ウェイン邸と、その家主の億万長者ブルース・ウェインについては、皆さんもよくご存知だと思います。ご存知ないとしても、彼のもう1つの姿、バットマンのことは聞いたことがあるでしょう。
これも皆さんご存知かと思いますが、DCユニバースの作品では、バットマンの正体は一般人に知られてはならない極秘事項として扱われています。ですが、このゴッサム・シティの超有名人が、ネットのずさんなセキュリティの犠牲になってしまったようです。Googleでウェイン邸を見学できるようになりました。そのせいでクビになる人もいます。なにしろ、この見学ツアーではバットケイブの中にまで簡単に入っていけるのですから。ハッキングなんて必要ありません。Googleマップにアクセスするだけでいいのです。
写真をクリックしてバットケイブに入ると、自分より先に入った者がいることに気づきます。バットマンの最も恐るべき敵の1人が、謎めいたメッセージを残しているからです。辺りを見渡して、他にどんなものが見つかるか探してみましょう。
この話はジョークですし、ウェイン邸見学ツアーはGoogleマップのサプライズ機能ですが、この記事を書きながら、Webのプライバシーについて考えずにはいられませんでした。今では何でもGoogleで検索できます。例外なんてありません。「Google ストリートビュー 変」と検索してみると、検索結果に驚くことでしょう。こうした投稿に写っている人たちも、まさか自分がこんな形で人に見られることになるとは、夢にも思わなかったのではないでしょうか。
ネット上で身を守る手段をいろいろと紹介してきましたが、それを全部焼き直しして紹介するつもりはありません。ただ、GoogleとFacebookのプライバシー設定に関する記事には、目を通していただきたいと思います。
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