingし、インターネットに接続されている4,600億台ものデバイスから成る地図を作成しました。

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8. サイバー犯罪をリアルタイムで監視

ここでKaspersky Labの地図もご紹介しましょう。このリアルタイムな対話型地図(英語)では、世界のさまざまな場所でどのサイバー脅威が登録されたかをリアルタイムに確認できます。

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