オフィスにいても、家庭にいても、休暇中でどこかにいても、私たちは危険に晒されています。サイバー犯罪者は、私たちがどこにいようとおかまいなしに、あの手この手で近づいてきます。たとえば、公衆Wi-Fiから誰かの銀行データを盗むかもしれません。旅行者はいいカモです。旅先でネットを利用したい多くの旅行者にとって、無料Wi-Fiは唯一の手段ですから。
公衆Wi-Fiは1日あたり何十万もの人に利用されていて、ほとんどの利用者はWi-Fiの安全性を疑っていません。先日、Kaspersky Labが1万人以上の海外旅行経験者を対象にアンケートをとったところ、82%が休暇や出張の際に公衆Wi-Fiを使用していました。
この調査は、過去1年間に海外旅行をした23か国、11,850人を対象に調査を実施されました(英語記事)。その結果、警戒心の強い人でさえ、旅行中はセキュリティのことが頭から抜けていることがわかりました。無料で使用できるネットワークであれば、気にせず接続していたのです。これは危険な習慣です。
無料で利用できる公共Wi-Fiは、とても便利な存在ですが、セキュリティ面には注意が必要です。公共Wi-Fiを使うときの8つのヒントをぜひご参考に! https://t.co/cBA1fMstT4 pic.twitter.com/jyLPnEuJHG
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) December 28, 2015
SNSをチェックしたりネットを見たり写真をアップしたりといった楽しみを、海外にいるから、と自ら進んで諦める人は、まず、いません。ネット接続が保護されていないことを忘れ、結局、信頼すべきでないネットワークで貴重なデータを共有してしまうことになります。
Kaspersky Labが調査した旅行者のうち、61%が無料Wi-Fi経由でオンライン銀行にアクセスしていました。また、ネットショッピングのために55%、重要性の高いデータを扱うWebサイトへアクセスするためにほぼ半数(46%)が、無料Wi-Fiを利用していました。いずれも、データの盗難に遭いやすくなる行為です。
休暇中の人は、サイバーセキュリティに限らず、さまざまな脅威を軽く見る傾向にあります。調査対象のほぼ5人に1人は、自分のデバイスをホテルのフロントに預けたり、見知らぬ人にデバイスを渡して写真を撮ってもらったりしています。また、公共の場にデバイスを置きっぱなしにして目を離した経験がある人は、28%にのぼりました。
スマートフォンをよく使う、と回答したのは調査対象者の半数にあたります。つい忘れがちなことですが、ネットに接続している私たちのスマートフォンは、単なるカメラでも、ナビでも、電話でもありません。スマートフォンには、外に漏らしてはならない重要な情報が大量に保存されています。オンライン銀行口座の認証情報、私的なメール、持ち主である自分に関するデータなど、多彩な情報が。
確かに、休暇は息抜きとリラックスのためですし、出張は仕事のためです。だからといって、のんびりしすぎて(または、仕事に集中しすぎて)、安全対策を忘れていいというわけではありません。Kaspersky Labが調査した旅行者のうち、ほぼ5人に1人は、旅行中にサイバー犯罪の被害に遭っています。ショッピング中に被害を受けたのは10人に1人、オンラインバンキング利用中に被害を受けたのは6%です。7%は、メール経由でマルウェアをダウンロードしてしまったと回答しています。
休暇中は、物理的な犯罪やスリの方に注意を奪われ、サイバーセキュリティのことを忘れがちです。海外旅行者が、現実の世界で強盗に遭うよりも、サイバー世界で強盗に遭う可能性が高いのは、ひとつにはこういった理由もあります。
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— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) November 19, 2014
そこで、当社としては、強力な保護手段の採用をお勧めします。セキュリティ製品をスマートフォン、PC、タブレットにインストールし、サイバー犯罪者を撃退しましょう。無料で利用できるカスペルスキー インターネット セキュリティ for Androidは、モバイルデバイスを守ります。Windows、Mac、Androidに対応したカスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティは、スマートフォンやタブレット、ラップトップ、PCにインストールできる製品です。