投稿は必ず140文字以内に収めること。そのシンプルさにもかかわらず、Twitterは大きく成長しました。月間アクティブユーザー数は平均3億500万人を超え(英語記事)、人気のあるSNSの1つに数えられています。
しかし、サイバー犯罪者が、ここに金儲けのチャンスありと見ています…膨大な利用者を抱えるサイトについて回る話ですが。ですから、自分のアカウントをできるだけ安全に保つことが重要です。今回は、Twitterアカウントを保護するためのアドバイスをいくつかご紹介します。
パスワード
これまで何度も、繰り返しお伝えしてきたとおり、個人用アカウントには、強力なパスワードが不可欠です。推測しやすいパスワードや超単純なパスワードを選ぶのはNGです。強固で安全なものを考えましょう。また、パスワードは使い回さず、定期的に変更するようにしてください。強固なパスワードのイメージがわからない場合は、Kaspersky LabのSecure Password Check(パスワードチェッカー)をお試しください。
プライバシー
他のSNSサイトとは異なり、Twitterのプライバシー設定は非常に単純です。完全に非公開のアカウント(承認されたユーザーしかツイートを閲覧できない)と、完全に公開されたアカウント(世界中の誰でもツイートを閲覧できる)の2種類しかありません。アカウントのタイプやどういう使い方をするかに応じて、非公開アカウントにするかどうかを決めましょう。
プライバシーはとても重要ですが、中には公開すべきタイプのアカウントもあります。セレブ、企業、愉快な匿名アカウントには、公開アカウントにするだけの理由があります。しかし、個人のアカウントについては、そう簡単に決められません。Kaspersky Labは常々、安全な道を進みましょう、アカウントは非公開にしておきましょう、とお勧めしていますが、Twitterの場合、こういった安全策はTwitterの性質と合わない部分があるので、さらに別の要素を考慮しなければなりません。
SNSに写真などを投稿するとき、公開範囲を気にしていますか?思っている以上に広い範囲の人から、その投稿は「見られている」かもしれません。 https://t.co/tFGfkPFIaE pic.twitter.com/aVxe6pTXcs
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) February 24, 2016
たとえば、実際には何もツイートしない場合や、個人情報が一切含まれないことしかツイートしない場合は、公開アカウントにしておいても問題ないでしょう。しかし、少しでも不安があれば、もちろん非公開にしておくのが安全です。公開アカウントのツイートは世界中の誰でも閲覧できることを、忘れないでください。
さらに、プロフィールの写真と自己紹介は、プライバシー設定に関係なく、誰でも閲覧できます。ここにプライベートな情報を掲載しないよう注意することも重要です。
日本ではFacebookほどメジャーではありませんが、ビジネスの人脈作りにLinkedInをご利用の方もいらっしゃると思います。LinkedInのセキュリティ対策のヒント。 https://t.co/UGUnaurO6n pic.twitter.com/qBIXbt1wWG
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) April 25, 2016
また、必要であれば、特定のユーザーに自分のツイートを見られないようブロックすることもできます。ブロックしたい相手のツイートをクリックし、[その他] – [ブロック]の順にクリックするだけです。アカウントは非公開にしたくないけれども特定のユーザーに自分のツイートを見られたくない場合や、ボットがメンションをしつこく送ってきてうっとおしい場合には、特に便利な機能です。
Twitterでも写真に写っている人物をタグ付けできるようになりましたが、既定の設定では、誰でも公開アカウントのユーザーをタグ付け可能になっています。この設定を変更し、自分を写真にタグ付けできるユーザーを、自分がフォローしている人だけに制限することができます。誰でもタグ付け可能にしておくより、よいかもしれません。また、たとえ親友であっても自分をタグ付けして欲しくない場合は、誰にもタグ付けを許可しないように設定を変更することもできます。
国と位置の情報
国を基準にアカウントを設定すると、同じ国のユーザーを検索できるようになるため、便利かもしれません。国を設定するには、[設定]画面に進み、[ユーザー情報]をクリックします。[コンテンツ]という見出しを探してください。その見出しの下に国を選択するオプションがあります。
アカウントと国を紐づけておくと便利な面もありますが、自分の位置情報をさらに詳しく公開するのには危険が伴います。残念ながら、Twitterにはユーザーの正確な位置をツイートに追加する機能があります。この機能をオフにするには、[設定]画面で[セキュリティとプライバシー]をクリックします。表示された画面を下方向にスクロールしていくと、[プライバシー]という見出しの下に[ツイートに位置情報を追加]というチェックボックスがあります。このチェックボックスをオフにして、ツイートに位置情報が追加されないようにしておきましょう。
セキュリティ
Twitterを使用するときも、他のWebサイトやオンラインソースを利用するときと同じです。怪しいリンクには常に注意してください。よくわからないリンクをクリックしてはなりません。
怪しいリンクをクリックしてしまった場合、または他の理由でアカウントをハッキングされた場合は、速やかにパスワードを変更してください。これが、アカウントの安全性を確保可能なベストの対策です。[設定]に進み、[パスワード]をクリックすると、パスワードをリセットするためのオプションが表示されます。なお、誰かのアカウントがハッキングされたようだと気付いたときは、その人に連絡してパスワードの変更を勧めてください。
セキュリティの設定画面には、2段階認証を有効にするオプションがあります。このオプションをオンにすると、Twitterにログインしようとするたび、携帯電話に一意のコードが送られてきます。ログインするには、パスワードとともにこのコードを入力しなければなりません。これで、アカウントの防御が1段階追加され、さらにハッキングされにくくなります。
Twitterアカウントを安全に保つため、ぜひ実践してください。