1年で最も盛り上がる年末商戦を前に、大量の広告やCMがあふれ、あちこちのお店がセールを始め出す時期となりました。この騒ぎにまだ気づいていない人がいたら、むしろ羨ましいくらいです。
たとえば米国のホリデーショッピングシーズンは、特に公式な取り決めがあるわけではないのですが、11月下旬から始まります。感謝祭の七面鳥をまだ食べてもいないうちに、特別セール品を見逃すな!とばかりに広告メールやメッセージが続々と届き、大勢の人たちを煽り立てます。オンラインショップの存在によって、セールやバーゲンの喧噪はますます激しくなりました。お得な値段で購入できるので、つい購入意欲を刺激されてしまいます。
正直なところ、みんなセールが大好きです。では、他にもセール好きの人と言えば?そう、サイバー犯罪者です。この時期は犯罪者にとって、大いに稼ぐ絶好の機会でもあります。
魅力的なセール品があふれる中、よく確認せずにリンクをクリックするなと言われても、なかなかそうはいきません。犯罪者が願っているのは、利用者がリンクをクリックしたりWebサイトを見たりするとき(特に、超お買い得品を目にしたとき)に、ついうっかり警戒を怠ってくれることです。
では、安全にオンラインショッピングするにはどうすればよいでしょうか。8つのヒントをご紹介します。
- ランサムウェアに近づかない — 知らないショッピングサイトから届いたメールの添付ファイルは開かないでください。そして、日頃からデータのバックアップを心がけましょう。
- フィッシングリンクに注意する — メール、SMS、メッセンジャーなどで突然送られてくるリンクはクリックしないでください。
- 強固なパスワードを作る — アルファベット、数字、記号を組み合わせて、推測されにくいパスワードを作りましょう。
- 安全なサイトで買い物をする — オンラインショップを信用してクレジットカード情報を入力する前に、そのショップの評判はどうなのか、レビューを参照しましょう。
- 公共Wi-Fi経由でショッピングしない — 犯罪者は、保護のかかっていない無線ネットワークで皆さんのログイン情報を探し回っています。
- Bluetoothをオフにし、携帯電話経由でネット接続する — このような単純な対策でも、スマートフォンでのネット接続がずっと安全になります。
- 怪しいフリーウェアを拒否する — タダで手に入るものには、アドウェアどころか、もっと恐ろしいものが含まれていることがあります。
- 偽の出荷確認メールを開かない — リンクをクリックさせるための罠かもしれません。出荷確認メールが来ても、すぐに信用しないでください。
以上のヒントはきっとお役に立つと思いますが、偽サイトに引っかかるかどうかは、最終的に皆さん次第です。あまりにもうますぎる話は、詐欺だと思った方がいいでしょう。ちなみに、カスペルスキー インターネット セキュリティ(カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティのWindows対応プログラム)には、詐欺やマルウェアの罠にかからないように防御する機能がいろいろと備わっていますので、お試しいただくのもひとつの方法かもしれません。