オンラインで自動車を安全に売買するには

自動車をインターネットで売買したい。業者を通すよりもお得な取引ができるかもしれませんが、その分リスクも高まります。信頼できる相手と安全に取引するためのヒントを紹介します。

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自動車のセールスマンは口先ばかりでうまいことを言う、と思われがちです。一般の人々でさえ、自分の車を売るときには、相手に信頼されにくい行動をとってしまうものです。インターネットもまた、かなり怪しげな場所です。そのため、オンラインで自動車を購入する、または販売するというのは、相当いかがわしい場所に足を踏み入れているということになります。そして言うまでもなく、(統計的に見て)非常に危険な商品に大金を使うということでもあります。では、ちゃんとした自動車を信頼できる販売元から適正価格で買うには、どうすればよいのでしょうか?

さて、自動車については、知っておくと役に立つことがいくつかありますが、話を面白くするために、皆さんはご存じないということにしておきましょう。また、オンラインで安全に買い物をするための情報も紹介します。これこそ私たちがお役に立てる内容かと思います。

現実世界で売買するからといって、その取引が安全とは限りません

私が知る限り、自動車の購入には2通りの方法があります。自動車販売業者から購入するか、Craigslistなどで個人が販売する自動車の写真を見て購入するか。販売する立場のときにも、同じことが言えるでしょう。

オンライン事業へ積極的に移行しているCarmax、またはCars.comやAutoTraderのような会社から自動車を買うならば、とても賢明な判断だと言えるでしょう(特に新車の場合)。私の知るかぎり、これらの企業は中古車の買い取りもしていて、必要な修理をすませてから多少価格に上乗せして販売しています。CraigslistやeBayなどのWebサイトの場合、リスクは大きくなりますが、よりお得な取引を見つけられる可能性があります。

では、信頼できる企業の話から始めましょう。こちらのほうが簡単に説明できますので。オンライン販売業者から自動車を買う、またはオンライン販売業者に自動車を売るつもりなら、それほど心配する必要はありません。その業者のWebサイトを見て、ほしい車を探し、購入するものを決めます。その後は、自動車のある場所(または自動車が運ばれた場所)に行って試乗します。購入するにしろ販売するにしろ、すべての取引はこの自動車売り場で行われるはずです。

実は、ここにポイントがあります。売買が(オンラインの反対という意味での)現実世界で行われるからといって、その取引が安全とは限らないのです(スーパーマーケット「Target」の情報漏えい事件やPOSへの攻撃を考えてみましょう)。店頭の様子を、しっかりと見て判断してください。たちが悪そうに見えるのなら、おそらく実際にそうだからでしょう。そんな会社には、クレジットカードで支払いをしたくないものです。

Sleazy Salesman

もちろん、ほとんどの人は現金で買うより、ローンを組むことになります。ここは本当に、抜かりなく事を進める必要のあるところです。私には、皆さんがひどい車を買ってしまうのを止めることはできませんが(CARFAXのレポートが役に立つとは聞いています)、ひどいローンを組まないようにする方法を紹介することはできます。具体的なローン会社を挙げてお勧めすることはしません。ただ、どの会社と契約するにせよ、Better Business Bureauで情報を照合してほしいと思います。むしろ、もう一歩進んで、Better Business Bureauでディーラーもチェックするべきかもしれません(米国以外ではこの方法は使えませんが、どの国にも消費者庁のような機関があるはずです)。ローンを申し込む人の信用にもよりますが、金利は5~15%(数ポイントの誤差あり)程度になるでしょう。20%以上の金利を支払うように言われた場合、あなたはよほど信用がないか、お金をだまし取られそうになっているかのどちらかです。

これより興味深いのは、CraigslistやeBayといったWebサイトでの取引です。買い手が自動車をうまいこと巻き上げようと企んでなどいないと、売る側はどうやって知ることができるのでしょうか?買う側に立ったとき、売り手がお金を盗もうとしていないと言い切れますか?どちらの立場でも、インターネットで知り合ってこれから実際に会おうとしている他人が、自分を殺そうとしていないことを、どうやって判断すればいいのでしょうか?最後の例は大げさだとしても、こうしたことを知るすべはありません。

取り引きする相手に個人情報を漏らさないようにしてください。広告やメールに含まれるリンクをクリックするときは、マルウェアが含まれているかもしれないので注意しましょう。以前、何かの理由で使い捨てのメールアカウントの設定をお勧めしたことがあります。今回がいいタイミングかもしれません。もっと言えば、オンラインのセキュリティに対する包括的なアプローチの記事を読んで、適切な判断を下せるようにしておくのがよいでしょう。

買おうとしている自動車を自分で運転するまでは、売り手にオンラインでお金を支払わないようにしてください。また、車を実際に手に入れるまでは、お金を渡さないようにしましょう。面と向き合い、お金を手渡すのと同時に鍵を受けとれ、と言っているわけではありません。ただ、少なくとも取引がまとまるときには、自動車のそばにいましょう。

さらに、売り手や買い手とは、自分の家や相手の家では会わないでください。理由は言うまでもないでしょうが、快適な公共の場で会いましょう。友人を連れて行くのもいいかもしれません。

PayPalなどの送金サービスを使用して取り引きすることもあります。実際に会って条件を話し合った後に、モバイルデバイスで電子送金できるので便利です。もちろん、オンライン送金の安全を十分に確保する必要はあります。また、特に車を売る立場のときは、買い手が去る前に、口座にお金が振り込まれていることを確認しましょう。

eBayには、eBayで自動車を安全に購入する方法について書かれた良記事があります。この記事には、ここで挙げたポイントが数多く紹介されています。ただし、オンライン取引の部分よりも、自動車購入の部分に重きが置かれており、eBayでの購入についての説明が中心になっています。ともあれ、本記事と併せてeBayの記事も読んでおけば、オンラインでの車の「売り買い」についての「理解」が深まるでしょう。

あとは、「話がうま過ぎるような気がしたらおそらくそのとおりだ」という言葉を覚えておきましょう。10年落ちの車の走行距離がたったの25,000 kmということは、まずありません。高級車の新車が5,000ドルを切ることは(よほどひどい故障が起きていない限り)ないでしょう。

 

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