Twitterをやめる、というのは「#DeleteFacebook」ほどポピュラーな動きではないようですが、このマイクロブログサービスをもうやめてしまおうと思っている人もいることでしょう。やめたい理由は人それぞれだと思いますが、それに加えて最近は、フェイクニュースやプロパガンダをまき散らすアカウントを放置している、仮想通貨詐欺への対応が不十分だ、などとTwitterは非難を受けています。
FacebookやTwitterに限らず、アカウントを放置するのはお勧めできません。誰かにハッキングされてアクセス権を奪われたら、人をだますような内容やフェイクニュースがあなたの名前で投稿されて広がる可能性がありますし、あなたの名前で友人に対して不快な投稿がなされるかもしれません。何らかのサービスの利用を本当にやめたいならば、アカウントを完全に削除するのがベストです。
今回の記事ではTwitterと決別する方法を説明しますが、その前に、情報のバックアップについて考えてみましょう。おそらくですが、Twitterの使用はやめたいけれど、思い出は取っておきたいのではないでしょうか。Twitterの場合、少なくとも部分的には可能です。バックアップできるのは、自分のツイートとリツイートです。あなたが「いいね」を付けた他人のツイート、フォローした人のリスト、自分が作成したその他リストは、残念ながらバックアップできません。
ツイートをバックアップする方法
理由は分かりませんが、ツイートのコピーを取得するにはWebインターフェイスからリクエストを送る必要があります。ただし、アプリからはできません。取得の手順は以下のとおりです。
- twitter.comを開き、自分のアカウントにログインします。
- 右上隅のプロフィールアイコンをクリックして、ドロップダウンメニューから[設定とプライバシー]を選択します。
- 左側のメニューから[ユーザー情報](デフォルトではこのページが開く設定になっています)を選択し、下にスクロールして、[ツイート履歴]の横にある[全ツイート履歴をリクエストする]ボタンをクリックします。
しばらくすると、自分のすべてのツイート(自分がリツイートした他の利用者のツイートを含む)が入ったZIPファイルが、自分のメールアドレス宛てに送られてきます。届くまでには数分、もしくはそれ以上かかる場合があります。
受け取ったメールに添付されているZIPファイルを解凍し、index.htmlというファイルをクリックすると、月別に分類されたツイート一覧がオフラインのWebページに表示されます。このページには、Twitterでのアクティビティを示すグラフも表示されます。棒グラフをクリックすると、その月に投稿したすべてのツイートが表示されます。
Twitterアカウントを永久に削除する方法
Twitterアカウントの「削除」は、あなたに関する情報がすべて削除されるという意味ではありません。あなたのデータはTwitter社のサーバーに残り、同社は利用規約に記載されている目的であなたのデータを引き続き使用します。利用者であるあなたにできるのは、twitter.comで自分のアカウントに誰もたどり着かないようにすること、言い換えると、Twitter社以外の人(あなた自身も含めて)がアカウントを見られなくなるようにすることです。
Twitterアカウントの削除は、WebインターフェイスからでもTwitterアプリ(AndroidまたはiPhone/iPad用)からでも実行できます。
AndroidまたはiOS用のTwitterアプリを使用してTwitterアカウントを削除する
- Twitterアプリの左上隅にあるプロフィールアイコンをタップします。
- メニューから[設定とプライバシー]を選択します。
- [アカウント]を選択します。
- 一番下までスクロールして[アカウントを削除]をタップします。
- テキストの下にある[アカウント削除]をタップします。
- パスワードを入力して、[アカウント削除]をタップします。
- [削除する]をタップします。(このように、アカウントを間違って削除するのを防ぐ予防措置が何重にも講じられています)
Webインターフェイスを使用してTwitterアカウントを削除する
- twitter.comを開き、自分のアカウントにログインします。
- 右上隅のプロフィールアイコンをクリックして、[設定とプライバシー]を選択します。
- 左側のメニューから[ユーザー情報]を選択して一番下までスクロールし、[アカウントを削除する]をクリックします。
- アカウント削除に際しての注意事項が表示されます。内容を確認し、下にある[退会する]ボタンをクリックします。
- ポップアップウィンドウが表示されたらTwitterのパスワードを入力し、[退会する]をクリックします。
これでアカウントは使えなくなり、復活させない限り、twitter.comまたはTwitterのモバイルアプリからアクセスすることはできなくなります。注目したいのは、プロフィールやツイートに関する一部のデータが検索エンジンに残っている場合があるとTwitterが明言していることです。Googleなどの検索エンジンによって一部のツイートがインデックスされている可能性があるということで、この点に関しては利用者側でどうにもできません。
Twitterアカウントを復活させる方法
アカウントを無効にした後でも、30日以内なら、前に使っていたIDとパスワードでtwitter.comにログインすると、アカウントを復活させることができます。モバイルアプリからログインしても、アカウントを復活できます。30日を過ぎたら、アカウントは永久に削除されたと考えてよいでしょう。もう誰も(あなたを含め)、アカウントを復活させることも使うこともできなくなります。