2017年5月16日

ブラウザーのシークレットモードに関するQ&A

ヒント プライバシー

インターネット上で何かをする場合、必ずデジタルの足跡が残ってしまうものです。一方で、ほとんどの人は、インターネット上で自分が取った行動を追跡されるのを好まないのではないでしょうか。プライバシーを重視するなら、公共のコンピューターを使う場合やコンピューターを他の人と共有する場合に、自分の履歴を残さないようにする必要があります。そんなときに利用できるのが、ブラウザーのシークレットモードです。

シークレットモードとは?

シークレットモード(プライベートモードとも呼ばれます)はブラウザーモードの1つで、同じデバイスやアカウントを共有している人との間で自分のプライバシーを守るために使える手段です。シークレットモードでは、Web閲覧履歴、Cookie、ダウンロード履歴、ログイン情報がブラウザーに保存されません。

「保存されない」とはどういう意味?

ブラウザーは通常、あなたがブラウザーを通じてオンラインで行ったことをすべて記憶しています。検索した情報、アクセスしたページ、視聴した動画、アマゾンで買った商品、何でもです。しかし、シークレットモードでは、このような情報が一切ブラウザーに記録されません。

シークレットウィンドウ(シークレットモードで開いたブラウザーウィンドウ)と通常のブラウザーウィンドウは、簡単に切り替えられます。シークレットモードになるのは、シークレットウィンドウを使用しているときだけです。

シークレットモードは、どんなときに使うもの?

簡単に言うと、自分がネット上で何をしたか、同じコンピューターやデバイスを使っている人に知られたくないときです。

たとえば、あなたがお母さんのためにプレゼントを探しているとしましょう。あなたは自宅のコンピューターでプレゼントの品を探し、用事が済んだ後にブラウザーを閉じてコンピューターの電源を切りました。この後で、お母さんがメールやFacebookをチェックしようとして同じコンピューターでブラウザーを開きます。このとき、かなりの確率で、あなたが何を検索していたのかお母さんにバレてしまうでしょう。わざわざ調べなくても、ブラウザーの検索履歴に出てきますし、あなたのチェックした品物がターゲット型広告に表示されるのですから。でも、シークレットモードを使ってオンラインショッピングしていれば、ブラウザーに履歴は残らないので、うっかりしてサプライズを台なしにすることもありません。

また、シークレットモードでは、痕跡を残さずに好きなものを見ることができます(何を見るかって?流行りのポップミュージックですよ決まっているじゃないですか)。

シークレットモードが「忘れて」くれる情報は、他にもある?

ログイン情報など、フォームに入力した情報:シークレットモードでは、ログイン名やパスワードは保存されません。たとえば、誰かのコンピューターからシークレットモードで自分のFacebookアカウントにログインした場合、ブラウザーやタブを閉じるとログアウトされます。同じコンピューターから後でまたFacebookにアクセスしたとき、ログイン情報は自動入力されないので、改めてログインする必要があります。したがって、Facebookにアクセスした他人が、うっかり(または故意に)あなたのアカウントから何か投稿するようなリスクを避けられます。また、フォームに入力されたデータ(名前、住所、電話番号など)を保存するようにブラウザーが設定されていても、シークレットモードならこの情報は保存されません。

ダウンロード履歴:シークレットモードで何かをダウンロードしても、ブラウザーのダウンロード履歴には残りません。ただし、ダウンロードしたファイルは、自分で削除しない限り、同じコンピューターを使う人みんなが見られる状態であることをお忘れなく。人に見られたくないような動画の取り扱いには十分ご注意ください。

シークレットモードを使う理由は、他にもある?

今まで紹介した以外にも、こんな用途が考えられます。

複数のアカウントを同時に使用する:複数のシークレットタブを使用することで、1つのWebサービスの複数アカウントへ同時にログインできます。

アドオンをブロックする:シークレットモードは既定でアドオンをブロックするので、場合によっては便利です。たとえば、ニュースを読もうとしたときに「この記事を読むには広告ブロッカーをオフにしてください」というメッセージが表示されることがあります。こんなときは、記事へのリンクをシークレットモードで開けばOK。

また、シークレットモードでもアドオンを使いたいのであれば、ブラウザー(Google Chromeの場合)の右上にあるメニューボタン(縦に並んだ3つの点)をクリックし、[その他のツール]、[拡張機能]の順に選択し、必要なアドオンごとに[シークレットモードでの実行を許可する]チェックボックスをオンにしてください。

シークレットモードをオンにする方法は?

Google Chromeキーボードショートカットを使う方法と、メニューコマンドをクリックする方法があります。キーボードのショートカットは、Windowsの場合はCtrl + Shift + N、macOSの場合は⌘ + Shift + Nです。メニューコマンドからオンにする場合は、ブラウザーウィンドウの右上にある3つの点が並んだボタンをクリックし、[新しいシークレットウィンドウ]を選択します。詳しくはこちらをご覧ください。

Mozilla Firefox右上のメニュー(横棒が3本並んでいるアイコン)を開き、[プライベートウィンドウ]をクリックします。詳しくはこちらのページをご覧ください。

Microsoft Edge右上にある3つの点が並ぶアイコンをクリックしてメニューを開き、[新しいInPrivateウィンドウ]を選択します。詳しくはこちらをご覧ください。

ChromeやFirefoxでは、リンクを右クリックして、新しいシークレットウィンドウやプライベートウィンドウでリンクを開くこともできます。

このモードを終了するには、タブやウィンドウを閉じるだけです!

シークレットモードに向かないのは、どんなとき?

シークレットモードはどんなときでも使えますが、シークレットモードでできないこともあるので押さえておきましょう。まず、ぜひとも忘れないでほしいのが、「シークレットモードは匿名モードではない」ということです。ローカルデバイス上の痕跡は消去されますが、IPアドレスなどの情報は追跡可能なままです。

つまり、以下のような人たちはあなたのオンラインでの行動を確認可能です。

  • サービスプロバイダー
  • 上司(会社のコンピューターを使っている場合)
  • アクセス先のWebサイト

また、もしもコンピューターにスパイソフト(キーロガーなど)が入っていたならば、このソフトウェアもあなたの行動を見ることができます。無分別な行動や違法行為は、厳に慎みましょう。

続いて、これも同じくらい重要なことですが、シークレットモードは、インターネット上でやりとりされる情報を盗もうと企む人からみなさんを守ることは「できません」。インターネットバンキングやオンラインショッピングなどにシークレットモードを使用していれば安全かといったら、そうではないのです。共有ネットワークや公共ネットワークでこのような操作をする場合は、VPNを使うようにしてください

また、シークレットモードでも、オンライン広告主による追跡を完全に防ぐことはできません。セッションの最後にCookieは削除されますが、最新のターゲット型広告システムでは、Cookie以外にもさまざまな情報が利用されています。広告主からの追跡を避けたい場合には、カスペルスキー製品に搭載のWebトラッキング防止機能が役立ちます。

これで、こっそりとサプライズのプレゼントを買うにはどうしたらいいか、おわかりですね?シークレットモードを上手く活用して、インターネットを楽しみましょう!