シニア世代におすすめのアプリと設定

シニアの方が簡単に使える便利なアプリや、デバイスをもっとシンプルに使いこなすための設定を紹介します。

シニア向けアプリ-featured

注記:本記事は、Aaron Sternの原稿を基に、日本向けにアレンジして編集したものです。

9月16日は敬老の日です。年配の方々が成し遂げたことや、今でも成し続けていることに敬意を示す良い方法はないものでしょうか?今まで以上に生産的に、そして健康的になるのをお手伝いできるような、年長者向けの素晴らしいアプリを紹介するのは、良いアイデアではないでしょうか。また、デバイスやアプリの機能をうまく管理して最大限に使いこなしてもらえるように、デバイス設定のポイントをまとめました。

ここで紹介するのは、年配者と連絡を取り合う際に便利なアプリ、それから健康状態のチェックや脳の老化防止に役立つアプリです。

通信

  1. Skype: これは外せません。使いやすいインターフェイスを備えており、遠くの友人や家族と簡単に連絡を取ることができます。
  2. Dragon Dictation:メールやテキストメッセージの送信、Webサーフィンを正確な音声認識でサポートするアプリ。インターフェイスも使いやすいです。

健康

  1. お薬ノート -薬歴・服薬管理-: 薬の服用や処方のリマインダーを送信できます。また、複数のユーザーが操作できるように設定できるため、看護する側の家族などにとっても有用です。
  2. My Pain Diary: これは賞を獲得したこともあるアプリです。自分の症状を記録しておいて、病院へ行ったときに見せれば、医師は患者の正確な情報を得ることができます。日本語版がないのが残念です。
  3. 血圧記録 – 家庭 Lite: 健康に関する重要な情報を記録できます。メールをインポート/エクスポートする機能があるため、医療介護機関とデータをやりとりするのに役立ちます。

ゲーム/学習

  1. 漢字力診断: キーボードで文字を入力する機会が多くて漢字を忘れてしまう、というのは世代を問わず聞かれる嘆きの言葉です。漢字クイズに挑戦する中で、忘れかけた記憶が呼び覚まされるだけでなく新たな発見もあることでしょう。
  2. SUDOKU: ひところ一世を風靡した数独がアプリでも楽しめます。6つの難易度に分かれているので、自分に合ったレベルで挑戦できます。プレイ記録を残すことができ、世界の人々と競争するモードもあります。
  3. 金沢文庫 LITE: タブレットを電子書籍リーダーとして使う方もあるのでは。これは青空文庫と連動した電子書籍リーダーアプリで、読み上げ機能がついています。文字の拡大表示も可能。LITE(無料版)は閲覧が10ページまでに制限されているので、読書家の親御さんには有料版を。

操作をシンプルにするために、アプリやプログラムは自動更新されるように設定しておかなければなりません。これで、最も安全な最新バージョンのプログラムを常に使用できるようになります。

日常生活の補助

  1. iPhoneを探す: 年齢に関係なく誰でもモノをなくすことはあります。これは紛失したiOSデバイスを探せるという素晴らしいアプリです。紛失といっても、ソファーのクッションの下など、近くにあるといいのですが。本当になくしてしまった場合は、リモートでロックをかけることもできます。
  2. Webりーだー -音声読み上げブラウザ-: 無料のWeb閲覧アプリです。Webサイトのコンテンツを読み上げてくれます。いったん読み上げたページは自動保存され、後でオフラインで読み上げることもできます。
  3. 明るく大きく: 老眼や目の病気などで視力が衰えた人には、このiPhoneアプリが役立つでしょう。文字を拡大できるだけでなく、明度を変えたり、地の色と文字色を反転させたりして表示を見えやすくできます。

設定と管理

もちろん年配者の中には、デバイスやアプリのインストール、起動、更新、有効活用が難しいという人もいるでしょう。ペアレンタルコントロールは、子どもの活動を制限するだけのものではありません。シニア向けに操作を簡単にすることもできるのです。ユーザーアカウントに制御をかけ、アクセスできるオプションの数を制限することで、シニア世代の両親が使用するコンピューター、デバイス、アプリの管理を手助けすることが可能です。そんなわけで、両親が操作方法がわからず混乱したり、うっかりプログラムを起動したりするのを防ぐことができます。制御されたユーザーアカウントではリモートログインも可能になるため、アクティビティの管理を手伝うこともできます。

操作をシンプルにするためには、アプリやプログラムが自動更新されるように設定しておかなければなりません。これで、最も安全な最新バージョンのプログラムを常に使用できるようになります。

iPhoneとiPadにはデバイスを使いやすくするための設定がいくつか用意されています。[設定] – [一般] – [アクセシビリティ]に、[VoiceOver][ズーム機能][選択項目の読み上げ][自動テキスト読み上げ][テキストを大きな文字で表示]といった役立つオプションがあります。こうした設定や「iOS対応ブライユ点字ディスプレイ」を利用することで、視力や聴力が低下したユーザーでもiOSデバイスを最大限に活用することができます。Androidにも「TalkBack」や「Explore by touch」など同様の機能があります。

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