2017年8月9日

Skype中のキー入力に注意!

ニュース 脅威

Skypeやハングアウトで通話しているとき、コンピューターを使って別のことをする人は多いのではないでしょうか。うすうす自覚のあるとおり、たしかにあまり礼儀正しい行為ではありませんが、実は危険が潜む行為でもあります。あなたの入力した内容が、通話相手にわかってしまうかもしれないのです。

電話やSkypeでの通話中、相手が話しながら別のチャットか何かをしていたら、たいていの人はそれに気づきます。コンピューターのキーボードを叩く音は、かなり認識しやすいものです。

機械学習とコンピューターの力を借りれば、通話相手が入力している内容を突き止め可能であることが判明しました。ほとんどのキーボードでは、キーごとに微妙に違う音を立てます。つまり、タイピング音を録音したものから、どのキーが押されたのかわかるのです。精度は、完璧ではありませんが、それでもかなりの高さです。

ラスベガスで開催されたBlack Hatでは、実際のやり方が披露されました。この調査を実施したリサーチャーによると、ネットを介して通話中でも、タイピング音を録音したものには十分な情報が保持されていて、機械学習システムを通せば、押された確率が最も高いキーを5つ得られます。このシステムは、辞書をベースに入力内容を突き止めていきます。人は普通、意味のある言葉を入力するので、意味のない言葉は除外します。相手が使っているキーボードのレイアウトと言語がわかれば、さらに精度の高い結果を得られます。デモに使われたアルゴリズムは、明瞭でそれらしい結果を数秒以内に返してくれるでしょう。

調査ではラップトップ3台が使われ、それぞれでの結果は違いましたが、最も入力音がわかりにくかったLenovoラップトップでも、入力されたテキストを再現することができました。

調査チームは、現実離れした話に聞こえるかもしれないとしながらも、この技術がパスワードの窃盗にも使われるかもしれないと主張しています。ただ、たいていのパスワードは文字数が短く、往々にして辞書に載っている言葉ではないものです。彼らの見立てが現実にならないことを願うばかりです。

Skypeを介した「入力内容の傍受」は、それほど深刻な脅威には思えませんが、知っておくだけの価値はあります。機密情報を扱うことのある人なら、なおさらです。また、通話中に入力するのはあまりお行儀のよいことではないのだということを、今いちど心に刻もうではありませんか。同時進行で別々のことをしないように心がければ、プライバシーを保護することになりますし、通話相手を尊重することにもなります。

なお、とんでもなく長くて退屈な電話会議の真最中にあるときは、次の大原則を思い出してください。「発言していない人は、発言するときまでマイクをミュートにすべし」。