Google、メッセンジャーアプリAlloのプライバシーポリシーを方向転換

2016年10月3日

Googleは先ごろ、メッセンジャーアプリ「Allo」をリリースしました。Google Alloは、クールな機能を備えつつ利用者のプライバシーにも配慮したアプリと期待されていました。しかし、この新アプリには変更が加えられ、結果として期待とは違ったものになりました。

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Googleが5月にiOS版とAndroid版のAlloを発表したとき、すっきりとしたインターフェイス、電話番号による登録などのクールな機能を備え、Googleアシスタントが内蔵されるとされていました。Alloでは、Googleアシスタントとチャットしてさまざまなことを質問できます。また、利用者のチャットの内容を学習して返信テキストをすぐに提案してくれる機能もあり、Googleはこれを「スマートリプライ」と呼んでいます。

このスマートリプライは、賛否が分かれる機能です。自分のGoogleアカウント(またはAlloをインストールしたスマートフォン)が何者かにアクセスされてしまった場合、その人物がスマートリプライを利用して、会話のスタイルを真似ることも考えられます。つまり、スマートリプライのおかげで、なりすましがとても簡単になってしまうのです。

また、スマートリプライのせいでAlloではプライバシーが配慮されない、とも言えます。

どういうことかというと、Googleのチームは当初、Allo利用者の会話はすべて暗号化され、誰もメッセージを読むことができないと述べていました(英語記事)。しかも、会話のログは一時的にGoogleのサーバーに保存されるだけで、GoogleはログにIDを割り振らないと約束していました。

ところが、開発者は考えを変えてしまいました。Alloでは、利用者が手作業で削除しない限り、通常モードのメッセージはすべて保存されます。確かに、メッセージはデバイスからGoogleのサーバーに届くまでの間は暗号化されます。しかし、サーバーに保存される以上、GoogleはAlloのすべてのチャットにアクセスすることができます。同社はチャットログの使い途を、スマートリプライの精度や関連性の向上など、スマートリプライの改善だけに限定しています。

会話の内容を覗き見されないようにする方法が、1つあります。シークレットモードでチャットを開始すれば、エンドツーエンドで暗号化されるため、Googleはメッセージを読めません。この方法はうまくいくようです。もちろん、シークレットモードだとスマートアシスタント機能は使えなくなりますが。

企業は、特にマーケティングに関しては、不評を買う決定を下すものです。しかし今回の件は、Alloの発表時のプライバシーポリシーや機能に期待していた人々にとって、かなりアンフェアに思われます。プライバシーを重んじる人に毎回シークレットモードでのチャットを強いるのではなく、それに代わる選択肢を用意してほしいところです。たとえば、利用者側でGoogleアシスタントやメッセージの保存を無効に設定することも可能なはずです。

新アプリAlloは、実際のところユーザーフレンドリーではありません。むしろ、フェアでないような感じがします。同じように感じる人には、以下の2つの選択肢があります。