ソーシャルメディアで個人情報を過剰に公開することの危うさについて話すとき、ほとんどの人が思い浮かべるのはTwitterとFacebookだと思います。Foursquareで物理的な(つまり地理的な)位置情報を公開することの危険性についても、これまで何度か取り上げてきましたが、この人気のチェックインプラットフォームは、また別の種類の危険をもたらすようになりました。
自分のデビットカードやクレジットカードの写真をツイートした人(そう、実際にこんなことをする人がいるのです)を暴露して辱めるTwitterアカウントがありますが、Foursquareにも同じようなものが必要かもしれません。Foursquareユーザーにも重要な個人情報を不用意に公開してしまう人が非常に多いのです。彼らは所構わず自分がやっていることの写真を撮って、アプリの写真機能を使ってアップロードしますが、多くの場合、その投稿には慎重に扱うべきデータが含まれています。こうした行為が増えている場所は、個人データを扱い、長い待ち時間が発生するところ。つまり、大使館、ビザ申請センター、運転免許試験場などです。そのような場所でスマートフォンを使うこと自体は不思議なことではありませんが、パスポートや免許証などの写真を友人に見せるという風潮は、何を見せるにせよ、危険なものです。
パスポート番号や自宅住所などは簡単に教えてはならない情報であり、とてつもなく重要な個人データです。一度オンラインに投稿されたデータは、誰でも見られるようになると考えなければなりません。特にFoursquareの写真には閲覧制限がなく、Foursquareユーザー以外も見られるようになっているからです。これらすべてが、攻撃者が重要データを盗むのを非常に簡単なものにしてしまいます。彼らは人々が重要情報をアップロードすることを知っているため、こうしたチェックインスポットを狙っているのです。
Foursquareはフィッシングという脅威とも戦ってきました。攻撃者は正当な機関を装って、アカウントのログイン情報やクレジットカード番号といった重要情報をユーザーから奪おうとします。フィッシング詐欺師は最近、今まで以上にFoursquareの人気を悪用しようとしており、ユーザーに偽の友達申請メールを送ります。そのメールには悪質なリンクが含まれていて、ユーザープロフィールへのリンクと書かれていますが、クリックするとマルウェアがロードされたサイトに誘導されてしまいます。Foursquareは、念のため友達申請のリンクをクリックしないようユーザーに呼びかけています。どんなソーシャルメディアにも言えることですが、知らない人からの友達申請やメッセージには細心の注意を払いましょう。