各大陸で最も高い火山に単独登山を試みているオルガ・ルミィヤンツェヴァ(Olga Rumyantseva)氏。オーストラリア・オセアニアにある火山のうち最高峰のギルウェ山に登るため、つい先日パプア・ニューギニアを出発し、そしてやりとげました!困難にもかかわらず。
この地域の天候と地震活動は複雑です。標高14,327フィート (4,367 m)は、赤道近くにもかかわらず寒冷で、高い確率で降雨にも見舞われます。また、今回まさにそうだったように風も強く、オルガがしっかりと設置したテントが文字どおり吹き飛ばされたほどでした。
もうひとつの困難は、現地のルールでした。『カスペルスキー7火山制覇プロジェクト』のルールのひとつは「単独で登ること」です。しかし、パプア・ニューギニアは単独登山が認められていません。そのため、オルガは5人(!)の現地ガイドを引き連れることになりました。驚いたのは、山頂まであと1,600フィート(500m)のところで、現地ガイドたちがそれ以上進むのを拒んだことです。危険すぎる、というのです!オルガは山頂までの道のりを1人で歩き続けました。これは彼らにとってはいささか衝撃だったようです。ロシア人の女の子が登れる場所を、現地の屈強な男たちが登れないなんて!最終的に、ガイドたちも山頂に至りました。そこでわかったのですが、彼らはここに来たことがなく、ギルウェ山の頂上に立ったのは初めてのことだったのです。オルガのおかげですね。
その後判明したところでは、ギルウェ山の山頂まで至る人は年に5人ほどだということで、どうやらオルガはロシア人女性としてギルウェ山頂に立った最初の人物のようです。
ギルウェの麓へ戻るのには丸1日かかりました。天候は良好で、麓の村の人々が祝福の宴を開いてくれました。オルガの偉業を私たちも祝いたいと思います!