データベースのアップデートの問題を解決するには

アップデートを実行できるのに、データベースが古くなっているという警告が表示されたことはないでしょうか?テクニカルサポートに問い合わせなくても、この問題を解決する方法を紹介します。

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時々、カスペルスキー製品の保護ステータスが突然赤くなって、データベースが古くなっているという警告が表示されることがあります。アップデートは実行できるのに、保護ステータスの表示が変わらないのです。なぜこのようなことが起きるのでしょうか?この問題はどうやって解決すればいいのでしょう?ここでは、テクニカルサポートの回答を待つのではなく、皆さんがご自分で問題を解決するのに役立つヒントをいくつか紹介します。以下に最も効果的な解決方法を掲載しました。

システム日付をチェックする

システム日付が実際の日付より遅れている場合、製品が誤ったシステム日付に反応することがあります。これは、システム日付と、最後にアップデートが実行された日付が比較されるためです。最近では、アンチウイルスデータベースのアップデートが数時間遅れただけでコンピューターにぜい弱が生じるため、前日からアップデートされていないことを製品が認識すると、必ず通知が表示されるようになっています。

アップデートに問題ないことが確実にわかっている場合は、システム日付も正しく設定されているかどうかを確認しましょう。現在の日付はWindowsのシステムトレイ(通常は画面の右下にあります)に表示されます。システムトレイに時刻しか表示されていない場合は、時計をクリックするとカレンダーが開きます。Windows 8では、現在の時刻がチャームバーに表示されます。

アップデートの問題の約80%は、誤ったシステム日付が原因です。自分で変更した覚えはないかもしれませんが、たとえばマザーボードのリチウム電池が切れていると、コンピューターを起動するたびにシステム日付がリセットされます。このような場合は電池を交換するのがいいでしょう。

アップデートの問題の約80%は、誤ったシステム日付が原因です

プロキシ設定をチェックする

アップデート問題のよくある原因としては、プロキシサーバーの不適切な設定もあります。アップデートのプロセスが0~2%でフリーズする場合は、その可能性が疑われます。この設定を確認する場所は2つあります。まず、アプリケーションで[設定] – [詳細] – [ネットワーク] – [プロキシサーバー設定]を選択し、最新の設定になっていることを確認してください。次に、Internet Explorer(IE)の設定をチェックします。なぜIEをチェックするのかというと、カスペルスキー製品で[プロキシサーバーを自動的に検出する]というオプションが有効になっている場合、プロキシサーバーの設定がIEから引き継がれるからです。

省電力設定が有効かどうかをチェックする

アップデートの問題がノートPCで発生した場合は、規定で有効になっているオプションを無効にしてみましょう。省電力という機能は、コンピューターがバッテリーで動いているときに、ウイルススキャンやアップデートのダウンロードが実行されないようにします。ノートPCを長い間電源に繋いでいない場合、たとえば数日間、あるいは数時間であっても、ウイルスシグネチャが最新の状態になっていない恐れがあります。コンセントに繋ぐか、省電力機能を無効にしましょう。このオプションが選択されていなければ、電源の状態に関係なく、設定したスケジュールでアップデートが実行されます。

ユーザーアカウントの設定をチェックする

カスペルスキー製品には、制限されたユーザーアカウント(子供のアカウントなど)を保護しているときでも、そのユーザーに代わってアップデートを実行できるという高度な機能があります。[アップデートの設定]で、アップデートタスクを現在のユーザーとして実行するか、別のユーザーとして実行するかを指定しましょう(2つめのオプションを選択する場合、そのアカウントの認証情報を入力する必要があります)。

2つめのオプションを選択して認証情報を入力しなかった場合、アップデートを実行しようとしたときにエラーメッセージが表示されることがありますが、これは簡単に解決できます。使いたいアカウントの正しいユーザー名とパスワードを入力するか、1つめのオプションを選択してください。

自動更新(定額制サービス)を使用している場合

インターネットプロバイダーから購入した定額制ライセンスの更新や確認の遅れが原因で、アップデートの問題が発生することもあります。

これは、アプリケーションのメインウィンドウの右下にある[定額制サービスの管理]リンクをクリックして、[定額制サービスの契約状態の確認]ボタンをクリックするだけで解決できます。契約状態が更新されると、手動でアップデートを開始することも、スケジュールを設定して実行することもできるようになります。

以上です!適切に保護された状態を維持するに当たって、今回紹介したヒントがお役に立てば幸いです。それでもだめだったときは、テクニカルサポートに問い合わせてみましょう。


ヒント

Windows Downdate攻撃から身を守る方法

Windows Downdateは、最新バージョンのOSを古いバージョンにロールバックさせ、脆弱性が残る状態を復活させ、攻撃者がシステムを容易に侵害できるような状態にする攻撃です。この攻撃のリスクを低減するにはどうしたらよいでしょうか?