Android OSを標的とする悪意のあるプログラムは増加し続けており、2011年最大のITセキュリティ問題となりました。今では、モバイルの脅威のうち90%近くがAndroidスマートフォンを標的としています。その中にはバックドア、SMS型トロイの木馬、そして最も危険なスパイウェアなどの脅威があります。現代のモバイルデバイスには明らかに、カスペルスキー モバイル セキュリティのような総合的なセキュリティシステムが必要です。
Kaspersky Labのモバイルデバイス向け統合アンチウイルスソリューションには、ダウンロードしたプログラムをスキャンするモジュール、悪意のあるリンクや詐欺を目的とするリンクからの保護、およびスケジュール設定可能なスキャンなどの機能があります。カスペルスキー モバイル セキュリティは、外部の専門家たちが主導するテストによって、その有効性がたびたび実証されてきました。2012年2月に実施された AV-test.orgによるテストでは、Kaspersky Labはすべての悪意あるプログラムを検知でき、その製品は最高のセキュリティソリューションの1つであると結論付けられました。この素晴らしい結果は、最新のシグネチャデータベースと、Kaspersky Security Networkクラウドサービスとの密接な連携という2つの要素が組み合わされて達成されたものです。しかし Kaspersky Labのモバイルソリューションの機能は、一般的なアンチウイルスセキュリティシステムのはるかに先を行っています。たとえばカスペルスキー モバイル セキュリティには、紛失したスマートフォンを探すための機能や、盗難に遭ったときにデータをブロックする機能が搭載されています。
カスペルスキー モバイル セキュリティをインストールすると、パスコードの入力を求められます。これで本製品をリモート管理できるようになり、権限のない人は設定にアクセスできなくなります。パスコードを回復したいときのために、メールアドレスの入力も推奨されています。
カスペルスキー モバイル セキュリティには個人情報保護のために「プライバシー保護」機能が搭載されており、連絡先、テキストメッセージ、通話の発信および受信ログを非表示にできます。必要な場合は、自動でデータを非表示にするようにカスタマイズ可能です。また、テキストメッセージコマンドを使用して、プライバシー保護をリモートから有効にするオプションもあります。
「盗難対策」機能は、デバイスの紛失または盗難時にデータを保護します。スマートフォン宛てに特別なテキストメッセージコマンドを送信するだけで、デバイスをリモートからブロックしたり、メモリから機密情報(通話ログ、テキストメッセージ、連絡先など)を消去したりできます。悪意のある人がSIMカードを差し替えた場合でも、SIM監視機能がデバイスを自動的にブロックし、新しい電話番号がメールで通知されます。
「GPS追跡」機能によって、スマートフォンを紛失した場合にも発見できる可能性が大幅に高まります。テキストメッセージコマンドを送信すれば、カスペルスキー モバイル セキュリティがGPSモジュールや最寄りの携帯電話の中継塔、または近くのWi-Fiネットワークから受信したデータを使ってデバイスの位置を突き止めます。そしてメールまたはテキストメッセージの返信によって、その位置情報をユーザーに通知します。
「着信拒否」はカスペルスキー モバイル セキュリティのツールボックスにある便利な機能の 1つです。これは厳密にはセキュリティ関連の機能ではありませんが、煩わしさが大幅に解消されます。このツールでは、望まない番号からのテキストメッセージや着信を拒否できます。デフォルトではホワイトリストとブラックリストの両方のオプションがあります。たとえばホワイトリストモードを有効にした場合は、許可された連絡先からの着信のみを受け付けます。
アンチウイルスによる保護はスマートフォンセキュリティの要ですが、脅威となるのは悪意のあるプログラムだけではないことを覚えておいてください。確かにSMS型トロイの木馬は恐ろしいものですが、大抵の場合は携帯電話を盗難されたときの方が被害の度合いは大きいでしょう。そのため、スマートフォン用のセキュリティソリューションを選ぶときには、総合的なセキュリティを備えた多機能製品を検討することをお勧めします。