ハンティマンシースクで行われた世界ジュニアチェス選手権が終了しました。決勝戦は大変な盛り上がりを見せ、ロシアのチェスファンは最後まで片時も目を離せませんでした。
大会の中盤では、ポーランドのプレイヤー、ヤン・クシシュトフ・ドーダ(Jan-Krzystof Duda)が通算4勝をあげ、トップに立っていました。同選手は、18歳のロシア人プレイヤー、アンチーポフに追いつかれるまで、この選手権の最有力候補でした。
アンチーポフは0.5ポイント差で決勝ラウンドに進出しました。優勝するためには、決勝第13ラウンドでフランチェスコ・ランバルディ(Francesco Rambaldi)に勝つしかありません。さらに運も必要でした。自分が勝つだけでなく、ドーダがオランダ人プレイヤー、ベンジャミン・ボック(Benjamin Bok)との最終戦を引き分けか負けで終える必要があったからです。
Will Duda or Antipov become World Junior Champion? The last round is LIVE now! https://t.co/gghjPXHy7D #c24live pic.twitter.com/44xwIHaEWV
— chess24 (@chess24com) September 15, 2015
両スター選手の成績は拮抗したものとなりました。アンチーポフは早々とイタリア人のランバルディを破りましたが、ドーダとボックは引き分けました。タイブレークにより、アンチーポフが新世界ジュニアチャンピオンになりました。
この選手権には、20歳未満のプレイヤーが110人、40か国から参加しました。 アンチーポフはタイトルのほか、賞金2500ユーロを獲得しました。
Kaspersky Labは2011年からアンチーポフのスポンサーを務めています。同選手は子供の日などのイベントで、当社のオフィスを何度か訪れたことがあります。同選手の優勝は大変喜ばしく、今後の活躍にも私たちは期待しています。
アンチーポフは5歳でチェスを始めました。15歳のときにロシアで運動学修士号を取得し、その1年後にはロシアで最年少のチェスのグランドマスターとなっています。