悪質Androidアプリの数が1,000万の大台に

悪意のあるAndroidアプリは約1,000万種類も存在します。Google Playストアで提供されているアプリはおよそ110万種類ですが、これはどういうことなのでしょうか?

Androidアプリ

Kaspersky Labが1月下旬に確認したモバイルマルウェアのサンプルは、累積で約200,000種類になります。2013年11月のサンプル数はわずか148,000種類であり、2か月で34%上昇しました。しかしこれは、当社のリサーチャーが発見した悪質Androidアプリの数とは比べものになりません。悪質Androidアプリは1月に1,000万種類の大台を突破したのです!

Androidに関心があって、Googleの公式の統計データをご存知の方なら、この数字は間違いだと思うかもしれません。Google Playストアで提供されているアプリは約110万種類です。ストアに存在するアプリの10倍もの悪質アプリが、どうやったら見つかるというのでしょうか?その答えはとても簡単です。

真相はこうです。非公式のストアが無数に存在し、そこでは100万を優に超えるアプリが提供されていて、その多くが悪質アプリである可能性が高いのです

真相はこうです。非公式のストアが無数に存在し、そこでは100万を優に超えるアプリが提供されていて、その多くが悪質アプリである可能性が高いのです。そのため、Google Playを使っている人がマルウェアをダウンロードしてしまう可能性は非常に低いものの、代替ストアを利用すると、あっという間に詐欺に遭ってしまう恐れがあります。攻撃者はユーザーが無料アプリに惹かれることを理解しており、有名なゲームやバンキングアプリ、人気ツールの名前を騙って、悪意のあるアプリの種をまいているのです。その結果どうなるかは予測がつきます。ユーザーの個人情報、銀行の認証情報、そしてお金が簡単に犯罪者の手に渡ってしまうでしょう。これは現実に起きていることです。ロシアで開発され、2012年に発見されたトロイの木馬Carberpのモバイルバージョンを見れば、悪質アプリがどうやってユーザーのお金を盗むかがとてもよくわかります。したがって、インターネット上には悪質Androidパッケージ(apkファイル)が約1,000万種類存在する、というのが真相です。

モバイル市場は成長を続けており、ユーザーのお金がPC時代よりも多く集まっています。また、スマートフォンとタブレットを保護できるモバイル版のアンチウイルスソフトウェアはほとんどありません。このような状況のために、モバイルユーザーは攻撃者の格好の標的となっているのです。

とはいえ、安全を確保するのはそれほど難しくありません。以下に示すエキスパートのアドバイスに従いましょう。

– デバイスで「開発者モード」を有効にしない

– [市販されていないアプリケーションのインストールを許可する]オプションを有効にしない

– 公式のチャネル以外からアプリをインストールしない

– 新しいアプリをインストールするときは、アプリが要求する権限を慎重に確認する

– セキュリティソフトウェアを使用する

そしてもちろん、Kaspersky Daily(このブログ)でセキュリティに関する最新の情報を入手しましょう。

ヒント

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