先日、Snapchatの開発元の複数従業員が利用者のプライバシーを侵害(英語記事)していたことが明るみに出ました。要するに、利用者の様子をのぞき見していたのです。あまり愉快な話ではなく、この件がSnapchatをやめようかと考えるきっかけになった人もいるかもしれません。
この一件に限らず、知らない人からやたらフォローされるようになった、インターネット中毒から抜け出すことに決めた…などなど、さまざまな理由でSnapchatをやめようと考える人がいるのではないかと思います。この記事では、そのための手順を説明します。
Snapchatのデータを保存する方法
Snapchatのアカウントを削除する前に、これまで楽しくシェアしてきた写真や動画をとりあえず保存したいのではないでしょうか。それから、Snapchatでの活動に関連するその他の情報も。残念ながら、Snapchatには、これらを一括してダウンロードする機能がありません。そこで、その代わりとなる方法を調べてみました。
スナップとストーリーをバックアップする
Snapchatの既定の設定では、写真や動画は保存されません。あなたがフレンドに送ったスナップは、フレンドが見るとすぐに消えてしまいます。公開したストーリーは、24時間で削除され、後で復活させる方法はありません。
Snapchatをやめるにしても、投稿をできるだけ残したい…。そのためには、「メモリーズ」を設定しましょう。これは、スナップをデバイス(カメラロール)またはクラウド(メモリーズ)に保存する機能です。
- アプリ画面左上にある自分のアバターアイコンをタップし、画面右上の歯車アイコンをタップします。
- 項目を下へスクロールしていき、[メモリーズ]を選択します。
- [保存先を記憶]を確認します。
- [保存ボタン]オプションで、スナップの保存先を設定します。動画や写真をクラウドとデバイスに残すには、[メモリーズ&カメラロール]を選択します。デバイス上だけに保存する場合は、[カメラロール]を選びます。
- [ストーリーに投稿したSnap]オプションで、[メモリーズ]を選択します。この設定をしておくと、投稿のたびに手動で保存する必要がなくなります。
チャットについては、保存しておきたいスナップを送信するたびに[保存]をタップする必要があります。
メモリーズから写真や動画をダウンロードする
スナップをメモリーズに保存したら、次は、お気に入りの写真をデバイスにダウンロードします。iOS版アプリの場合は、一気にダウンロードできます。
- カメラ画面をスワイプして、[メモリーズ]に入ります。
- 右上にあるチェックマークをタップします。
- ダウンロードしたいスナップを選択します。
- 画面の下部にある矢印アイコンをタップします。
- [保存]を選択します。
Android版アプリの場合は、スナップを1つずつダウンロードしなければなりません。
- [メモリーズ]に入ります。
- ダウンロードしたいスナップを選択します。
- [スナップをエクスポートする]を選択します。
- [カメラロール]をタップします。
サポートに連絡する
写真以外にも必要なものがある場合は、Snapchatのサポートに連絡しましょう。Shazamが認識した音楽の履歴、Bitmojiのアバター、メモリーズに保存した写真や動画(もしあれば)など、Snapchat側に残っているすべてのデータをリクエストすることができます。サポートのスタッフがリクエストに対応し、依頼したデータをすべて送ってくれることでしょう。
Snapchatが収集したデータのアーカイブを手に入れる
Snapchatの履歴(チャット履歴やログイン情報など)を確認したい場合も、Snapchatにリクエストできます。
入手可能な情報は以下のとおりです。
- 認証、購入、ロケーション、検索などの履歴
- チャット履歴
- ユーザープロフィール、フレンド、閲覧情報
- Bitmojiのアバター
これらはすべて1つのZIPファイルにまとめられて届くので、思い出としてそのまま保存することができます。しかし、その前に、アカウントとメールアドレスをひも付けする必要があります。ひも付けがまだの場合は、以下の操作を行ってください。
- アプリ画面左上にある、自分のアバターアイコンをタップします。
- 右上の歯車アイコンをタップして、[設定]を開きます。
- [メールアドレス]を選択します。
- メールアドレスを入力し、[保存]をタップします。
- メールクライアントでSnapchatからのメールを開き、[メールを確認]をタップします。
アカウントとメールのひも付けができたら、アーカイブをリクエストしましょう。アプリからリクエストする場合は、以下の手順に従ってください。
- マイプロフィールを開いて、画面右上にある歯車アイコンをタップします。
- スクロールして、[プライバシー](Android)、または[アカウント設定](iOS)に進み、[マイデータ]を選択します。
- ログインIDとパスワードを入力します。
- アーカイブファイルに入るデータの一覧を確認してから、[リクエストの送信]をタップします。
ブラウザーからアーカイブをリクエストする場合は、以下の手順に従ってください。
- https://accounts.snapchat.comを開き、アカウントにログインします。
- [マイデータ]をクリックします。
- アーカイブに入るデータの一覧を確認してから、[リクエストの送信]をタップします。
どちらの場合も、しばらくすると、指定したメールアドレス宛に、データの入ったZIPファイルが届きます。
Snapchatアカウントを削除する方法
バックアップが一段落したら、いよいよアカウントの削除です。ほかのSNSと同様に、後で気が変わったときのためにアカウントを無効化するだけにとどめておいてはどうか、と勧めるメッセージが表示されます。
ちなみに、Snapchatのアプリからアカウントを削除することはできません。Webサイトから手続きする必要があります。
- ブラウザーでhttps://accounts.snapchat.comを開き、ユーザーIDとパスワードを入力します。
- [アカウントの削除]をクリックします。
- ユーザーIDとパスワードをもう一度入力します。
- [次へ]をクリックします。
以上です。後は、モバイルデバイスからアプリを削除してください。
Snapchatアカウントを復旧する方法
アカウントを無効化してから30日以内であれば、アカウントを復旧できます。復旧するには、まず、アプリからユーザーIDを使ってログインします。アカウントが復旧されるまで少々時間がかかるので少し時間をおいてから再度ログインするように、というメッセージが表示されます。しばらくしてからログインを試すと、アカウントがふたたび有効になります。プロフィールをはじめとするデータはすべて、何ごともなかったかのように復活します。
アカウントが無効化されている間、フレンドのSnapchatアプリにあなたは表示されませんし、フレンドからあなたに連絡を取ることもできません。無効化から30日後、あなたのアカウントは永久に削除されます。削除されたら、誰もプロフィールを復旧させることはできません。
そのほかのSNSのアカウントを削除する方法
以上が、Snapchatアカウントを削除する方法です。思い切ったデジタルデトックスやSNSからの引退を考えているのなら、Twitter、Facebook、Instagramのアカウントを削除する方法も紹介していますので、それぞれリンク先のページをご覧ください。