快適で安全なデジタルライフを送るために

COVID-19の感染拡大を抑えるために外出の自粛や禁止が続き、オンラインでの仕事、学習、交流が増えています。これに便乗するサイバー犯罪者の手口に引っかかることのないように、いつもより少し警戒レベルを上げていきましょう。

気付いてみれば、私たちの暮らしのほとんどがオンラインで営まれるようになっています。世界がインターネットでつながっていること—情報の伝達、社交的活動、仕事、取引がオンラインでできること—が、これほど強く意識されたことは過去になく、これほど重要かつ不可欠であることもありませんでした。インターネットを通じてさまざまな活動ができるのは素晴らしいことですが、一方で、人々の行くところにサイバー犯罪者あり、という現実があります。サイバー犯罪者は、機会さえあれば状況を利用して人々をおびき寄せ、個人情報やお金を差し出させようとします。

当社ではすでに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題に便乗して、この感染症に関する文書であると偽ってマルウェアの潜むファイルを開かせようとする事例を複数確認しています。そして、私たちのオンライン生活を脅かすものは、それだけではありません。

ストリーミング

外出をしないこと、控えることが世界各地で推奨されています。このため、週末に音楽や動画をストリーミングで楽しむ人も多いことでしょう。その中には、普段ならレストランや飲み屋に行くような人も含まれるはずです。このため、ストリーミングサービスに大きな負荷がかかり、一部の大手サービスでは、画質を落とすことで遅延の抑制に努めています(英語記事)。それでもなお、別の方法でコンテンツを見る方法を探す人々が出てくる可能性があります。

しかし、セキュリティの対策が取られた正規のストリーミングサービスを離れて別のところから映画やゲームをストリーミングしようとすると、 サイバー犯罪者につけいる隙を与えることになりかねません。別のところでコンテンツを見つけたくなるかもしれませんが、ここは我慢をお勧めします。信頼できるストリーミングサービスを利用するのに加え、動画ストリーミングを安全に楽しむためのヒントを確認していただければと思います。

  • 信頼できるストリーミングサービスを利用する。以前から使用しているサービスを利用し続けるのが一番です。ストリーミングを開始する前に、アクセス先WebサイトのURLの形式や会社名のスペルをよく見て、自分が利用しようとしているストリーミングサービスのWebサイトに間違いないことを確認しましょう。偽のWebサイトと正規のWebサイトの区別が難しい場合もありますが、どこかしらおかしい点はあるものです
  • ダウンロードしたファイルの拡張子に注意する。たとえば、動画ファイルの拡張子が「 .exe」(実行可能ファイルの拡張子)であるようなことはあり得ません。
  • ダウンロードしようとしているファイルに関する説明を確認する。説明やコメントの内容がファイルのコンテンツと関係がない場合、このファイルがマルウェアである可能性は高いと考えられます。
  • ストリーミングに使うデバイスはセキュリティ製品をインストールして保護し、OSやアプリケーションの更新プログラムが後悔されたらすぐに適用する。
  • 未公開コンテンツを視聴できるとうたっているリンクは、クリックしない。これが公式なものなのか分からない場合(たとえば、自分の住んでいる国で視聴可能な状態なのか分からない場合)は、そのコンテンツの提供元に問い合わせてください。
  • 支払いには、デビットカードではなくできるだけクレジットカードを使用する。ただし、クレジットカード情報をWebサイトに保存しないようにしてください。
  • パスワードはアカウントごとに違うものを作成し、複雑なパスワードにする。

ショッピング

外出できない状況では、オンラインショッピングの需要が高まります。食品の調達は必須ですし、気晴らしの娯楽も欲しい。こんな状況である上に、退屈しのぎに買い物する人々、厳しい状況の中ビジネスを回そうと小売業者が仕掛けるキャンペーン、という条件が重なると、 サイバー犯罪者が寄ってきます。

オンラインショッピングの利用が増えると、ショッピング関連のマルウェアやフィッシング詐欺が増加する傾向があります。これは、サイバー犯罪者が、購買意欲の高い人々をおいしい話で釣り上げようとするためです。そこで、今のような状況では特に慎重になることをお勧めします。また、オンラインで買い物するときやオンラインショップから届いたメールを開けるときには、次の点にどうぞご注意を。

  • うますぎる話には用心する。うますぎる話には、たいてい裏があります。
  • 何かのキャンペーンのページを見たいときは、届いたメールに記載されたリンクをクリックするのではなく、ブラウザーのアドレスバーにURLを入力してページにアクセスする。
  • 支払いをするときには、ブラウザーのアドレスバーに錠のマークが表示されていること、URLが「HTTPS」で始まっていることを確認する。ここで注意してほしいのですが、錠マークと 「HTTPS」を信じてよいのは、自分がアクセスしているサイトが偽物ではないことを確認できた場合のみです。
  • 決済には、デビットカードではなくクレジットカードを使用する。
  • Webサイトにクレジットカード情報を保存しない。
  • ショッピングで使用するデバイスには、セキュリティ製品をインストールし、OSやソフトウェアのアップデートが公開されたらできるだけすぐに適用する。
  • アカウントごとに、別々の、複雑なパスワードを設定する。

フェイクニュース

フェイクニュース(虚偽のニュース)は昔からあり、重要な出来事にたびたび影響を与えてきました。しかし、国レベルではなく世界レベルで難しい状況にある中、フェイクニュースの拡散がもたらす問題や影響は、これまで以上です。したがって、何か情報をシェアしたり行動に移したりする前に、情報元はどこなのか、信頼できる情報なのか、十分に注意を払う必要があります。

すでに、抗炎症薬に関する誤った健康情報(英語)がさまざまな場所で拡散されています。WhatsAppやSNSで広まっただけでなく、ニュースサイトでも取り上げられました。フェイクニュースの蔓延は、有益で必要不可欠な情報や勧告を広めようとする取り組みを妨げ、混乱させるだけです。誤った情報を拡散して問題を大きくするのに加担してしまうことのないように、情報を鵜呑みにして広めるのではなく、注意して情報の信憑性を確認することをお勧めします。

  • 信頼できるニュースサイト以外は信頼しない。
  • 口コミで伝わってきた情報や、チャットやSNS経由で回ってきた情報は、信頼できる情報なのか確認する。
  • 情報の真偽を確認できない場合は、他の人に広めない。自分が伝える情報、リツイートする情報には責任を持ちましょう。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とサイバー犯罪、そしてテレワーク時のセキュリティ

ヒント