将来何になりたいか、18歳の時にはっきり自覚している人は、そう多くありません。でも、若干16歳でロシア最年少のチェスのグランドマスターに輝いたミハイル・アンチーポフ(Mikhail Antipov)は、将来を迷いなく見据えています。
Kaspersky Labは、2011年からこのチェスの神童を支援してきました。彼はプロになって、世界王者のマグヌス・カールセン(Magnus Carlsen)に挑戦したいと考えています。
なぜチェスを始めたのですか?
僕が5歳半の時、幼稚園で子供たちがチェスをしているのを見ました。ゲームの展開が面白くて、両親にチェスの遊び方を教えてほしいと頼みました。父は学生の頃、チェスをしていて、級まで持っていたそうです。最初は両親と遊んでいましたが、そのうち学校のチェスクラブに参加するようになり、友人たちよりずっと早く上達しました。その頃、本格的にトレーナーについて、さらにトレーニングに励みました。
チェスで初めてお父さんに勝ったのは、いくつの時ですか?
僕の記憶では、初めて父に勝ったのは、8歳の頃でした。
ロシアのチェスプレイヤー、ミハイル・アンチーポフ君が世界ジュニア選手権で見事優勝しました!Kaspersky Labは2011年から彼の支援をしています。https://t.co/loXGfMFB4A #チェス pic.twitter.com/WwtoFB27Lf
— カスペルスキー 公式 (@kaspersky_japan) September 17, 2015
Kaspersky Labとの関係はどのように始まったのですか?
これも、父が手を貸してくれました。2010年にKaspersky Labとスポンサー契約を交わしました(英語記事)。そのおかげで今では何人かのトレーナーについていますし、さまざまなトーナメントへの参加費も負担していただいています。とても感謝しています。
どのくらい先の手まで読むのですか?
難しい質問ですね。チェスの戦いには、戦略と戦術という2つのアプローチがあります。戦略は、有利な局面を作るための選択肢です。プレイヤーは先の局面を読み、評価して、陣地を固めようとします。攻撃から防御する場合は、戦術的プランよりももっと直接的な防御戦術を使う、より受け身なプレイスタイルになります。
2015年世界ジュニア #チェス 選手権の優勝者、ミハイル・アンチーポフにインタビュー
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実生活では戦略家ですか?それとも戦術家でしょうか?人生という盤面を「読む」タイプですか?それとも状況に応じて行動するタイプですか?
僕は戦略家です。あらゆる局面が人生に影響を与えると考えているので、何でも計算しようとします。自分を論理的な人間だと考えると、僕自身の行動はすべて説明がつきます。
チェスは論理的なスポーツですね。どこが一番好きですか?
チェスは論理的思考を鍛えます。子供にも当てはまる話です。チェスは多くの人のためになると思います。チェスで一番好きなのは、ハードサイエンスではないので、常に選択肢と可変性を前提としているところです。試合の中でさまざまな選択肢を探っていくのは楽しいです。
試合中、緊張しますか?
すごく厳しい局面や、特に大切な試合でない限り、それほど緊張しません。以前より落ち着いて対局に挑めるようになったので、最近は緊張しなくなりました。
Not Duda from Poland, but Russian GM Mikhail Antipov is #chess U20 World Champion on tie-break. pic.twitter.com/23Gu6CTFrG
— New In Chess (@NewInChess) September 15, 2015
これまでの対戦で勝った相手や負けた相手も含め、最強のライバルは誰ですか?
勝った相手では、ウクライナのグランドマスター、アントン・コロボフ(Anton Korobov)です。負けた相手では、グランドマスターのワシリー・イヴァンチュク(Vasily Ivanchuk)です。
ぜひ対戦したい相手は?
マグヌス・カールセンです。世界最強のチェスプレイヤーなので、ぜひ対決したいです。
https://twitter.com/Kifer96/status/657808925274718209
確実に勝てるチャンスがあると思いますか?
そうは思いません。でも、チェスは誰にでも勝つチャンスがあります。たとえ自分とライバルのレベルが全然違っていてもね。
つまり、運次第ということですか?
それがすべてとは思いません(勝負のカギを握るのは実力なので)。ただ、運も実力のうちだと思います。
将来をどう思い描いていますか?何か夢はありますか?
絶対に叶えたい夢は、チェスでプロになることです。5~7年以内に達成できるよう頑張ります。