WhatsAppやFacebookでのチケットプレゼント詐欺にご用心

WhatsAppやFacebookでは、テーマパークの入場チケットや航空券をプレゼントするというリンクをよく目にします。でも、喜んではいけません。その話は偽物です。

WhatsAppの友達から、ディズニーランドが無料チケットプレゼントキャンペーンをやっているよ、というメッセージが届いたら、失礼のないようにスルーしましょう。それは作り話です。今回の記事では、そのカラクリを説明します。

 

詐欺の詳細はこうです。友達リストに入っているある人から、チケットプレゼントについてのメッセージが届きます。そのキャンペーンサイトに行ってみると、「ディズニーランド開園110周年を記念して、500人に無料チケットをプレゼント!」などと書いてあります。すでに300人近くがチケットを手にしたようですが、まだ200人くらいにはチャンスがありそうです。

さらに、そのページは寄せられたコメントでいっぱいです。キャンペーンを歓迎する声や当選したチケットの写真を、人々がわれ先にと書き込んでいるようです。

無料チケットを手に入れる方法は、実に簡単です。ちょっとしたアンケート(通常は5問ほど。ディズニーランドに行ったことはありますか?18歳以上ですか?ディズニーランドは好きですか?など)に答えて、あとはWhatsAppの友達にメッセージをシェアするだけ。 気の利いたことに、このWebサイトにはシェア用のボタンも用意されています。

続けて、[Get Tickets(チケットを入手)]ボタンをクリックまたはタップしてください、というメッセージが表示されますが、クリックしてもチケットは届きません。その代わり、別のサイトが表示され、そのサイトからは別のサイトへ、さらに別のサイトへ…とたらい回しに。

最終的には、なにやら怪しい商品やサービスを売り込むサイトに到達します。大抵そこはパートナーサイトで、偽のディズニーランドキャンペーンページの所有者は、そのページまで人々を誘導して収入を得ているのです。

これは現在よく見られる手口で、毎日のように新たな偽ページが登場しています。偽ページへの誘導に使われるのはWhatsAppかFacebook Messengerで、無料チケット欲しさに[シェア]ボタンをクリックしてしまうと、こういったメッセージの拡散に加担してしまうことになります。

私たちは、このようなメッセージの拡散を観測してきました。差出人と称されているのは、ディズニーランドのほかレゴランド、ヨーロッパパーク、エールフランス、シンガポール航空など多数の企業です。もちろん、これらの企業はこの件には一切関与していません。詐欺師はただ単に、自分たちのWebサイトに人々を引き寄せるために、有名ブランドをかたっているだけなのです。しかし、企業名は違っていても偽装Webサイトの見た目は似たようなもので、コメントの内容や投稿した人の顔写真までほぼ同じです。違うのは、ページ上部のロゴと、どうでもいいような細かいところぐらいです。

詐欺師たちが収入を得る手段は、人々をパートナーサイトに連れて行くことだけではありません。誘導先が、不審なメーリングリストへの会員登録を勧めるページや、悪意あるWebサイト(詳細はこちら)であることもありますし、携帯電話会社の有料サービスに契約させられることもあるようです。すべては、詐欺師たちがいくらかの歩合を手にするためです。[チケットを入手]ボタンを押した時点で個人情報が盗まれる可能性を報じるメディアもありますが(仏語記事)、当社ではこのシナリオを再現できませんでした。

いずれにせよ、金銭や個人情報などを失う危険にさらされていなかったとしても、こういったメッセージにあるリンクはクリックしないでください。

また、このようなメッセージを友達にシェアしたりFacebookに投稿したりするのも、やめておきましょう。詐欺師たちの稼ぎが増えるだけです。WhatsAppで友達からこのようなメッセージを受け取ったり、Facebookで架空のチケットプレゼントへのリンクを見つけたりしたら、「これは詐欺だよ、詐欺に加担することになってしまうよ」と送り主や投稿者にそっと知らせてあげましょう。

ヒント