『エーペックスレジェンズ』のようなゲームをプレイするとき、友達とチャットしながらだと、さらに盛り上がるものです。オンラインゲームをやりこんでいる人なら、すでにDiscordを使っているのでは?Discordはゲーマー同士のコミュニケーション手段として広く使われるようになりました。一部のゲームまたはゲームプラットフォームでは、独自のDiscordサーバーを立てて、仲間探しの場として、テクニカルサポートへの連絡窓口として、チャットを交わす場として運用しています。
ただ、大きなコミュニティに集まってくるのは、同じ趣味を持つ人たちばかりではありません。詐欺を働く人や宣伝のメッセージをばらまく人、他人に嫌がらせをする人もいます。この記事では、こういった人たちに嫌な気分にさせられないための、Discordの設定を説明します。
- Discordのセキュリティとプライバシーの設定項目がある場所
- Discordアカウントを乗っ取りから守る方法
- Discordでスパムメッセージを避ける方法
- Discordで不要な通知を無効にする方法
- Discordでプライバシーを保つ方法
- Discord以外のアカウントも保護しよう
Discordのセキュリティとプライバシーの設定項目がある場所
必要な設定項目は[ユーザー設定]メニューの中にあります。画面の右下にあるアイコンをクリックし、メニューを開いてください。
Discordアカウントを乗っ取りから守る方法
まずはアカウントの安全を確保しましょう。今使っているパスワードが単純なものなら、新しいパスワードに変更してください。パスワードは、長い方が強度が高いです(作成方法はこちらを参考に)。アルファベットの大文字と小文字、数字、記号を混ぜて使うのも大切ですが、一番重要なのは長さです。
PC版でDiscordのパスワードを変更する手順は、以下のとおりです。
- [マイアカウント]に移動します。
- [パスワードを変更]をクリックします。
- 古いパスワードを入力し、新しいパスワードを入力します。
モバイル版の場合は、以下の手順で設定します。
- 画面右下にある自分のアバターをタップします。
- [アカウント](iOSの場合)または[マイアカウント](Androidの場合)をタップします。
- [パスワードを変更]をタップします。
- 古いパスワードを入力し、新しいパスワードを入力します。
これで、アカウントがハッキングされにくくなりました。
Discordで2段階認証を設定する方法
続いて、2段階認証/2要素認証を有効にしましょう。有効にすると、アカウントにログインするとき、認証コードの入力が求められるようになります。認証コードの生成には、AuthyまたはGoogle Authenticatorといった認証用アプリが必要なので、あらかじめインストールしておきましょう(2段階認証設定手順の途中でもインストールできます)。これらのアプリは、別のアカウントの2段階認証を設定する場合にも使えます。
PC版の場合は、以下の手順で設定します。
- [マイアカウント]に移動し、[二要素認証を有効化]をクリックします。
- モバイルデバイスにインストールしてある認証用アプリ(AuthyまたはGoogle Authenticator)を起動して、画面上のQRコードをスキャンします。
- 認証用アプリが生成した6桁の数字を[認証コードでログイン]フィールドに入力し、[有効にする]をクリックします。
これで2段階認証が設定され、セキュリティが強化されました。これに加えて、電話番号を追加し、バックアップ用コードをダウンロードしておくと、認証用アプリを使えないときに便利です。
モバイル版の場合は、以下の手順で設定します。
- [アカウント](iOSの場合)または[マイアカウント](Androidの場合)に移動し、[二要素認証を有効化]をタップします。
- [次へ]をタップし、表示された2FAコードをコピーしてもう一度[次へ]をタップし、認証用アプリを開きます(この2FAコードは認証用アプリでセットアップキーとして使用します)
- 認証用アプリで生成されたコードを、Discordの画面に入力します。
Discordでスパムメッセージを避ける方法
続いて、チャットを快適に使えるように設定しましょう。スパムメッセージや怪しげな人からのメッセージが届かないようにするには、プライバシー設定を見直し、適切なレベルの制限をかけます。
- [プライバシー・安全]を開きます。
- [ダイレクトメッセージの警戒レベル]の下にある選択肢のうち[安全第一]を選択します。
このオプションを有効にしてあると、届いたダイレクトメッセージがすべて自動的にスキャンされ、不要なものはブロックされます。フレンドになっている人なら信用できる、ということであれば、[フレンドなら大丈夫]を選択してもよいでしょう。この場合、フレンドからのダイレクトメッセージはスキャンされません。
知らない人からフレンド追加されたくない場合は、[フレンド追加を許可する]セクションで制限をかけましょう。[全員]になっていると、誰でもフレンド追加できる状態です。
[サーバーにいるメンバーからのダイレクトメッセージを許可する]というオプションを有効にすると、これから自分が参加するサーバーすべてに適用されます。この設定は既定で有効になっていますが、サーバーごとに設定を自分で決められます。
- PC版の場合:Discordのメイン画面に戻り、左側メニューにあるサーバーのロゴを右クリックして[プライバシー設定]を選択します。
- モバイル版の場合:サーバー名の右側にある三点リーダーアイコンをタップし、[ダイレクトメッセージ]セクションにある該当のオプションをオンにします。
Discordで不要な通知を無効にする方法
Discordは邪魔になるほど頻繁に通知を送ってくる方ではありませんが、通知についても見直しておくとよいでしょう。
PC版の場合は、以下の手順で設定します。
- [通知]を開きます。
- [デスクトップ通知を有効にする][未読メッセージのバッジを有効にする][タスクバーの点滅を有効化]の設定を、必要に応じてオフにします。
- [サウンド]のセクションで、緊急度の高くないイベントのサウンド通知をオフにします。
PCでDiscordを使っている場合、どのタイミングでモバイルへの通知に切り替えるかの設定も可能です。PCに通知を送ったら、同じ通知はタブレットやスマートフォンには送られませんが、PC版のアプリが長時間にわたってアイドル状態の場合は、タブレットまたはスマートフォンに通知が送られます。[プッシュ通知非アクティブタイムアウト]のドロップダウンメニューから、スマートフォンへ通知が届くようになるまでの経過時間を指定してください。
モバイル版の場合は、以下の手順で設定します。
- 自分のアバターをタップします。
- [通知]をタップします。
- Discord内で通知を受け取りたくない場合は、[アプリ内通知]セクションの[Discord内の通知を取得します]をオフにします。
- いつでも仲間と連絡を取り合えるようにしたい場合は、[システム通知]セクションの[Discord外の通知を取得します]を有効にします。
Androidでは、システム通知のタイプを指定できます。好みに合わせて[通知ライトを無効化][通知バイブレーションを無効化][サウンドの無効化]の設定を変更してください。
Discordでプライバシーを保つ方法
ここまでで、ダイレクトメッセージや通知の設定を行いました。続いて、Discordが自分に関するどのような情報を収集しているのか、そして別の利用者が自分についてどんな情報を見る可能性があるのかを確認しましょう。他人に共有したくない情報の制限は、以下のように設定します。
Discordによるデータ利用を制限する方法
Discordでは、プログラムの機能向上のために利用者と利用者の行動に関するデータを集めています。自分に関する情報の収集に関して、以下のとおり制限をかけることができます。
- [プライバシー・安全]を開きます。
- [当方でのあなたのデータの使い方]セクションで、以下のオプションを無効にします。
- Discordを改善するためにデータを使用
- Discord体験をカスタマイズするためにデータを使用
- Discordによるスクリーンリーダー利用のトラッキングを許可する
Discordがどのような情報を集めているのかを知る方法
Discordは、利用者に関する情報を収集します。どのような情報が保存されているのか確認するには、Discordに対し、自分に関する個人情報のアーカイブファイルをリクエストします。
- [プライバシー・安全]を開きます。
- 画面の下部にある[データをリクエストする]を、クリックまたはタップします。
アーカイブファイルのダウンロード用リンクがメールで届きます。届くまでには時間がかかる場合があります。
個人情報を別のサービスに共有されないようにする方法
Discord以外にも、Discordと連携する別のサービスがあなたの個人情報を入手しようとするかもしれません。その代わりDiscordも、それらサービスの持つ情報を参照しているかもしれません。このような情報共有をやめさせたい場合は、Discord情報をシェアされたくないサービスのアカウントとの連携を解消します。該当のオプションは[接続]セクションにあります。
同時に、PC版の場合は、[このコンピューターに保存されているほかのプラットフォームのアカウントを自動的に検出します]を無効にしてください。
他の人に必要以上の情報を見られないようにする方法
設定によっては、自分がゲームをプレイしていることが同じサーバーにいる人たちに分かってしまったり、配信の視聴者に自分の個人的な情報が見えていたりします。自分に関する情報を知らない人に見られないようにするには、以下のように設定します。
- [ゲームアクティビティ]の下にある[起動しているゲームをステータスに表示する]をオフにします。
- [配信モード]セクションで、[個人情報を隠す]をオンにします。配信を見ている人たちがあなたの個人情報を見ることができるかどうかを切り替える設定オプションです。
- [配信モード]セクションで、[招待リンクを隠す]をオンにします。サーバーに荒らしが大挙してやってくるような事態を避けたい場合に有効です。
Discord以外のアカウントも保護しよう
これで、Discordアカウントの設定は一通り終わりました。他の場所でも同様に、アカウントのセキュリティ設定とプライバシー設定を見直すことをお勧めします。Kaspersky Dailyでは、Steamの場合とTwitchの場合の設定のヒントを紹介しています。こちらも併せてご覧ください!