スマホの防災訓練

2018年8月31日

日本では、9月1日を「防災の日」として定めています。学校や職場などで防災訓練に参加されたことがある方も多くいらっしゃると思います。防災訓練は、災害が発生したときにどういった被害が出るかをあらかじめ想定し、対応訓練を行うことで、いざというときに適切な行動を取れるよう備えるためのものです。そんな防災の日にならい、スマートフォンの設定も「いざというとき」に備えてみてはいかがでしょうか。

スマートフォン利用にまつわるリスクには、以下のものがあります。

  • スマートフォンの紛失
  • 個人情報の漏えい、プライバシー侵害
  • マルウェア感染        など

こういったリスクや脅威から身を守り、スマートフォンを安全に使うために必要と考えられる項目をリストアップしました。スマートフォンの防災訓練をするつもりで、ぜひ、実際にご自身の端末で手順を確かめてみてください。

項目が多いため、ここでは詳細な説明を省いています。詳しく知りたい方は、「参考記事」としてご紹介しているリンク先のWebサイトをご覧ください。外部リンクの場合は括弧内にリンク先を提示しています。

注:iPhoneのOSバージョンは11.4.1、AndroidのOSバージョンは8.1.0 (Nexus 6P)で確認しています。Androidはメーカーや機種による違いがあるため、お手元のスマートフォンの設定項目と合わない場合は適宜読み替えてください。

1. OSとアプリを最新の状態へアップデートする

アップデートは、最新の機能を提供し、不具合を修正するものです。アップデートを迅速に適用し、OSやアプリの脆弱性を解消することが大変重要です。

●iOS / Androidのアップデート

<iPhone>
[設定]>[一般]>[ソフトウェア・アップデート]

<Android>
[設定]>[システム]>[システムアップデート]

●アプリのアップデート

<iPhone>
[App Store]>[アップデート]

<Android>
[Google Play]> 左上の横三本線メニューアイコン >[マイアプリ & ゲーム]>[アップデート]

2. Apple IDの2ファクタ認証、Googleアカウントの2段階認証を有効にする

Apple ID や Googleアカウントは、個人情報やクレジットカード情報などがひも付く非常に重要なアカウントです。パスワードでの保護だけでは、万が一パスワードが漏洩した場合、大切なアカウントに不正アクセスされてしまう可能性があります。Apple IDの2ファクタ認証、Googleアカウントの2段階認証を有効にして、アカウントへログインする際のセキュリティを強化しましょう。

参考記事Google 2段階認証プロセス(Google)
参考記事二要素認証とは?セキュリティを向上させる5つのポイント(Norton Blog)

<Apple ID>
[設定]>[ユーザ名]>[パスワードとセキュリティ]>[2ファクタ認証を有効にする]

参考記事Apple ID の 2 ファクタ認証(Appleサポート)

<Googleアカウント>
[設定]>[Google]>[Google アカウント]>[セキュリティ]>[Google へのログイン]>[2段階認証プロセス]

参考記事2段階認証プロセスを有効にする(Googleアカウント ヘルプ)

3. スマートフォンを紛失した場合に備え端末を探せるように設定し、実際に機能が使えるか試す

スマートフォンを紛失してしまったときに頼れる機能があります。iPhoneの「iPhoneを探す」と、Androidの「端末を探す」です。それぞれ端末を設定し、実際に探すことができるか練習しておきましょう。

<iPhone>
[設定]>[ユーザ名]>[iCloud]>[iPhone を探す]>[iPhone を探す]と[最後の位置情報を送信]をオン
iPhoneを探すとき https://www.icloud.com/#find に別の端末からログイン

参考記事すべてのデバイスで「iPhone を探す」を設定する(Appleサポート)
参考記事iPhone、iPad、iPod touch を紛失したり盗まれたりした場合(Appleサポート)

<Android>
「端末を探す」アプリをインストール >(デバイスの)[設定]>[セキュリティと現在地情報]>[端末を探す]>オン
Androidを探すとき https://android.com/find に別の端末からログイン

参考記事Android 搭載端末を紛失しても見つけられるように準備する(Googleアカウント ヘルプ)
参考記事紛失した Android 搭載端末の位置の特定、ロック、データ消去を行う(Googleアカウント ヘルプ)

4. 画面ロックをかける

スマートフォンの画面にロックがかかっていないと、誰でもあなたのスマートフォンを使うことができてしまいます。個人情報の漏洩やプライバシー侵害を防ぐため、スマートフォンの画面にロックをかけましょう。

<iPhone>
[設定]>[Touch IDとパスコード]>[iPhoneのロックを解除]

参考記事iPhone や iPad で Touch ID を使う(Appleサポート)

<Android>
[設定]>[セキュリティと現在位置情報]>[画面ロック] ※PINまたはパスワードを有効にすることをお勧めします。

参考記事画面ロックの設定(Nexusヘルプ)

5. 通知設定で、アプリからの通知内容がロック画面に表示されないよう調整する

ロック画面に表示される通知のプレビューは、スマートフォンを開かなくても見ることができるので便利です。しかし、メールやSNSからの通知では、内容によっては人に見られると困るものも存在します。

<iPhone>
[設定]>[通知]> 設定したいアプリ(メール等)を選択 >[プレビューを表示]>[ロックされていないときのみ]または[しない]

参考記事【iPhone】通知の内容を隠したい?「通知プレビュー」の表示は3パターン 設定方法とアプリごとの切り替えテクを解説(applio)

<Android>
[設定]>[アプリと通知]>[通知]>[ロック画面の通知]>[プライベートな通知内容を非表示にする]

参考記事Android で通知を管理する > ロック画面上の通知方法を管理する (Androidヘルプ)

6. 空港やカフェ、ホテル、災害等緊急時に提供される「00000JAPAN」などの公共Wi-Fiを利用するときは、VPNを利用する

公衆Wi-Fiは便利なものですが、セキュリティ対策が不十分なものもあります。サイバー犯罪者に通信をのぞき見されないよう、VPNソフトの利用をお勧めします。

<iPhone><Android>
信頼できるVPNアプリを公式サイト(App Store / Google Play)からインストールし、利用する

カスペルスキーでは、カスペルスキーセキュアコネクションをご提供しています。※データ通信の保護は1日あたり200MB(マイ カスペルスキーにログインしている場合は300MB)まで無料です。データ通信容量の制限を解除するには、別途ご契約(有料)が必要です。

参考記事00000JAPAN利用の際に通信を保護する方法
参考記事アプリごとにVPNを有効にするには

7. 一時的につないだWi-Fiのアクセスポイント情報を削除する

以前接続したことのある公衆Wi-Fiなどの名前をかたる偽のアクセスポイントがあった場合に自動で接続させないよう、一時的に利用したネットワーク設定を削除します。

<iPhone>
[設定]>[Wi-Fi]> 一時的につないだSSIDをタップ >[このネットワーク設定を削除]

<Android>
[設定]>[ネットワークとインターネット]>[Wi-Fi]> 一時的につないだSSIDを長押し >[ネットワークを削除]

参考記事これだけは必ずチェック! 公衆Wi-Fiを安全に利用するために確認すべき5つの手順(NTTコミュニケーションズ)

8. 位置情報をどのアプリが利用するのか確認し、不要であればオフにする

私たちはどこにでもスマートフォンを持っていきます。スマートフォンの位置情報が有効であれば、地図アプリやSNSのチェックインなどを利用でき、とても便利です。しかし、同時に自分の居場所が追跡されるリスクも存在します。どのアプリが位置情報を利用するのか確認しましょう。

<iPhone>
[設定]>[プライバシー]>[位置情報サービス]> アプリを選択 >[許可しない]/[このAppの使用中のみ許可]

参考記事iPhoneの位置情報に関する不安を今すぐ解消する確認方法と設定方法(Norton Blog)
参考記事位置情報サービスとプライバシー(Appleサポート)

<Android>
[設定]>[セキュリティと現在地情報]>[位置情報]>[最近の位置情報リクエスト]

参考記事Android アプリで位置情報の設定を管理する(Googleアカウントヘルプ)

 9. 位置情報の履歴を管理する

iPhoneまたはGoogleアカウントには位置情報の履歴が残ります。自宅や職場などの場所が記録されるので、不要であればオフにしてください。

<iPhone>
[設定]>[プライバシー]>[位置情報サービス]>[システムサービス]>[利用頻度の高い位置情報]>[利用頻度の高い場所]をオフ /[履歴を削除]

<iPhone><Android>
2018年8月半ば、Associated Press(AP)による「Googleが提供しているサービスではロケーション履歴をオフにしても位置情報を追跡している」との指摘が大きく報道されました(リンク先は英語)。Googleのサービスをスマートフォンで利用している場合で、Googleによる位置情報の追跡をさせたくない場合は、次の記事をご参照ください。

参考記事グーグルによる位置情報追跡の止め方–「ロケーション履歴が無効でもなお追跡」と物議(CNET Japan)

10. アプリの権限を確認する

どのアプリが連絡先やカレンダー、写真、マイクなどの機能や情報を利用できるか確認します。アプリの機能と要求されている権限に矛盾がないかご確認ください。たとえば、地図アプリに位置情報は必要ですが、英単語の学習アプリが位置情報を利用する権限を要求した場合はどうでしょうか。なぜその権限を要求するのか、理由が明らかでないのであればその権限はオフにしてください。

<iPhone>
[設定]>[プライバシー]> 各機能を利用できるアプリを確認

<Android>
[設定]>[アプリと通知]>[アプリの権限]> 各機能を利用できるアプリを確認

参考記事徹底解説:Androidアプリの権限

11. 不要なアプリをアンインストールする

スマートフォンを使っているうちに、いつの間にかたくさんのアプリをインストールしてしまっていないでしょうか。定期的にスマートフォンの画面を見直して、使わないアプリはアンインストールしましょう。

<iPhone>
削除したいアプリを長押し > アプリのアイコンが揺れ始めたらApp の左上隅の×をタップ >「削除」

参考記事iPhone、iPad、iPod touch で App を削除する方法(Appleサポート)

<Android>
[設定]>[アプリと通知]>[アプリをすべて表示]または[アプリ情報]> アプリを選択 >[アンインストール]

参考記事Android でアプリを削除する、無効にする(Google Playヘルプ)

12. ブラウザーの閲覧履歴とCookieを削除する。もしくは、ブラウザーのシークレットモード/プライベートブラウジングを利用する

Webサイトの閲覧履歴や検索履歴は、その人の趣味や嗜好、仕事内容や行動などを反映します。プライバシーを守るため、こまめにWebブラウザーの履歴を削除するか、もしくはWeb閲覧履歴、Cookie、ダウンロード履歴、ログイン情報がブラウザーに保存されないシークレットモードでの閲覧をお勧めします。

●ブラウザーの閲覧履歴とCookie

<iPhone>
[設定]>[Safari]>[履歴とWebサイトデータを消去]

参考記事iPhone、iPad、iPod touch で Safari から閲覧履歴と Cookie を消去する(Appleサポート)

<Android>
Chromeを開く > 画面右上の[その他アイコン]をタップ >[履歴]>[閲覧データを削除]>[期間]で、削除する履歴の範囲を選択 >[閲覧履歴][Cookieとサイトデータ]チェックボックスをオン >[データを消去]

参考記事Chrome の閲覧履歴を削除する(Google Chromeヘルプ)

 

●プライベートブラウジング (参考記事:ブラウザーのシークレットモードに関するQ&A)

<iPhone>
参考記事iPhone、iPad、iPod touch でプライベートブラウズをオンまたはオフにする(Appleサポート)

<Android>
Chromeを開く > 画面右上の[その他アイコン]をタップ >[新しいシークレットタブ]

参考記事プライベート ブラウジング(Google Chromeヘルプ)

注意!Googleアカウントにログインした状態でWebサイトを閲覧すると、Google サービスでの検索やアクティビティが Google アカウントに保存されます。過去の検索やアクティビティの削除、ウェブとアプリのアクティビティの無効化をしたい場合は、検索アクティビティの表示と管理(Google検索ヘルプ)をご参照ください。

13. キーボードの予測変換を削除する(iPhone)、一時的に無効にする(Android)

スマートフォンの小さい画面で入力を行うときに大活躍の予測変換ですが、たまに覚えてほしくない言葉も学習してしまうことがあります。誰かにスマートフォンを使わせるようなときは、予測変換を削除または一時的に無効にしてから端末を渡すことをお勧めします。

<iPhone>
[設定]>[一般]>[リセット]>[キーボードの変換学習をリセット]

<Android> Google日本語入力の場合
[設定]>[システム]>[言語と入力]>[仮想キーボード]>[Google 日本語入力]>[変換]>[シークレットモード]をオン

14. <iPhone> デバイス名「○○ の iPhone」を別の名前に変更する

自分の氏名が表示されている場合、無関係な人に名前を知られないよう別の名前に変更することをお勧めします。

[設定]>[一般]>[情報]>[名前]> デフォルトの名前から別の名前に変更する

15. <Android>「不明なアプリのインストールを許可する」をオフにする

この設定がオンになっていると、公式サイト以外からのアプリのインストールが許可されます。セキュリティリスクの高いアプリをうっかりインストールしてしまわないよう、オフにしてください。

[設定]>[アプリと通知]>[詳細設定]>[特別なアプリアクセス]>[不明なアプリのインストール]> 各アプリから[この提供元のアプリを許可]をオフ

参考記事Android 搭載端末にアプリをダウンロードする > 他の提供元からのアプリの入手をオフにする(Nexusヘルプ)

※Androidのバージョンによって項目が異なる場合があります([設定]>[セキュリティ]>[提供元不明のアプリ])

16. データのバックアップを取る

端末が壊れてしまったときのために、定期的にデータのバックアップを取っておきましょう。

<iPhone>
参考記事iOS デバイスのバックアップについて(Appleサポート)

<Android>
参考記事Android 搭載端末のデータをバックアップ、復元する(Nexusヘルプ) 

17. セキュリティソフトを利用する

第三者評価機関のテストで評判が良いセキュリティ製品をご利用ください。

カスペルスキーでは、Android向けに「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」、iOS向けに「Kaspersky SafeBrowser」をご提供しています。

  

ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございます。

私たちは、スマートフォンをどこにでも持ち歩きます。お財布と同等、もしくはそれ以上に貴重な品となったスマートフォンを安全にご利用ください。