W杯の悲劇:オンラインでだまされないために

大きなイベントのあるときは、サイバー犯罪者の書き入れどきでもあります。だまされないためのヒントを学びましょう。

w杯

大きなイベントは、いつでもサイバー犯罪者の注目の的です。ブラジルで開催されるサッカーW杯も例外ではありません。開幕は6月初旬ですが、すでにお金の匂いを嗅ぎつけた詐欺師たちが、サッカーファンの懐を狙って活動を始めています。

添付ファイルとリンクに要注意

悪意ある添付ファイルやリンクが付いたメールを送りつけるのは、彼らの常套手段です。うっかり誘惑に負けてクリックしてしまえば、マルウェアの感染、重要データの流出、という結果が待っています。これまでKaspersky Labでは、ブラジルだけで、1日あたり40~50件の偽サイトへのリンクをブロックしています。ブロックしたものの大半を占めるのは、フィッシング、偽の景品サイト、偽のチケット販売サイトです。こうしたサイトは、バンキング情報やクレジットカード情報を入力させて盗み取ろうとします。

Kaspersky Labでは、ブラジルだけで、1日あたり40~50件の偽サイトへのリンクをブロックしています

詐欺に遭わないためのヒント

こうした危険を軽く見てはなりません。いつ自分がオンライン詐欺に遭ってしまうのか、予測することはできないのです。そこで、以下のヒントをぜひ参考にしてください。

  1. メールを開くときは常に、送り主が自分の知っている人かどうか、自分に問いかけてみてください。知らない人であれば、そのメールがスパムやフィッシングメールかもしれないと疑いましょう。
  2. 一見、公式のメールのように見えても、どこか怪しげなところが感じ取れたら信用しないでください。信頼してよさそうな組織からのメールのような場合でも、同様です。巧妙なメールを作成する悪い輩もいるのです。何かしら引っかかるものがあったら、メールを開くことはせず、送り主たる組織に直接尋ねてみましょう。
  3. お金に絡むことを頼んできたり、やけに詳細な個人情報を求めてきたりする相手には、徹底的に疑いを持ちましょう。特に、銀行口座やクレジットカードの詳細を求められた場合は要注意です。
  4. おいしすぎる話は、逆においしくないと思った方がよいでしょう。
ヒント

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Windows Downdateは、最新バージョンのOSを古いバージョンにロールバックさせ、脆弱性が残る状態を復活させ、攻撃者がシステムを容易に侵害できるような状態にする攻撃です。この攻撃のリスクを低減するにはどうしたらよいでしょうか?