Facebook:アカウントの削除とデータのバックアップ方法

プライバシー問題が取り沙汰されるFacebook。もうやめたいと思うなら、完全に別れを告げる前に、必要なものを全部持って出ていきましょう。

Facebookと関連組織が利用者に関するデータを膨大にため込んでいることを考えると、そこから解放されたいと思う人が続出したとしても無理はありません。とはいうものの、Facebookを5分も使っていると、友達、ファイル、思い出などの情報が自分のアカウントに集まってくるはずで、そうした情報を保存しておきたいと思う人もいるでしょう。

Facebookアカウントを無効にする方法

アカウントを削除しなくても済む方法からお話しておきましょう。Facebookとしては、利用者を手放したくはありません。アカウントを放置しても消えてしまうことはないので、Facebookからとりあえず距離を置きたいだけであれば、アカウントを削除するのではなく無効にすることができます。Facebookは設定の場所を頻繁に変更するのですが、本記事の執筆時点での手順は次のとおりです。

Webインターフェイスを使用してFacebookアカウントを無効にする

  1. 自分のアカウントの[設定]メニューで、[あなたのFacebook情報]にアクセスします。
  2. アカウントと情報を削除]-[アカウントの利用解除]の順に選択し、表示される指示に従います。

AndroidまたはiOSアプリを使用してFacebookアカウントを無効にする

  1. 設定アイコン(三本線のアイコン)をタップします。iOSアプリでは画面の右下、Androidアプリでは右上にあります。
  2. 設定とプライバシー]をタップします。
  3. 設定]をタップします。
  4. あなたのFacebook情報]まで下にスクロールし、[アカウントの所有者とコントロール]をタップします。
  5. アカウントの利用解除と削除]をタップします。
  6. アカウントの利用解除]を選択し、[アカウントの利用解除へ移動]をタップします。
  7. パスワードを入力し、利用解除の理由等を選択してから[利用解除]をクリックします。

アカウントの利用解除は、電灯を消すのと似ています。利用解除すると、他の人からはあなたの名前や写真が(ほとんど全部)見えなくなりますし、利用解除したアカウントを使うこともできなくなります。ログインすれば、自動的に明かりが灯るのと似て、アカウントの設定や友達やメッセージなどすべてのデータを元のように利用可能となります。

さて、やはりFacebookアカウントを削除したいということなら、手元に残しておきたい写真やメッセージなどはすべてダウンロードしてからにしましょう。アカウントを削除してしまうと、データは戻ってきません。

Facebookアカウントを削除する方法

Webインターフェイスを使用してFacebookアカウントを削除する

  1. 設定]-[あなたのFacebook情報]の順に選択します。
  2. 個人データをダウンロード]をクリックします。
  3. 期間を選択します(既定では[すべての自分のデータ]になっている)。ダウンロードフォーマットは、閲覧しやすさを優先させるならHTMLを選択します。ファイルの品質も指定しますが、写真を保存するためにFacebookを使っていたのなら、[メディアの画質]をデフォルトの[中程度の品質]ではなく[高品質]にしてもよいでしょう。
  4. バックアップするデータの種類を選択(または選択解除)します。投稿はもちろんのこと、写真や動画、Facebookの認証情報を使ってログインしたアプリやWebサイト、Pokeなどの「その他のアクティビティ」、Marketplaceでのアクティビティなど、あらゆるデータが対象になります。それぞれの項目にどんなデータが含まれるのか補足説明が付いているので、必要なものだけを指定してバックアップできます。
  5. ファイルを作成]をクリックします。しばらくすると、ダウンロード用ファイルの準備ができたことを知らせるメールが届きます。

以上で、Facebookの過去データをバックアップできました。アカウントを削除するには、[アカウントを完全に削除]のページに戻り、[アカウントを削除]をクリックします。

AndroidまたはiOSアプリを使用してFacebookアカウントを削除する

iOSやAndroidのアプリでFacebookを使っている場合、アプリを削除するだけではアカウントを削除できません。アプリを削除しようとすると、アプリデータが削除されるという警告が表示されますが、削除されるのはあくまでアプリのデータであって、Facebookデータが全部削除されるという意味ではありません。

Webインターフェイスの場合と同様、アプリとその設定も時折更新されますが、それほど劇的に変わることはないでしょう。iOSアプリとAndroidアプリの現行バージョンを元に、データのバックアップとアカウントの削除の手順を紹介します。

  1. 設定アイコン(三本線のアイコン)をタップします。iOSアプリでは画面の右下、Androidアプリでは右上にあります。
  2. 設定とプライバシー]をタップします。
  3. 設定]をタップします。
  4. 個人データをダウンロード]を選択して、表示される指示に従って自分のFacebookアカウントにある必要な情報をすべてダウンロードします。
  5. 設定]画面に戻ります。
  6. あなたのFacebook情報]まで下にスクロールし、[アカウントの所有者とコントロール]をタップします。
  7. アカウントの利用解除と削除]をタップします。
  8. アカウントの削除]を選択し、[アカウントの削除へ移動]をタップします。
  9. 下にスクロールし、[アカウントを削除]をタップします。

アカウントを削除したら、AndroidやiOSの標準の方法でアプリを削除します。Androidの場合、[設定]を開いてアプリケーションマネージャーから削除するのが一般的です。iOSの場合、アイコンを長押しし、アプリアイコンに表示されたX印をタップし、アプリと関連データを削除してもかまわない旨を確認します。

それではまた、現実世界でお目にかかりましょう……もしくは、まだやめられないどこかのSNSで。

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