インターネットガバナンスフォーラム2020:Kasperskyが国連でグローバルなサイバーセキュリティの課題に取り組む

Kasperskyは、国連主催のインターネットガバナンスフォーラム 2020に初めて参加します。

2020年、インターネットを頼る個人、企業、団体が急増しました。これに伴い、オンラインでの犯罪活動も急増しています。今やサイバーセキュリティは、インターネットの安全性と持続可能性において、かつてない重要性を持つようになりました。そうした中、国際連合主催のインターネットガバナンスフォーラム(Internet Governance Forum:IGF)が2020年11月2日〜17日の会期で開催されます(リンク先は英語)。

この年次フォーラムは、インターネットガバナンスに関連する公共政策の課題を、各国各界の関係者が国連の枠組みの中で議論する場で、今年で15回目を数えます。今回は「Internet for human resilience and solidarity(人間の回復力と連帯のためのインターネット)」という包括的なテーマを掲げ、初のオンライン開催となります。

Kasperskyはこのたび、本フォーラムに初めて参加します。より安全な世界の構築に重点を置く企業として、デジタルセキュリティに関する世界的な課題をなくすための国際協力の拡大について、政策立案者を含むさまざまな関係者グループ間でのグローバルな対話の火付け役となることを目指します。

IGF 2020、そしてKasperskyが目指すもの

インターネットガバナンスフォーラム(IGF)では、世界各地の政府高官、国際団体および地域団体、市民社会、学会、企業、技術コミュニティからハイレベルな指導者が参加し、対等な立場でグローバルな議論を交わします。インターネットガバナンスフォーラム2020(IGF 2020)では「データ」「環境」「インクルージョン」「信頼」の4分野を中心に、200を超えるセッションが開催されます。「デジタル協力」というテーマと国連事務総長によるデジタル協力のためのロードマップも、大きな目玉の一つです。このほか、コロナ禍における信頼の概念について政府間で議論するための、専用のラウンドテーブルが設けられます。

グローバルセキュリティ企業であるKasperskyは、IGF 2020において、サイバー脅威との戦いにおける認知の向上、透明性の向上、そして国際間協力の向上を目指し、主に4つの活動を予定しています。

まずは、ハイレベルのリーダーに向けた、当社CEO ユージン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)による基調講演です。講演では、グローバルなサイバーセキュリティポリシー策定に向けた国際協力の重要性について触れる予定です。また、IGF 2020のプレイベントとして、Coalition Against Stalkerwareと共にストーカーウェアに関するイベントを開催するほか、情報通信技術(ICT)サプライチェーンセキュリティにおける確実性と透明性についてのワークショップをパートナーと共催し、当社のマルチステークホルダーのベストプラクティスをオンラインブースにて紹介します(リンク先はいずれも英語)。

IGF 2020への参加に先立ち、ユージン・カスペルスキーは、サイバーセキュリティはデジタルトランスフォーメーションの成功と持続可能性を実現するものであり、この世界的コロナ禍においてその重要性がさらに強まったと指摘します。その上で、サイバー空間の安全かつ安定した発展のためには国際協力が不可欠であるとコメントしています。「私たちがIGF 2020への参加を決めた理由は、一つにはIGFではさまざまなコミュニティ、さまざまな地域、そして多様なリーダーが一堂に会し、サイバー空間が直面する喫緊の課題について議論が行われること、さらには、官民の両セクターで意思決定力を持つ人々の行動を呼び起こす場であることにあります。この国際的な対話に加わり、サイバー空間をあらゆる人にとって安全かつ開かれたものとするべく、安全で信頼できるサイバー空間の構築に貢献できることを光栄に思います」

このフォーラムには例年、平均3,000名を超える来場者と、これとほぼ同数のオンライン参加者があり、今年は参加者のさらなる増加が予想されています。

IGF 2020におけるKasperskyの活動スケジュール:詳細

※一部リンク先は英語のWebサイトです

プレイベント

ストップストーカーウェア:デジタルストーキングへの取り組みによるDV被害者支援

  • 日時:11月2日(月)16:15~17:15(UTC) ※日本時間11月3日(火)1:15〜2:15
  • 概要:Coalition Against StalkerwareおよびEuropol(欧州警察組織)との共同開催。拡大するストーカーウェア問題への注意喚起を目的としています。ストーカーウェアとは、ドメスティックバイオレンス(DV)に関連して使用される商用スパイウェアを指します。この問題に対する認知の向上を図る方法、自衛を支援する方法、および複数関係者による活動の新たな分野を見極める方法についてのディスカッションも行われます。

ワークショップ

ICTサプライチェーンセキュリティにおける確実性と透明性

ユージン・カスペルスキーによる基調講演

  • 日時:11月13日(金)18:30~20:00(UTC) ※日本時間11月14日(土)3:30〜5:00
  • 概要:不確実性の時代におけるインターネットガバナンスの役割が果たすセキュリティへの影響をテーマにした、ハイレベルリーダー向けセッションの中で行われます。スピーチでは、オンライン環境での優先事項、サイバーセキュリティ脅威に対抗するための活動、グローバルなサイバーセキュリティポリシーに向けた利害関係者の協力、脆弱な社会的弱者のグループを支援する最善の方法について取り上げます。

オンラインブース

IGF 2020の視聴について

IGF 2020の模様は、以下のとおりライブ配信されます。

全体のスケジュールは、intgovforum.org/multilingual/igf-2020-schedule/をご覧ください(アクセスには登録が必要です)。

ヒント