ビッグデータのイケてる使い方11選

ビッグデータの用途は無数にあり、思いもよらない分野で活用されていることもあります。特に興味深い11の活用事例を集めてみました。

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ビッグデータを話題にする人は大勢います。ビッグデータの良い点・悪い点や大きな可能性を含め、これほど話題になるのであれば、当ブログとしても世界中のビッグデータプロジェクトを調べて紹介しないわけにはいきません。今回の記事は、ビッグデータの真面目な活用事例、にやりとするような事例、さらには驚くべき事例をお届けします。それでは、どうぞ!

では、ビッグデータの活用事例を1つずつ見ていきましょう…

#1. ネット検索で精度の高い情報を見つける

Google、Yahoo!、Yandex、Bingといった検索エンジンは、検索条件に合った結果を選別する際、実はビッグデータを処理しているのです。ご存知でしたか?

検索エンジンは、必要とされている情報を正確に把握するために、兆単位のネットワークオブジェクトを処理し、何十億という人々がオンラインで見せるふるまいを分析しなければなりません。こうした大手企業がさまざまな分野でデータ分析の先駆けとなり、ビッグデータ関連製品を数多く開発しているのも、当然と言えるでしょう。

#2. 渋滞を避けて街中を抜ける

たとえば、Yandex Companyは、自社のデータ分析技術の精度を強化し、別の視点でデータをとらえることにしました。こうして生まれたのがYandex.Trafficです。さまざまなソースから情報を分析し、街の交通状況をリアルタイムで地図に表示します。

交通渋滞が深刻な問題となっている大都市にとって、驚くべきソリューションです。皆さんはモスクワに行ったことがありますか?これからという人のために、心からのアドバイスを贈ります。ぜひYandex.Trafficを試してみてください。今この瞬間にも、モスクワの何百万人というドライバーの助けになっているのです。

#3. 希少動物を救い、密猟者を捕まえる

密猟者は絶滅が危惧されるインドのトラを狙っています。トラの骨から作った薬が、迷信深い中国人の間で非常に人気が高いからです。密猟者はトラの生息地を隅々まで熟知しており、捕まえるのは相当難しいでしょう…ビッグデータがなければの話ですが。

#4. 街の環境を保全する

ニューヨークシティはかなり危険な街でした。というのも、古い木が人や建物の上に倒れてくるからなのですが、当局はようやく解決策を見つけ出しました。今ではビッグデータが「街の木々」の維持管理について教えてくれます。

#5. インド料理がなぜ独特なのかわかる

膨大な数のレシピを調べ尽くした結果、フードペアリング仮説が世界のあらゆる料理に当てはまることがわかりました。唯一の例外は、インド料理です。

#6. アフリカのマラリアの大流行に立ち向かう

Googleが支援する素晴らしいプロジェクトでは、ビッグデータ技術を活用して世界の健康問題を解決しようとしています。アフリカでは多くの人が携帯電話を持ち、僻地に住む人も使用しています。薬の服用者から送付されるデータによって、科学者はマラリアの流行や処置の状況を把握できるようになっています。

#7. 理想のクリスマスツリーを育てる

15以上の主要な植物データベースから遺伝子、物理、環境に関するデータを集めて、作物や植物の品種改良や、理想のクリスマスツリーを育てるためのツールが開発されています。

#8. どの言語も幸福にあふれていることがわかる

世界中でさまざまな言語が使われていますが、実はどの言語も後ろ向きな言葉より前向きな言葉の方が多く、幸福志向にあることがわかりました。

#9. スポーツ観戦をもっと楽しく

優秀なスポーツ監督はビッグデータを利用して戦略を練り、トレーニングや食事のプログラムも組んでいます。さらには、競技で今以上に良い結果を出せるよう、ファンとの交流にもビッグデータを活用しています。

#10. 職場環境を改善する

上司は何でも知っています。少なくとも、部下が辞めるつもりなのかわかるようになるでしょう。ビッグデータが教えてくれるからです。さらに、部下をつなぎ止めるための職場の改善点までアドバイスしてくれます。

#11. 恋人との絆を深める

最後に、最近メディアに取り上げられた特殊な事例を紹介します。データ分析は世界的な問題だけでなく、ごく身近な問題の解決にも利用できます。出会い系サイトのデータを扱うアナリスト自分自身の恋愛関係を統計的に検証することにした、という記事を読んでみてください。

蓄積されたビッグデータの90%はお荷物であるのをご存じでしたか?こういうデータを「ダークデータ」と言いますが、要するに、使い途がありそうでそれなりのストレージ容量を食うわりに活用されていないデータのことです。これは耳寄りな話です、データマイニングとデータ分析に大きな可能性があるということですから。ダークデータを活かす斬新な発想が求められています。お子さんに何の勉強をさせようか考え中、ということなら、この分野を検討してみてはいかがでしょう。

今回はこんなところです。近いうちに、またビッグデータプロジェクトに関する記事を公開する予定です。もう少し詳しく言うと、人命救助や犯罪者逮捕に利用されるビッグデータについて。ご期待ください!

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