ウイルススキャンは、バイアスロンによく似ています。バイアスロンでは、標的をぜんぶ撃ってゴールインを遅らせるリスクを負うか、射撃はそこそこにして速さをとるか、の選択を迫られます。勝利するには、最初にゴールしなければなりませんし、射撃の正確さも求められます。ウイルススキャンも同じです。自分のコンピューターを最適な形で守ってくれるのは、簡易スキャンでしょうか、完全スキャンでしょうか?ここでは、それぞれの特徴を説明していきます。
カスペルスキー インターネット セキュリティ(カスペルスキー2014 マルチプラットフォーム セキュリティのWindows対応プログラム)には、複数タイプのスキャンがあります。メインウィンドウを開き、[スキャン]を選択してください。開いたウィンドウの右側で、スキャンの種類を選びます。
1) 完全スキャン – システム全体をチェックするスキャンです。以下のオブジェクトをスキャンするように初期設定されています:
– システムメモリ
– 起動時に読み込まれるプログラム
– システム復元ファイル
– メール
– ハードディスクドライブ、リムーバブルディスクドライブ、ネットワークドライブ
2) 簡易スキャン – OS起動時に読み込まれるプログラム、システムメモリ、ブートセクターをスキャンします。
簡易スキャンでは一部のマルウェアが見逃される可能性がありますが、コンピューターに感染が認められると警告が表示されるので、万一の際もただちに対応を取ることができます。
完全スキャンは時間がかかり、OSリソースも多く消費しますが、既知のウイルスをすべて検知します。完全スキャンを週に1回行うことをお勧めします。夜間など、自分の都合の良いときにスキャン実行時間を設定できます。定義データベースを定期的に更新することをお忘れなく。現在知られているウイルスをすべて検知するには、最新の定義データベースが必要です。
3) オブジェクトスキャン – スキャン対象とするオブジェクトを自分で指定するタイプのスキャンです。詳細はこちらをご覧ください。
4) リムーバブルドライブスキャン – リムーバブルディスクドライブを経由してコンピューターに感染するマルウェアからコンピューターを守るのに役立ちます。