Webサーフィン中の安全を守るためのプラグインは、さまざまなブラウザー向けに提供されており、大きな市場となっています。各ブラウザーに数多くのオプションが用意されていますが、今回はGoogle Chrome向けの優れたプログラムを5つ紹介します。いずれもユーザーのシステムと個人情報の保護に役立つプラグインです。
MaskMe:最近ではメールアドレスを共有することが非常に多くなったので、どこでメール情報を共有したかわからなくなりがちです。オンラインアカウントの登録に使用するメールアドレスが増えれば増えるほど、不要な広告やスパムを受け取ることが増えていきますし、メール情報が保存されているシステムを攻撃者が悪用すれば、メール情報が攻撃者の手に渡ってしまう可能性も高くなります。そこでMaskMeです。Webサイトからメールアドレスや電話番号の入力を求められたときに、ダミーのアドレスや電話番号を作成することができます。こうすれば、アドレスが広告主やスパマーに渡ったとしても、要らないメッセージを受け取らずにすみます。一方で、必要なメールは、ダミーのアカウントから本物のアカウントに転送されます。
WOT:ほとんどの攻撃は、安全で信頼できるページに偽装した悪質リンクを、それと知らずにクリックしたときに発生します。Web of Trustは検索結果のリンクの横に評価を表示して、クリックしても安全かどうかをわかるようにするプラグインです。WOT(Web of Trustの略)は複数のブラウザー向けに提供されていますが、Chrome版ではツールバーの検索バーの右にアイコンが追加され、訪問しようとしているWebサイトの信頼性の評価が表示されます。これらの評価はユーザーがつけたものなので、各サイトでの自分の体験を評価することもできます。
Ghostery:Ghosteryはバックグラウンドで動作するスクリプトをブロックするだけでなく、あらゆるサイトで稼働している広告ネットワークや追跡スクリプトに関する情報を提供します。初めて訪問するサイトではGhosteryのポップアップが開き、そうした情報が表示されます。また、プライバシーポリシーやオプトアウトオプションへのリンクなど、1つ1つの追跡プログラムについての情報も提供されます。さらに、ブロック設定をカスタマイズする機能もあり、どのネットワークをブロックしてどのネットワークを許可するかを選択できます。
KB SSL Enforcer:Secure Socket Layer(SSL)は暗号化の層であり、Webページの安全を確保し、攻撃者が事実上侵入できないようにします。SSLが実装されているWebページでは、URLの先頭が「http:」ではなく「https:」になっています(「s」があるかないかを見てみましょう)。金融取引など機密性の高い取引をオンラインで行う際は、この種の暗号化が使われているかどうかを必ず確かめてください。KB SSL Enforcerがユーザーに提供しているのがこのセキュリティ層です。HTTPS対応のサイトのリストを管理して、HTTPS対応サイトにアクセスしたとき安全なバージョンのサイトが自動的に表示されるようにします。
ScriptSafe:Firefox向けの人気の拡張機能NoScriptと同様に、ScriptSafeはWebページでJavaScriptのようなスクリプトを自動的に停止します。これらのスクリプトは攻撃者に悪用されることが多いため、スクリプトの停止は非常に重要です。また、JavaScriptの使用を許可するサイトの「許可リスト」を作成できます。これは攻撃が成功する見込みの薄い、信頼できるサイトの一覧です。多くのサイトはJavaScriptに頼って機能しているため、許可リストは有効な機能です。
Kaspersky アンチバナー:こうしたプラグインによってユーザーのシステム全体のセキュリティが強化され、攻撃者がユーザーの個人情報を盗んだり、システムを乗っ取ったりするのが難しくなります。しかし、オンラインで何かしているときにシステムが侵入されないように保護するには、強力なインターネットセキュリティ製品を使用するのが一番です。たとえばカスペルスキー インターネット セキュリティ(カスペルスキー 2013 マルチプラットフォーム セキュリティに同梱)は最近、第三者機関によるテストでいくつか賞を獲得しています。カスペルスキー インターネット セキュリティにはカスペルスキーのChrome向けプラグインである「アンチバナー」が付属しています。このプラグインは、バナーの中にあり、オンラインで表示されるプログラムのインターフェイスに組み込まれた広告情報をブロックすることができます。