インターネット利用に当たって何が危険なのか、どう対処したらいいのか。こういった話は堅苦しくなりやすく、あまりコンピューターやテクノロジーに詳しくない人からすると、ピンとこない、話が入ってこない、となりがちです。特に高齢者は、セキュリティの話はとっつきにくいと感じるようです。
親しみやすく分かりやすい形でサイバーセキュリティのことを知っていただくにはどうしたらよいだろうかと、カスペルスキーでは考え続けてきました。その試みの1つとして、今回取り組んだのは落語です。その名もズバリ『カスペルスキー 落語deセキュリティ』。
サイバーセキュリティを題材にした落語を創作してくださったのは、立川流真打ちの立川談慶師匠です。SNSやブログを積極的に活用するITユーザーであり、サイバーセキュリティ上の問題に関心をお持ちでもある談慶師匠は、主旨に快く賛同してくださっただけでなく、題材選びから積極的にご協力くださいました。
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談慶師匠「高齢者がネットに親しむに当たってセキュリティ啓発が必要だってなったときに、落語が合ってるなと思いました。落語という形だと、話がすっと入って行きやすいですから。
選んだのは、自分の体験にも通じるところのある身近なトピックばかりです。架空請求も、パスワードも、フェイクニュースも、(インターネット利用において)つまづきやすいところです。高齢者にとっては、こういったものがとまどいや壁になると思うんです。ここをクリアすれば、違う世界が開けてきます。
落語の形を基本踏襲して、無知な八っつぁんが知識人であるご隠居とわちゃわちゃする展開を、八っつぁんは「IT初心者」、ご隠居は「しっかり知識を持った人」という設定にしました。聞くと何でも教えてくれる、町内のトラブルは任せろという感じ(のご隠居)。町内のまとめ役として、お上に対して責任を負う存在です。
江戸時代というのは、町人がおおらかで自由なんですね。拠り所になるお目付役がちゃんといるからこそ、町人がおおらかさとゆとりを保てていたんだと思うんです。ネットでの自由さと江戸っ子の自由さには、通じるものがあると思いますね。ご隠居だとかセキュリティ企業みたいな存在があるからこその自由さ。そういう意味で、江戸時代はセキュリティの時代だったとも言えるんじゃないでしょうか。あっ、我ながらいいこと言いましたね(笑)」
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談慶師匠による落語は「架空請求」「パスワード」「フェイクニュース」の3本です。シニアの皆さまだけでなく、落語好きの皆さまにも見ていただけたらと思います。それでは、お楽しみください!
○架空請求編
○パスワード編
○フェイクニュース編
※落語deセキュリティのサイト:https://kasperskylabs.jp/activity/csr/rakugo/
カスペルスキーのその他取り組み
- 幼稚園・保育園の保護者や先生向けセミナー:スマホのある子育てを考えよう
- 小・中学校の先生向け:情報モラル診断サービス
- 小学校4年生〜中学3年生と保護者向け: ジュニアスマホ検定
- 中学・高校生向け:ネットの『あやしい』を見きわめよう
- シニア向け:ネットの『あやしい』を見きわめよう
- IT初心者や児童生徒、シニア向け:セキュリティとモラルのガイドブック