アドバイス:未就学児(0~5歳)の保護者の皆さんへ

2017年2月24日

現代の親は、数々の難しい問題に向き合いながら、答えを出そうとしています。「PCとの付き合い方を子どもに教えるには?」「子どもの年齢に合ったソフトウェアはどれだろう?」「不適切なコンテンツを見せないように、そしてネット中毒にならないようにするには、どうしたら?」「子どものうっかりミスから、どうやってデータやお金を守ったらいい?」。こうした悩みの解決に役立つヒントを、Kaspersky Dailyではシリーズでお届けします。6~11歳の子を持つ保護者向けのアドバイスはこちら、12~14 歳の子を持つ保護者向けのアドバイスはこちらをご参照ください。子どもの年齢にかかわらず、シリーズを通してお読みになることをお勧めします。

誕生から2歳まで:デジタル世界への第一歩

3歳未満の子どもは、自分を取り巻く世界に対して独特の感覚を持っています。この時期の子どもにとっては、あらゆるものが初体験です。つまり、子どもにとっては、スイッチを入れれば電気が点くことを学ぶのと変わらないのです。子どもはほぼ誕生と同時にテクノロジーと接点を持ち始め、いわゆる「デジタルネイティブ」(生まれながらにしてデジタルの世界に親しんでいる者)として成長します。これに対し、ほとんどの親は、現代テクノロジーと最初に出会ったのはもっと大きくなってからで、慣れ親しむまでには相応の努力が必要でした。

この年齢の子どもは、まだ自分の意思で入力できませんし、意図をもってネットを見て回ることも、プログラムを実行することもできません。しかし、うっかりデバイスを壊してしまったり、デバイス内のデータにダメージを与えてしまったりすることがあります。だからといってデジタルの世界に触れさせないようにするよりは、デジタル世界に入っていく過程を見守ってあげましょう。

技術的な手段

  • 何よりも優先して保護する必要があるのは、デバイスです。デバイス破損の危険は、一番身近な割に意外と見過ごされています。この年齢の子どもは、デバイスをうっかり落とすことがありますし、わざと落とすこともあります。スマートフォンやタブレットには、保護ケースと画面保護シートを付けましょう。そして、子どもにはスマートフォンやタブレットのできるだけ表面に近いところをいじらせるようにしてください。一番良いのは、柔らかいカーペットや親のベッドに座らせた状態でデバイスを触らせることです。
  • 事前に承認していないプログラムの起動をブロックするアプリをインストールしましょう。子どもにデバイスを触らせるときは、そのアプリを起動してから渡すようにします。こうしておくと、アニメの再生をうっかり止めてしまった子どもが、再開しようとしてあれこれいじったとしても、利用できるのはあらかじめ承認してあるアプリだけですから、他のデータに影響が出ません。

伝えるべきこと

  • スマートフォンやタブレットから子どもを遠ざける必要はありません。子どもたちがこれから生きていく世界は、テクノロジーを中心に進化していきます。実際にスマートフォンやタブレットに触れさせるのは、こういったテクノロジーが普段の生活の一部なのだということを教える良い機会です。
  • ただし、何事もほどほどが肝心です。スマートフォンやタブレットはおもちゃではなく、お父さんやお母さんのコミュニケーション手段であることを、きちんと理解させる必要があります。
  • ゲームのやりすぎやアニメの見すぎは良くないことを、今のうちから教え始めましょう。早いうちから意識付けができていれば、大きくなってからゲームやアニメとのつきあい方を話し合いやすくなります。
  • デバイスは壊れやすいのだから大切に扱わなければならない、と意識させましょう。

3~5歳:未就学期の教育

幼いうちからモバイルデバイスに接する機会があった子どもは、3歳の誕生日を迎える頃には驚くほどのスキルを身に付けていることでしょう。自分でゲームを立ち上げて遊んだり、普通に写真をフリップして眺めたり。入力もできるようになっているでしょうし、URLを理解してクリックするようになっているでしょう。幼稚園や保育園に通うようになると、自分用の携帯電話を持ち始める子がいます。ペアレンタルコントロールのアプリをインストールし、ゲーム内購入を無効にすべき時期です。

技術的な手段

  • 幼稚園や保育園に通う年頃には、軽いゲーム依存症になる可能性があります。この場合の対処としては、デバイスの使用時間を制限するのが一番です。ゲーム機に内蔵の制御機能や、モバイル向け/PC向けのペアレンタルコントロールプログラムを利用するとよいでしょう。
  • 4歳くらいになると、スマートフォンで知らないうちにアプリ購入やアプリ内購入をしてしまうことがあります。アプリ内購入を無効にし、アプリストアで購入する場合の承認を有効にすることをお勧めします。親子ともAppleデバイスを使っているならば、「ファミリー共有」という便利な機能があります。ファミリー共有を設定しておくと、App Storeで何かをするときには親の承認が必要になります。
  • 対象年齢が高いゲームやアプリへのアクセスを制限しましょう。ゲーム機/デバイス/アプリストアの設定で制限をかけることもできますし、ペアレンタルコントロールプログラムを利用するのもよいでしょう。両方実施するのもひとつの案です。
  • 幼稚園や保育園に通う子どもにスマートフォンを持たせる場合は、子どもの位置情報を確認できるペアレンタルコントロールプログラムを使いましょう。子どもが今どこにいるのか常に確認できますし、デバイスを紛失した場合に在処を突き止めるのにも使えます。

伝えるべきこと

  • デバイスの使用時間を制限するにあたっては、設定だけを頼りにしないでください。どうして時間を制限するのか、どうしてデバイスを「休ませる」のか、子どもに説明しましょう。ただの意地悪でこんなことをしている、と思われないように。
  • モバイルデバイスを、教育手段として活用しましょう。教育プログラムを利用する、対話型の電子ブックをタブレットで読ませる、などです。
  • PC、タブレット、スマートフォンを、子どもと一緒に使いましょう。ゲームもやってみて、子どもにゲームの特徴を「説明」してもらいましょう。対話型の電子ブックを一緒に読むのもよいですね。デバイスのせいで子どもが家族と離ればなれにならないように、コミュニケーション手段の1つとしてデバイスを活用してください。
  • ゲームやアニメばかりでなく、それ以外の遊びを勧めてみましょう。ほかにも同じくらい楽しいことがあることを知らない子どもは、ゲームやアニメに依存するようになります。子どもがデジタル世界の外でも夢中になれる遊びを見つけられるようにしてあげてください。